◇第60回全国社会人選手権関西大会2回戦◇対AS.Laranja Kyoto◇7月28日◇於・アクアパルコ洛西
【前半】関大0-2AS.Laranja Kyoto
【後半】関大2-1AS.Laranja Kyoto
【試合終了】関大2-3AS.Laranja Kyoto
スターティングメンバー
GK 笹木
DF 目黒、中島康、下雅意、冨家
MF 坂上、五嶋、山中、岡村
FW 丹羽、梅野
全国への挑戦が幕を開けた関大FC2008(FC)。FCがボールを握りながら試合が進むが、前半21分に失点を喫する。終了間際にも、追加点を許し2点ビハインドで後半へ。追いかけるFCは後半開始直後に、DF中島康裕(経4)のゴールで1点差に詰め寄る。同12分にもFW丹羽健佑(経4)の同点弾で、試合は振り出しに。勢いのまま逆転するかと思われたが、同24分にPKを献上し決められる。勝ち越された後も猛攻を仕掛けたが、追いつくことはできず試合終了。FCの全国への挑戦は、関西大会2回戦敗退に終わった。
相手ボールでキックオフ。開始からFCがボールを支配し、左右に相手を揺さぶりながら相手ゴールへと迫る。前半15分、FW丹羽が左サイドに流れパスを受けると、MF岡村真波人(政策4)へ。MF岡本からパスを受けたFW梅野雄大(商2)が、ドリブルで相手DFを交わし、GKとの1対1のチャンスを作る。しかし、シュートは止められ先制点とはならなかった。
試合が動いたのは同21分。右サイドからのクロスをゴール前で合わせられ、先制点を献上した。追いかける展開となったFCだが、飲水後は相手の流れとなり苦しい時間が続く。同30分、相手にフリーキック(FK)を与えピンチの場面。DF中島康が頭で跳ね返し、難を逃れた。同39分、MF岡村からパスを受けたFW梅野。カットインからシュートを打つが、相手GKのセーブに阻まれた。前半のアディショナルタイムは5分。追いつきたいFCだったが、終了間際に追加点を決められる。2点ビハインドで後半戦へ。
後半、まずは1点を返したいFC。今季FCのキャプテンを務めるDF中島康が魅せた。後半開始直後に得たセットプレーから、頭で合わせゴールネットを揺らす。その後も相手ゴールに襲い掛かり続けると、同9分にFW丹羽がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。自らがキッカーとなったが、力強く蹴られたボールは大きく枠を逸れ同点とはならない。しかし、その3分後に、MF坂上司(政策4)からのクロスを、FW丹羽が冷静に流し込み、同点に追いついた。
同点後も勝ち越しゴールを狙い続ける。同19分、MF坂上からバイタルエリアでパスを受けたFW梅野。相手を引きつけ左サイドのMF岡村へ。相手GKが少し前かがりになっていたところを、ループシュートでゴールを狙ったが惜しくも枠を捉えきれない。FCの3点目は時間の問題かと思われたが、同23分に自陣ペナルティエリアでPKを与えてしまう。そのPKを決められ、再び追いかける展開となった。なんとか追いつきたいFCは、後半終盤に差し掛かっても勢いを落とすことなく、相手ゴールへと迫り続ける。サイドからチャンスを演出していくが、なかなかゴールの枠を捉えることはできない。アディショナルタイムに突入してからも果敢に攻め続けたが、ゴールネットを揺らすことはできず。無情にも試合終了のホイッスルがコートに鳴り響いた。
この大会が今季のFCにとって、全国へ挑戦できる最後の大会。無念の敗戦で、全社の関西大会は幕を閉じた。しかし、下を向いている暇などない。8月24日からはリーグの後期日程が再開する。「日本一への挑戦はここで終わったが、リーグで昇格できるように頑張っていく」とDF中島康。この悔しさを胸に、リーグ昇格を誓った。【文:岩口奎心/写真:滝口結月】
コメントを送信