◇2024年度第77回関西学生ボクシングリーグ１部入れ替え戦◇対桃学大◇於・関西大学ボクシング場

【団体戦】
［Ｍｎ級］○ 不戦勝
［Ｆ級］● 不戦敗
［Ｂ級］佐藤磯親主将（人４）○ ＲＳＣ ３ラウンド
［Ｌ級］渡辺亮太（政策３） ○ ＲＳＣ ３ラウンド
［ＬＷ級］○ 不戦勝
［ＬＷ級］● 不戦敗
［Ｗ級］山田幸多（人１） ○ 判定

【オープン戦】
［Ｂ級］細野翔太（化生１） ●判定

３年ぶりの１部昇格を懸けて桃学大と対戦した。両校２勝ずつ不戦勝の２－２の状態から試合が開始。桃学大との格の違いは歴然だった。佐藤主将が１勝目を勝ち取ると、そのまま３連勝。１部昇格を果たした。また、入れ替え戦後に行われたオープン戦には、１年生の細野が出場。何度か相手にパンチがヒットする場面が見られた。しかし、結果は判定負け。これからの４年間に期待がかかる試合となった。

まず、１部入れ替え戦が開始。最初にリングに上がったのは、バンダム級の佐藤主将だ。試合開始から、攻撃の姿勢を保ち、相手を攻め立てる。２ラウンド目、２分を過ぎたあたりでコンビネーションが決まり、さらに流れは佐藤主将に向いた。30秒後、相手の顔にパンチがヒットし、ダウン。そこからは、相手に距離を取られて２ラウンド目が終了した。３ラウンド目も変わらず、佐藤主将が試合の主導権を握る。残り10秒もない状況で、相手をリングの隅に追い詰め、再びダウンを与えた。ＲＳＣ勝ちで勝利。

続く２戦目には、ライト級に渡辺が出場した。相手にプレッシャーを与えて距離を詰める。１ラウンド目の38秒には、相手のボディに力強い一撃を食らわせた。そしてラスト30秒コンビネーションを決め、１ラウンド目を制する。２、３ラウンドも変わらず、徐々に相手の懐に入り込み、攻撃。勝負が決まったのは、３ラウンド目の１分47秒。相手をコーナーに追いやり、パンチが決まった。ダウンを与え、３ラウンドＲＳＣ勝ちを決める。ここで、関大の勝利が確定した。

そして、最後にリングに登場したのは、ウェルター級の山田だ。山田は、いつもより階級を落として出場。自分に合った階級で入れ替え戦を戦うことができた。序盤は、相手の動きを探り様子を窺う。慎重に試合を運び、相手を見極めると、攻撃の姿勢に切り替えた。相手に攻撃をヒットさせていき、３ラウンドを戦い抜く。そして、判定勝ちを収めた。３名の選手の快勝により、１部へ昇格。

入れ替え戦後、オープン戦が行われた。関大からは、細野が出場。関学大と相まみえた。「今回デビュー戦だったので、気合いで負けずに行こうと思ってひたすら打ち合いに行きました」。１ラウンド目からパンチが交差する試合展開に。ラスト30秒には、強烈な一撃で打ち合いを制した。そのまま３ラウンド目まで、パンチを決めては決められ、互角の状況が続く。会場は盛り上がりを見せていた。３ラウンド目の30秒には、相手をリングの隅に追い詰めコンボを決める。その後も打ち合いは続いたが、終盤、相手の攻撃がヒットし、ダウン。判定負けとなった。試合後、「ジムにいた先輩が今のキャプテンの４年生の佐藤磯親さんで。それで憧れて、磯親さん（＝佐藤主将）を超えるために」とボクシング部への入学理由を語った細野。今後の活躍に期待がかかる。

強力なルーキーを迎い入れ、リーグ戦全勝、そして、入れ替え戦でも快勝を果たしたボクシング部。その圧倒的な強さは、１部の選手にも届き、恐れられる存在となっていた。来年、１部で戦うとき、さらにパワーアップした姿を見せられるように。これからも練習を重ねていく。【文／写真：滝口結月】

▼細野
「（オープン戦の感想）今回デビュー戦だったので、気合いで負けずに行こうと思ってひたすら打ち合いに行きました。相手の方がやっぱり落ち着いていてコンパクトだったので、結構被弾数が多くて、最後ダウンになってしまいました。ちょっと悔しいですね。（どんな準備をしてきたか）初めての試合なので、とりあえずリラックスすること。普段の基礎練を重視して、とにかく平常心でリングに立てることを意識しました。（ボクシング部に入部した理由）中学の時に地元のジムに行っていたんですけど、そのジムにいた先輩が今のキャプテンの４年生の佐藤磯親さんで。それで憧れて、磯親さん（＝佐藤主将）を超えるために。あと、一緒に練習したかったので、関大のボクシングに来ました。（佐藤主将の憧れているポイント）とにかく強いはみんなが思うことなんですけど、クールで。リンクの上でも常に平常心を保っていて、ポーカーフェイスでかっこよくて。そういうところに憧れました。（４年間の目標）1年間リーグ戦全勝したいです」