京産大に惜敗喫し関西準優勝
◇第76回関西地区大学選手権大会◇決勝◇対京産大◇5月15日◇くら寿司スタジアム堺
関 大 000 100 000=1
京産大 010 000 100=2
(関)藤澤―福永
(京)河田―前原
1(投)藤澤
2(指)佐竹
3(遊)福留
4(右)木下
5(一)今村
6(三)古田
7(左)日高
8(捕)福永
9(二)永村
関西選手権2連勝で決勝に駒を進めた福永翔太主将(社4)率いる準硬式野球部。関西の頂点を目指し、京産大との負けられない一戦に臨んだ。
先攻の関大は初回、1死から佐竹俊哉(情2)と福留涼平(商4)が連続安打で出塁し、早速の好機を演出する。しかし後続が連続で三振に倒れ、先制とはならなかった。
関大の先発・藤澤駿平(政策4)は1死から四球と中安で1死一、三塁のピンチを背負う。それでも相手4番打者を併殺に打ち取り無失点で切り抜けた。しかし2回、味方の失策で先頭から2者連続で出塁を許すと、犠打で好機を拡大される。続く打者に中適時打を浴び、先制を許した。
すぐに追いつきたい関大は4回。先頭の今村優真(経3)、古田大輔(情4)が続けて死球を受け、無死一、二塁の好機となった。日高涼汰(経4)が犠打で1死二、三塁とすると、打席には8番・福永主将。3球目を振り向いた打球は犠飛となり今村が生還し同点に追いついた。
3回以降、安定した投球を続けていた藤澤だったが、7回の先頭打者に右安で出塁を許す。その後犠打と三振で2死二塁となり、先ほど先制適時打を打たれた8番打者を迎えた。その打球は右翼に飛び、右翼手・木下立清(りゅうせい=人3)が懸命のバックホームを見せるも、走者にタッチできず。試合終盤に痛い失点となった。
このままでは終われない関大。「この2回で2点を取れれば勝てる」と福永主将は円陣で声をかけた。8回先頭の今村が四球を選び出塁すると、代打・山﨑大輔(商2)の名前がコールされる。1球目からスイングし、積極的に打ちにいく姿勢を見せたが空振り三振に倒れた。その後、日高、福永主将が連続で出塁し1死満塁に。ここでも代打・橋本昂来(安全3)を起用するも、右飛に打ち取られる。続く藤澤も中飛に倒れ、この日一番の好機をものにできなかった。
迎えた最終回はわずか7球で三者凡退となり試合終了。関西の頂点にはあと一歩届かなかった。
目の前で関西制覇の瞬間を見せつけられ、悔しい大会の締めくくりとなった。1点差の惜敗だっただけに、やり切れない思いを抱えた部員も多いだろう。この悔しさをばねに、8月末の全日へ向けさらなるレベルアップをはかる。【文/写真:島田采奈】
▽福永主将
「(どんな意気込みで試合に臨んだ)相手は力のあるチームだということが分かっていた中でも、『自分たちがやってきたことは優勝にふさわしい』と信じて、試合に臨もうと話していた。(きょうはチャンスで1本が出なかった)京産大は投手がいいチームなので、自分たちは少ないチャンスをものにしようと。上位打線からチャンスを作って3番・4番で勝負というイメージだった。いつも打ってくれている分、そこに頼りがちになってしまって、きょうは得点できなかった。(ここまでの戦いを振り返って)それぞれのメンバーが『本気で優勝したい、勝ちたい』と本気で思って、それぞれの立場でそれを体現してくれているのが今のチームのいいところ。次の舞台は全国でレベルも上がってくると思うが、どんな相手にも屈しない強いメンタルを持って臨みたい。(全日への意気込み)レベルの高い相手との試合が待っている。どんな相手にも臆することなく、チャレンジャー精神を持って。心身ともにタフなチームを作って、もし京産大と当たることがあれば絶対に倒して、日本一になりたい」
▽藤澤
「(自身の投球を振り返って)最初の方はバラつきがあったが、途中からリーグ戦同様の感覚が戻ってきた。メンタル的にも調子が良くて、4回には同点に追いついてもらったが、最後が良くなかった。(全日への意気込み)福永準硬が始まったときに全日出場という目標を立てた。それを達成することはできたが、やっぱり目の前でマウンドに集まる瞬間や胴上げを見てしまうと、リーグ戦のように胴上げしたかったと思うし、全日出場だけでは満足できない。目標はかなり大きくなるが全日優勝。キャプテンを胴上げして笑って野球人生を終えたい」
Share this content:
コメントを送信