◇2024年度関西大学連盟春季リーグ戦第1日◇対関学大◇4月14日◇於・神戸親和大学
[第1セット]関大18―25関学大
[第2セット]関大25―17関学大
[第3セット]関大27―29関学大
[第4セット]関大25―21関学大
[第5セット]関大15―13関学大
[試合終了]〇関大3―2関学大
根耒あかね主将(人4)率いる新シーズンが開幕した。悔しい結果が多かった昨年よりも、「さらに勝ちにこだわる」と根耒主将。最終目標であるインカレ優勝を目指して、長い戦いが始まった。
初戦の相手は関学大。笹野文乃(文3)のサーブで第1セットが始まった。最初のプレーは相手の攻撃がアウトとなり、先制に成功。その後は両者ブレイクを取り合う時間が続いた。ルーキー・後山七星(ななせ=政策1)の2連続サービスエースや、笹野のツーアタックなどで得点を重ねる。流れが変わったのは16―17の場面。2連続で得点を許すと、そこから相手に流れが傾いていった。最後は5連続失点で25点目を献上。コートの隅をつく攻撃に翻弄(ほんろう)され、第1セットを落とした。
嫌な流れを断ち切りたい第2セット。伊関万絢(まひろ=文3)がブロックで粘った後、ブロックアウトを披露するなど、粘り強いプレーで互角の戦いを展開する。大きく点差が広がらない中、抜け出したのは関大だった。15―14から2連続得点。リードを広げると、後山のスパイクや川上良江(文4)の速攻で、連続得点を続けた。相手にブレイクを取らせず、最後は土屋美咲(情2)が決め切り、セットを取り返した。
第3セットはリードを許す時間が続くも、大きく点差をつけられることはなかった。そんな中、終盤にはタイムアウトを挟んで4連続得点。23―22と逆転に成功した。この勢いのままセット奪取といきたいところ。しかしデュースにもつれ込み、アタックを決め切れないまま2点差をつけられ、このセットを落とす。
後がない第4セットは、4連続失点のスタートとなった。その後も相手の得点が続き、最大6点差を追いかける展開となる。それでも鮫嶋優香(政策2)のスパイクや、後衛陣のバックアタックで9―11から5連続得点とし逆転。その後は相手に主導権を握らせなかった。最後は後山の得点で25点目。最終セットへ望みをつないだ。
最終第5セットも互角の戦いが続くも、2点リードでコートチェンジを迎えた。しかし同点に追いつかれ、一時は逆転を許す。それでも関大がここから意地を見せた。土屋の強烈なスパイク、鮫嶋のサービスエースで3連続得点。プレー中に会場の照明が消えるアクシデントに見舞われながらも、相手を振り切った。最後は川上が決め切り試合終了。開幕戦を白星で飾った。
フルセットの末、開幕戦をものにした。リーグは全11試合。まだまだ長い戦いが続いていく。まずは関西の頂点を目指して、リーグ戦を駆け抜ける。【文/写真:島田采奈】
▽川上
「(開幕に向けてどのような点を重点的に練習したか)プレーの面ではレセプションからの攻撃と、スクリーンを重点的に。サーブを狙う位置もこだわってやってきた。(実際に試合をしてみて)サーブで攻めることができている時に勝てるショットが多かった。レセプションもあまり失敗なく、しっかり攻撃につなげられたので練習の成果が出た。(接戦をものにできた)1点の差で転がってしまうようなゲームだった。そんな中で、みんなが下を向かず、常に前向きにボールを取りに行く姿勢があった。声や表情に気持ちが表れていたと思う。(新チームの雰囲気は)4年生でコートに入っているのは自分だけ。下級生、特に3年生は一緒にチームを引っ張ってくれている。1年生も気にかけて、積極的に声をかけている。(今後への意気込み)開幕戦に勝てたのはとても良かった。フルセットの試合で勝ち切れたのは大きい。明日も自分たちのやることをしっかりとして、優勝を目指して一戦一戦勝ち切れるように頑張っていきたい」
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