大会4日目、各々が実力を発揮
◇関西学生春季トーナメント4日目◇6月1日◇於・モリタテニスセンター靭
[男子シングルス4回戦]
○岩本2(6-3,6-1)0桃山(近大)
○堀川2(6-0,6-2)0森岩(関学大)
○井戸垣2(6-0,6-2)0杉本(龍大)
● 薦田0(2-6,5-7)2宮田(近大)
● 堤1(3-6,6-1,2-6)2篠田(関学大)
[男子ダブルス3回戦]
○堤・岩本組2(6-1,6-0)0岩田・櫻井組(甲南大)
●薦田・大桐組0(2-6,4-6)2篠田・堤野(関学大)
○井戸垣・坂本2(6-3,6-2)0磯打・渡辺(近大)
○武方・糸永組2(7-6(4),7-5)0宮田・大下組(近大)
[女子シングルス3回戦]
○安川2(1-6,6-3,6-4)1河野(姫大)
○山口2(6-0,6-2)0上林(姫大)
●山本0(1-6,2-6)2西本(関学大)
○田中2(2-6,6-4,6-3)1髙山(関大)
[女子ダブルス2回戦]
○中西・中川組2(6-1,6-3)0原・矢羽多組(姫大)
● 宮本美・田中組1(3-6,6-1,6-10)2高岡・堀江組(関学大)
○山本・山口組2(7-6(3),6-0)0山﨑・井上組(龍大)
●村田・安川組0(3-6,2-6)2川上・井上(甲南大)
雨の影響で順延が重なり、迎えた春関4日目。男子シングルス4回戦、男子ダブルス3回戦、女子シングルス3回戦、女子ダブルス2回戦が行われた。過密日程でありながら、各々が実力を出し切る。男子シングルス3名、男子ダブルス3組、女子シングルス3名、女子ダブルス2組が次のステージへ駒を進めた。
1番コートに登場した岩本晋之介(商3)。圧倒的なスコアを保持する第1シードの貫禄を見せつけ、終始相手を圧倒。相手を左右に振り、着実にポイントを重ねる。試合時間約1時間で決着をつけ、準々決勝へ駒を進めた。
2番コートでは堀川莞世(文4)が登場。第1ゲームのブレイクに成功し、そのまま流れをつかむ。第1セットをゲームカウント6-0で奪取すると、勢い止まらず。第2セットも6-2で獲得し、勝負あり。ストレートで白星をつかみ取った。
隣の3番コートでは、井戸垣一志主将(人4)の試合が開始。パワーあふれるプレーで相手を圧倒し、ゲームカウント6-0で第1セットを奪い取った。続く第2セットは、2ゲームを献上するものの、試合の主導権を握る。難なく第2セットも奪取し、4回戦を突破した。
4番コートで試合を行ったのは薦田直哉(商2)。流れを引き寄せることができず、第1セットをゲームカウント2-6で献上してしまった。第2セット序盤も相手のペースで試合が進むが、徐々に持ち前のフィジカルを武器に持ち直す。ゲームカウント4-5で迎えた第10ゲームをキープし、5-5と追いついた。しかし細かいミスが重なり、立て続けに2ゲームを献上。追い上げも届かず、約3時間に及ぶ熱戦の末、惜しくも敗北を喫した。
堤隆貴(社3)は、3月に行われた新進で勝利した関学大の篠田と対戦。第1セットを3-6で献上するが、第2セットを取り返し試合はイーブンに。第3セットでは、相手のバックハンド側を徹底的に攻めて得点するなど、ゲームカウントは2-1となる。しかしここから逆転され、敗北となった。
女子シングルス3回戦。昨年王者の山口花音(経3)は、圧倒的な強さを見せた。ラリー戦では緩いボールを逃さずに強打。あっという間に第1セットを奪取すると、勢いそのままに第2セットも勝ち取る。ストレート勝ちで3回戦を突破した。
山本未来(文2)は関学大の西本と相まみえる。ラリー戦は、バックハンドのスライスを多用しつつ対応。粘り強くボールを拾うが、なかなか決め球を作れない。相手のペースで試合が進み、ストレート負けを喫した。
12番コートでは、田中伶奈(文1)と髙山揺(ゆら=商1)の関大対決が繰り広げられた。第1セットでは、髙山の力強いストロークをうまく返球できず、田中のアウトミスが続く。ゲームカウント6-1で、髙山が第1セットを取得。しかしここから田中が逆襲を見せる。左右に振られても追いつき、返球。6-4で第2セットを奪うと、第3セットも田中のペースに持ち込む。逆転勝ちで、田中が関大対決を制した。
2廻り目のトップバッターに登場した安川美緒菜(政策2)。第1セットは流れに乗り切れず、ゲームカウント1-6で落としてしまう。しかし第2セットに入ると、一気に勢いに乗る。ゲームカウント6-3で第2セットを奪取し、試合を振り出しに戻した。迎えたファイナルセットは、両者一歩も譲らない拮抗(きっこう)した展開に。どちらが白星をつかんでもおかしくない中、勝機を手繰り寄せたのは安川。ゲームカウント6-4で第3セットを奪い取る。見事な逆転勝利で、3回戦を突破した。
新進トーナメントで準優勝という成績を残している、同級生コンビの中西夢乃(経4)・中川桃(商4)組。原・矢羽多組(姫大)を相手に、ダブルス2回戦に臨んだ。第1セットを終始圧倒し、ゲームカウント6-1で先取する。続く第2セットは両者点の取り合いとなるが、試合が動いたのはゲームカウント2-2で迎えた第5ゲームだった。ブレイクに成功したことを皮切りに、一気にゲームを連取。第2セットをゲームカウント6-3で獲得し、難なく2回戦を突破した。
女子ダブルス2回戦、宮本美姫(政策2)・田中組は、高岡・堀江組(関学大)と対戦。第1セットをゲームカウント3-6で献上してしまうが、第2セットに入ると圧倒。ゲームカウント6-1で奪取し、試合を振り出しに戻した。運命の10ポイントタイブレークは、点の取り合いとなる接戦に。しかし、ネット際のボレーミスや連携ミスが重なり、終盤に連続失点。6-10で第3セットを献上し、惜しくも2回戦で敗退となった。
山口・山本組は龍大のペアと対峙(たいじ)した。第1セットからタイブレークとなる接戦に。しかしここは相手を3ポイントに抑えて獲得。続く第2セットでは、相手に1ゲームも与えない見事な試合ぶりで勝利する。3回戦進出を決めた。
村田千聡(政策3)・安川組の試合は、序盤から相手がリード。粘り強く返球するが、スマッシュやボレーが決まらずに得点できない時間が続く。第1セットを落とすと、そのまま流れをつかめずに第2セットも献上。悔しいストレート負けを喫した。
男子ダブルス3回戦に登場した堤・岩本組。第1セットをゲームカウント6-1で獲得し、幸先の良いスタートを切る。第2セットではさらに勢いが増し、ゲームカウント6-0で完勝。試合を通して1ゲームしか与えない完璧な内容で、難なく準々決勝へ駒を進めた。
薦田・大桐壮央(人2)組は、ネットなどのミスが重なり第1セットを奪われる。しかし第2セットから追い上げを見せ、ゲームカウント3-4まで迫った。しかし追い上げもむなしくストレートで敗戦する。
井戸垣・坂本健英(人1)組は、強豪・近大のペアと対戦。井戸垣がサーブで相手を崩して得点する場面が多く見られた。坂本はルーキーと思えないほどの落ち着いたプレーを披露。着実に得点を重ね、白星をつかんだ。
関大の中で最後に試合が始まった糸永龍矢(政策1)・武方駿哉(人1)組。宮田・大下組(近大)と対戦した。第1セットは、互いにキープを譲らない拮抗(きっこう)した展開に。試合が動いたのは、ゲームカウント3-3で迎えた第7ゲーム。この試合初のブレイクを許し、相手にいい流れが渡りかける。しかしここで、糸永・武方組が本領発揮。ブレイクで返し、ゲームカウントは6-6に。タイブレークでは序盤から得点を重ね、差を開く。途中で連続失点する場面も見られたがリードを保ち切り、ポイント7-4で第1セットを奪い取った。武方のサーブ権から始まった第2セット。相手のブレイクから始まり、厳しい展開を強いられる。ゲームカウントは3-5となり、窮地に追い込まれた。しかしここから、第1セット同様の底力を見せる。立て続けにゲームを連取し、ゲームカウントを5-5とした。さらに、糸永のサービスポイントから始まった第11ゲームもキープに成功。勝利まであと一歩とし、迎えた第12ゲーム。武方の素早いボレー、糸永のナイスリターンで得点を重ね、見事ブレイクに成功する。2時間の大接戦を制し、上位のシード組を撃破。準々決勝進出を決めた。
多くの選手が勝利を収め、次のステージへ駒を進めた大会4日目。男女単複、全てで上位を目指したい。徐々に狭くなる門を突破し、春のタイトルをつかみ取る。【文/写真:森奈津子、合田七虹】
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