Loading Now
×

◇令和5年度関西学生選手権大会5日目◇10月22日◇大山崎町体育館◇

【女子フルーレ団体戦】
[1回戦]
●関大11ー45同大
①木部1(1)-(5)5曽根
②池田0(1)-(5)10北山
③堀岡0(1)-(5)15宮下
④木部4(3)-(5)20北山
⑤堀岡5(1)-(5)25曽根
⑥泉5(0)-(5)30宮下
⑦堀岡9(4)-(5)35北山
⑧木部10(1)-(5)40宮下
⑨泉11(1)-(5)45曽根
R泉                           R松本

【男子エペ団体戦】
[1回戦]
◯関大45ー27京大
①澁谷4(4)-(5)5松岡
②遠藤10(6)-(0)5中村
③大東12(2)-(3)8藤波
④澁谷20(8)-(4)12岡本
⑤大東25(5)-(6)18松岡
⑥遠藤30(5)-(2)20藤波
⑦田中35(5)-(5)25中岡本
⑧澁谷40(5)-(0)25藤波
⑨遠藤45(5)-(2)27松岡
R田中                     R岡本

[2回戦]
●関大38ー45朝日大
①遠藤5(5)-(3)3品川
②田中10(5)-(2)5松岡
③澁谷11(1)-(6)11坂本
④遠藤20(9)-(5)16松岡
⑤澁谷23(3)-(9)25品川
⑥田中26(3)-(5)30坂本
⑦澁谷31(5)-(3)33松岡
⑧遠藤33(2)-(7)40坂本
⑨田中38(5)-(5)45品川
R大東                      R光田

関カレ最終日は、男子エペ団体戦、女子フルーレ団体戦が行われた。男女ともに結果は思うように振るわず。しかし今大会で、男子サーブル団体戦、個人戦は10名がインカレ出場権を獲得した。

フルーレ女子団体1回戦は同大との対決。1番手は木部紅華(政策1)が務めた。先制されるも、すぐさま取り返す。しかしその後立て続けに失点し、1-4で番手を終えた。続く池田心(社1)、堀岡郁音(商2)は相手の勢いに飲まれ、全く得点することができない。1巡目終了時点で、1-15と大きく差を広げられてしまった。4番手で回ってきた木部。初手から連取されてしまうが、冷静さを失わない。ゆっくり時間をかけて攻撃のタイミングを見計らう。相手の隙を突き、ポイントを獲得した。そのまま3連続で得点し、ベンチを沸かせる。持ち時間3分を全て使い切り、スコアを4-18とした。しかし6番手に登場したリザーブの泉直佳(環都4)は、相手の素早い動きに太刀打ちできず連続失点。さらに大きく開いてしまった差を縮めることはできず、11-45で敗北を喫した。

02DBA604-215C-401E-B43A-98F10D9948BF-300x200 関カレ終幕!喜びと悔しさ混じる結果に
△木部
05BD9297-C7C9-4BC7-B7F9-AB9968B8030F-300x200 関カレ終幕!喜びと悔しさ混じる結果に
△堀岡

男子エペ団体1回戦は京大と対峙(たいじ)した。1番手を務めたのは澁谷和典(シス理3)だ。開始直後は互いに様子を見合うが、澁谷が仕掛け先制ポイントを獲得。そこからはポイントを取って取られての展開となる。クードゥブル(両者同時得点)で4-5となり、リードを許して遠藤駿斗(安全1)にバトンをつないだ。遠藤は大会3日目のエペ個人戦で関西王者に輝いた実力者。この試合でもその力を見せつける。遠藤の素早い動きに相手は全く対応できない。相手に1ポイントも与えず番手を終えた。3番手は大東正和(法1)。大学入学後にフェンシングを始めた新人だ。クードゥブルからスタートしたが、その後は3連続でポイントを与えてしまう。しかし、大東も魅せる。一気にしゃがみ低い姿勢で相手を突き刺し、ポイントを獲得。このプレーにベンチも盛り上がる。制限時間の3分が過ぎ、リードを守って番手を終えた。その後、澁谷、大東、遠藤が次々とポイントを積み重ねる。7番手に田中仁主将(商4)が登場。相手の勢いを止められず、4連続でポイントを与えてしまう。しかし、自ら立て直しその後は相手を圧倒。10ポイント差をつけて番手を終えた。続いた澁谷はプレッシャーをかけ続け、1ポイントも相手に与えない圧巻のプレー。アンカーの遠藤につないだ。遠藤も相手に隙を与えず、王者としての貫禄を見せつける。45-27と危なげなく勝利し、2回戦に駒を進めた。

-300x200 関カレ終幕!喜びと悔しさ混じる結果に
△澁谷


続く2回戦は朝日大との対戦。強豪であるだけに、ここを突破すると優勝が見えてくる正念場だ。トップバッターを務めたのは、1回戦でも安定したプレーを見せていた遠藤。クードゥブル(両者同時得点)から試合が開始する。その後、近接戦を制してポイントを重ね、5-3とリードする形で番手を終えた。後輩からいい形でバトンを受け取った2番手の田中主将。先制し、クードゥブルも含め10-5と差を広げることに成功する。しかし、相手もこのまま黙ってはいない。3番手の澁谷が相手の緩急ある攻撃に翻弄(ほんろう)され、大量得点を献上してしまう。スコアは11-10とまで追い上げられた。この時点で持ち時間は残り15秒。このままリードを保ちたい場面だったが、直後に失点。11-11と同点にされてしまった。悪い流れを断ち切りたい場面で、4番手の遠藤。いきなり3連続ポイントを獲得し、相手の表情には焦りが。着実に得点を重ね、18-15と再び相手に差をつけた。しかしここから、形成が完全に逆転してしまう。5番手の澁谷、続く田中が相手の空気に飲まれ、なかなか攻撃が刺さらない。次第に点差はどんどんと広がり、勝敗は33-40でアンカーの田中へ委ねられた。クードゥブルも含め5連続ポイントの活躍を見せるが、追い上げもここまで。38-45でゲームセットとなった。勝利が見えていただけに、悔し涙が頬を伝った。

-300x200 関カレ終幕!喜びと悔しさ混じる結果に
△遠藤
-300x200 関カレ終幕!喜びと悔しさ混じる結果に
△田中

5日間の関カレが終幕。今シーズン残すは、インカレのみだ。関東の強敵が集う舞台で、より高みを目指す。【文/写真:合田七虹、岩口奎心】

▼田中主将
「(エペ男子団体戦の総括)不完全燃焼です。最後の試合になってしまったんですけど、今回優勝するつもりでした。順位的に見ても僕たち(=関大)が一番強いから、そういうプレッシャーもあったんですけど、勝ちきれないというのは自分たちの実力不足だなと思いました。(1回戦の京大戦について)京都大学とはリーグ戦でもやっていて、実力差があったから来年のことを見据えて4年生の自分抜きにして、エースの駿斗(=遠藤)を最後に、ルーキーの大東と澁谷の三人で、新体制のチームを組んだ。結果も思った通りにいった。(2回戦の朝日大戦について)最初は勝っていたけど、3番手の澁谷の時点でマイナスになって、そこから巻き返すことができなかったことが課題かなと思います。そこで巻き返すことができるチーム力を作れなかったことが自分の責任です。でも、個人があるのでこの悔しさをバネに頑張りたいと思います。(インカレについて)大学生活最後の試合なので目標は後悔しないこと。結果としてはこの前は全国4位になれたので、今回は3位以上を目標にしている。(主将として)最高学年が少ない人数で、下が多くて23人ぐらいいる部活だから、僕が頑張るっていうよりも、僕がいなくても成り立つようなチームにしていくために3年生中心となってまとめていきたい」

▼泉
「(今日の団体戦を振り返って)今日は狙った試合じゃないかったので、下級生を中心に、これからの団体を見据えての試合のつもりで、あまり勝ちにいくというよりは楽しもうみたいな感じでした。それにしても、団体を試合するにしては試合前の準備を怠り過ぎてたなという反省があって、それは特に一番上の私がやってしまったなと思う。それを反省して私が抜けた後でも来年再来年勝っていけるような試合にしてくれたらなという気持ちで試合をしました。(関カレで得た収穫や課題は)個人戦は、まだまだ課題はあるんですけど、大学始めにしてはよくやったんじゃないかなと思います。団体戦はすごく反省点が見つかって、団体戦をイメージした試合形式の練習を一切していなかったなというのがあって、団体戦はぶっつけ本番で、事前準備が足りなかったと思います。これから新しいチームになっていく時に、関西大学フェンシング部は個人に偏りがちなんですけど、女子も強くなっていってるので、1部校とも戦える実力もついてきてるから、団体戦でも勝つことを見据えて取り組み方を変えていけたらと考えています。(インカレの意気込みと目標)インカレまではフェンシングに集中してやり切るというのと、成績としては予選を上がってトーナメント勝ち上がっていくことが大きな目標。何よりもやり切るということが今の自分にとって一番すごいことなのかなと思っていて、それを目標に頑張ります」

▼木部
「(今日の団体戦を振り返って)関西大学は推薦枠が1人で、どうしても男子に取られてしまって女子部員が毎年少なくて、団体も久しぶりにこの代でやっと組めたみたいな感じでした。1部の同志社大学と当たって、関関戦の時は45-8というスコアで終わっちゃったんですけど、それよりは上回れたのは1つの成果かなと思います。フルーレは他の競技よりも経験歴が長い人の方が上にいきやすく、センスよりも努力が問われる競技なので、フルーレをする時間があまりないですが、フルーレの人の為にも時間を作って全員で戦えるように来年のリーグ戦フルーレで優勝して1部昇格していきたいと思います。(関カレで得た収穫や課題は)関カレを通して色々な大学の人と話す機会が増えて、自分達は初心者が多くて団体戦の戦い方が分かっていなくて、この場合の時はこうするとか、テクニックじゃなくて知識面でも得られることが多かったです。最後の女子エペの結果は自分が攻める練習をもっとしないといけなくて、そこがすごく悔しいです。来年のエペリーグまでに自分が得点源となれるような選手になりたいと思います。(インカレの意気込みと目標)関西と関東はすごく差があるので、どこまで関東に通用するかを確かめたいというのがまず1つの目標です。そこで自分の弱点とか見つけられると思うので、4回生までにそれを克服してベスト4に絶対入りたいと思います」

▼大東
「(エペ1回戦の京大戦について)初めての団体戦だったんですけど、先輩のサポートもあって結構上手くいったと思っています。この経験を次の試合につなげたいと思います。(公式戦初出場について)とても緊張したんですけど、先輩のサポートもあって楽しかったっていうのが一番かなって思います。(次の大会に向けての意気込み)今回よりも点が取れるようにとか、改善すべき点がいっぱいあるのでそこを改善して次に生かしたいと思います」

コメントを送信