◇引退セレモニー◇2月25日◇関空アイスアリーナ
4年間努力してきた集大成を披露する引退セレモニー。各大学の4年生が集結し、得点にとらわれることなく、思い思いに滑る。級や学校を越えて、リンクサイドを囲む全員にハイタッチで送り出され、華やかなラストを飾った。
関大アイススケート部フィギュアスケート部門の4年生は5名。しかし、セレモニーには3名が参加した。関大勢トップバッターは岩本理彩(外4)だ。コロナ禍でなくなった2020年度のインカレを除いて3年連続出場。最後のインカレでは準優勝に輝くなど、多くの戦績を残してきた。今シーズンのプログラムである『To Believe』を披露。優美なスケーティングで、最後の大きな舞台をかみしめるように演技をした。
続けて南安澄(文4)が出場。南は、昨年度のインカレで4位に入賞し、女子4級の団体優勝の立役者となった。ピンクの衣装をまとい、『Everytime We Touch』の音に乗る。先週行われた試合で転倒したジャンプも見事に着地させ、笑顔が弾けた。
主将も務めた木科雄登(安全4)。競技を続ける予定だが、ともに練習を重ねてきた仲間の引退に華を添えた。セレモニーに合わせ、昨シーズンのプログラムである明るい曲調の『Bad』を選曲。氷上でのムーンウォークや、ダンスの要素も取り入れて観客を沸かす。ステップシークエンスでは力強く滑り切った。
卒業生と部員、また多くの観客から花やプレゼントが贈られ、あたたかく見送られた4年生。春からはそれぞれの道へと歩み出す。【文:貴道ふみ/写真:中吉由奈】
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