◇2024年度関西学生女子春季リーグ第9節◇対関学大◇6月30日◇於・関西大学高槻キャンパス第1グラウンド
【前半】関大0-1関学大
【後半】関大0-0関学大
【試合終了】関大0-1関学大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF 徳弘、井口、岩川、瀧沢
MF 植田、吉田遙、𠮷尾、前田柊
FW 木田、冨田
関学大との春季リーグ最終節。引き分けで2位、勝利で1位かつ1部自動昇格の切符が手に入る。試合開始から相手ゴールに迫るも、得点を奪えず時間が経過。前半24分に先制点を献上し、1点ビハインドで試合を折り返した。後半に入り積極的に攻めるが、何度もチャンスがある中で決めきることができない。1点が遠く、悔しい黒星を喫した。3位の大国大が引き分けたため、関大はリーグを2位で終える。1部昇格をかけた7月27日の入れ替え戦進出を決めた。
試合開始の合図とともに雨が止んだ。勝てば1部自動昇格。運命の最終決戦が幕を開けた。開始早々、チャンスが到来。MF吉田遙(情2)が、中央の空いたスペースから大きく右足を振り切る。ゴールの枠を完全に捉えたシュートだったが、相手GKに弾かれた。直後のコーナーキック(CK)では、FW木田陽花(経1)が頭でうまく合わせるも、わずかにゴールの上。先制点とはならなかったものの、応援を大きく沸かせた。
その後も攻めの姿勢を崩さない。相手のビルドアップに対してFW冨田歩花(政策4)がプレッシャーをかけ、相手のミスを誘発する。マイボールにし、右サイドからチャンスを演出。DF徳弘海羽(人3)からMF植田真央(情1)にロングパスが通る。中で待っていたのはFW冨田。ボールが渡り、ワンタッチで合わせるもわずかに枠をそれた。直後には攻め込まれる場面があったが、DF徳弘とDF岩川雛(政策1)が献身的な守備でシュートを打たせない。同15分には、MF𠮷尾香音主将(社4)が自ら運び中央を突破する。シュートを放つが、惜しくもポスト直撃。応援から「惜しい」の声が飛んだ。
序盤は何度もチャンスがあった関大だが、同20分過ぎから相手のプレッシャーに押され、最終ラインを上げらない時間が続く。そして同24分、悲劇が訪れた。関大のパスミスから一気に攻め込まれ、今試合初のシュートを放たれる。一度はGK勢古亜実(人3)のナイスクリアで難を逃れるも、セカンドボールを拾われ再び窮地に。最後はクロスのこぼれ球を押し込まれ、先制点を献上してしまった。
最終節を落とすとリーグ3位終幕の可能性もあるため、黒星は絶対に避けたい。まずは1点を返すことが必須の条件となった。しかし、意欲的に追加点を狙いにくる関学大。失点後は相手にボールを持たれ、苦しい時間が続く。CKを与えるなど危ない場面もありながら、決死のディフェンスでこれ以上のゴールは許さない。前半が終了し、1点ビハインドで試合を折り返した。
雲の隙間から光も差し始めた後半。いきなり相手ゴールへと接近する。前半同様、DF徳弘とMF植田の連携で右サイドを打開。クロスを受けたFW冨田がシュートを放つも、惜しくも枠外に。今度はすぐさま左サイドへ展開する。MF𠮷尾が中へ持ち込み、CKを獲得した。一度はクリアされるも、セカンドボールをMF前田柊(政策1)が自ら仕掛ける。しかし、ゴールへつなげることはできなかった。
その後も相手ゴールへと迫るも、決定機を生み出せないまま時間が経過する。同15分にはFW冨田に変え、MF藤田祐穂(法1)を投入。飲水後にはCKを与えてしまう場面もあったが、徹底した守備で追加点は許さない。同28分には、DF山田志穂(人3)、そして第8節で活躍を見せたMF花田凛音(人1)が途中交代で出場。ベンチから「あと3本」の声が飛び、刻々と時間は経過していく。試合終了間際には、最大のチャンスが到来。DF山田志の縦パスが通り、MF植田が右サイドを駆け上がる。MF藤田を経由し、MF𠮷尾へとボールがつながった。最後はゴール前で混戦となる。しかし押し込むことができず、同点弾とはならなかった。最後の最後までゴールへ迫る選手たち。しかし猛追もむなしく、試合終了を告げるホイッスルが鳴り響く。春季リーグ初の黒星を喫し、1部自動昇格を果たすことはできなかった。
3位の大国大が引き分けたため、関大は2位に。7月27日に行われる入れ替え戦進出を決めた。昨年の雪辱を果たすため、不完全燃焼では終われない。1部大学との直接対決を制し、春季リーグの最後を笑顔で締めくくる。【文:合田七虹/写真:岩口奎心】
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