◇第91回全日本選手権大会(A)◇1回戦◇12月7日◇対釧路厚生社IHC◇於・横浜銀行アイスアリーナ◇
[第1P]関大1―2釧路厚生社IHC
[第2P]関大1―1釧路厚生社IHC
[第3P]関大1―0釧路厚生社IHC
[延長P]関大0―0釧路厚生社IHC
[GWS]関大2x―1釧路厚生社IHC
[試合終了]関大4―3釧路厚生社IHC
関西学生リーグを代表して、全日本選手権に臨む関大アイスホッケー部。初戦は今年3月に行われた全日本選手権大会(B)の準優勝チーム、釧路厚生社IHCと相まみえた。
試合開始のフェースオフ。FW神山太一(人3)がパックを手にするも、シュートを放てないまま相手に奪われてしまう。そのまま攻め込まれ、開始43秒で先制を許してしまった。FW嶋野瑛心主将(文4)、DF佐藤翼(法4)らがバックチェックでパックを敵陣に持ち出すが、得点できずもどかしい時間が続く。パワープレー(数的有利な状況)のチャンスも生かせないまま時間だけが過ぎ、11分には2点目を献上した。
次にスコアが動いたのは15分。敵陣でのフェースオフでパックを奪い、FW嶋野主将が冷静にゴールポスト前まで運ぶ。DF鈴木郁也(情4)にパスすると、DF鈴木が倒れこみながらシュート。1点を返した。第1ピリオド(P)残り28秒にもDF鈴木がゴールネットを揺らしたが、ここはノーゴールの判定。1点差で第2Pへ向かう。
第2Pも最初の得点は相手だった。2分、打ち込まれたシュートをGK常川渉稀(しょうま=人2)が1度は止めたものの、こぼれたパックを押し込まれリードを広げられた。しかしその1分半後、DF熊谷天智(情3)がブルーライン付近から放ったロングシュートにFW高橋柊伍(人1)が軽く触れ角度を変える。ゴールポスト前にいた相手選手はそれに反応することができず、2点目を手にした。その後はスコアに動きがないまま、第2Pは終了。
第3P7分、ついに関大が同点に追いつく。FW山根早加(社3)が一気にゴール前まで駆け上がると、DF久田晴貴(社2)が相手選手を制止している間にゴール。残り時間はこう着状態が続いた。両者決め手を欠き、試合は延長戦に突入。
延長Pは5分間、3on3のサドンデス方式。しかしこの間もゴールは決まらず。5人でのGWSで雌雄を決することとなった。
関大は後攻。まずは相手のシュートを受ける。GK常川がここを凌いで、幸先のいいスタートを切った。関大の1人目はFW嶋野主将。ゴールポストの角をつく鋭いシュートで成功。相手2人目にはシュートを許したものの、続くFW山根もシュートを決め、依然関大が有利な状況は変わらない。3、4人目は両チーム失敗し、迎えた5人目。ここを止めれば関大の勝利となる。相手のシュートはゴールポストの枠に弾かれ試合終了。重圧から解放されたGK常川を、全員で迎え入れた。
逆転勝利で準々決勝進出を決めた。翌日の準々決勝では、OBのロウラー和輝(21年度卒)が所属する東北フリーブレイズと対戦する。昨年の今大会優勝チームであり手強い相手だが、最後まで食らいつく。【文/写真:島田采奈】
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