◇ 令和６年度関西学生選手権大会本戦６日目◇８月29日◇於・江坂テニスセンター

［女子ダブルス準決勝］
●山口・山本組 ０（３－６，４－６）２石川・上林組（姫大）

中西・中川組 ０（６(2)－７，３－１サスペンド）１ 西本・末廣組（関学大）

夏関本戦６日目は、女子ダブルスの準決勝が行われた。関大からは、山口花音（経３）・山本未来（文２）組と、中西夢乃（経４）・中川桃（商４）組が出場。山口・山本組は悔しいストレート負けを喫する。中西・中川組は第１セットを落とし、第２セット序盤で施設利用の関係で試合中断。明日に続きが行われることとなった。

台風の影響で日程、会場が変更され、本戦６日目から江坂テニスセンターでの開催となった今大会。女子ダブルス１廻り目には、ここまでストレート勝ちで駒を進めてきた山口・山本組が登場した。相手は石川・上林組（姫大）。第１シードの強敵だ。相手のサーブから始まった第１セットは、互いに主導権を譲らない拮抗（きっこう）した展開に。しかし、ゲームカウント２－３で迎えた第６ゲーム。山口のファーストサーブがなかなか入らない。セカンドサーブからのラリーで甘い球を上げてしまい、スマッシュを決められるなど失点が重なる。このゲームをブレイクされ、ゲームカウントは２－４に。だが、流れが相手に傾くかと思われた直後の第７ゲーム。２人の息のあったプレーがさく裂し、リターンエースなどで得点を量産する。このゲームをストレートでブレイクし、試合を振り出しに戻した。相手に吹いた追い風を断ち切ったかと思われたが、ゲームカウント３－４で迎えた第８ゲーム。相手の緩急ある返球に苦戦し、一気にゲームポイント０－40まで追い込まれた。そこからなんとかデュースまで持ち込むが、最後はネットミスでこのゲームのブレイクを許す。続く第９ゲームも落とし、ゲームカウント３－６で第１セットを献上した。

続く第２セットは、ゲームカウント１－１で迎えた第３ゲームをブレイクされる厳しい展開に。それでもその後のサービスゲームは死守。ゲームカウント２－４となった第７ゲームでは、山本のダウンザラインなどが決め手となり、しっかりキープした。ゲームカウントは３－４となり、ここをブレイクしたい第８ゲーム。２人ともベースラインまで下がり、相手の深い球に対応。そして返球のタイミングで一気に前へ出る。その動きを見た相手にロブを打たせ、アウトを誘発した。巧みな作戦が功を奏し、このゲームでは何度もデュースになる接戦に。しかし、最後を決め切ることができず、第８ゲームを献上。ゲームカウント３－５と窮地に追い込まれた。続く第９ゲームをきっちりキープし、迎えた第10ゲーム。なんとか食らいつきたい場面だったが、相手の猛攻は止まらない。このゲームを献上し、ゲームカウント４－６で第２セットも奪われる。悔しいストレート負けを喫し、決勝進出とはならなかった。

第４シードの中西夢乃（経４）・中川桃（商４）組は、第２シードの西本・末廣組（関学大）と対戦した。互いのキープゲームが続き、ゲームカウント２－２となった第５ゲーム。連続で失点し、ゲームポイント０－40まで追い込まれた。しかし、一気に畳み掛け３連取。デュースまで持ち込んだ。２度目のアドバンテージを獲得し、最後は中川のスマッシュでキープに成功。２人の執念でピンチを切り抜けた。その後は互いに主導権を譲らない展開が続く。ゲームカウントはいよいよ６－６となり、タイブレークへと突入した。これまで同等の戦いを見せていたが、タイブレークでは相手が勢いを引き寄せる。中西・中川組のミスが重なり、ゲームポイント２－７で第１セットを落とした。

続く第２セット序盤、互いにキープでゲームカウントは１－１に。第３セットでは、中川のスマッシュなどで得点を重ね、ブレイクに成功する。続く第４ゲームもきっちりキープし、ゲームカウントは３－１に。勢いに乗ったところだったが、施設利用可能時間締め切りの13時になったため試合を中断。第２セットをリードし、続きは明日、１番コートで行われる。

明日は、男女シングルス準決勝、女子ダブルス準決勝の続きが行われる。男女単複表彰台を関大勢が独占すべく、躍進に期待だ。【文：合田七虹／写真：湯浅あやか、合田七虹】