◇第59回関西学生演武大会◇10月21日◇於・吹田市立武道館
合気道にいそしむ者たちが一堂に会する関西大会。それぞれの大学が限られた時間の中、演武を披露した。関大は第1部のトップバッターで演武を披露。27人全員が実力を発揮し、鮮やかな演武を見せた。全ての大学の演武が終了後、締めとして藤巻宏師範による模範演武が行われ、今井陸人(文3)が受け手として演武。「自分が一番、上手な受け身ができるところをみせる」という気持ちで臨み、昂然たる受けを披露した。迫る全国学生演武大会に向けて、弾みをつける。
総勢27名の関大の演武により、幕を開けた第1部。演武時間は約4分という限られた中、練習の成果を見せる。前後半2分ずつ、交代制で披露。最初に1、2回生が演武。練習の成果を発揮し、完成度が高く、それぞれの個性が表れた見ごたえのある演武を見せた。
後半は2、3年生が杖演武を披露。夏から全国学生演武大会に向けて練習を重ね、その実力を発揮。改善点が残ったが、落ち着いて迫力のある演武を見せた。
第2部は同大から始まり、5つの大学が演武を披露。そして、第2部が終了すると関西大会の締めとして、藤巻宏師範による模範演武が行われた。5人の選手が受け手として演武。関大の今井も臨んだ。「師範の動きについていくので精一杯だった」と振り返るが、大勢の人に見られる中で素晴らしい演武を見せた。
迫力のある演武を披露した全校。他校の演武を見ることで、これからの練習への学び、演武力の向上につながり、互いに高め合う大会となった。1か月後には全国学生演武大会が開催される。大舞台での演武となるが、今大会で学んだことを生かし努力を重ね、全国で華麗な演武を魅せる。【文/写真:木村遥太】
▼安藤
「(演武を振り返って)練習してきたけど、本番で失敗したところが悔しい。(大会に向けて、特に意識したところ)ペアとの距離を近くしたり、動作においては体のかなり近いところを狙うなどして、迫力が出るようにした。(自身以外の演武を見て)自分よりレベルが高いと感じたので、日々の練習でもっと上達したい。(全国学生演武大会への意気込み)杖演武を夏から練習してきました。その中で、上手くいった部分がある一方で、伸ばすべき点もあるので、改善して、全国の舞台で全てを出し切る」
▼今井
「(演武を振り返って)今までで一番上手い演武ができたと感じる一方、もっと改善できる部分もある。来月には全国大会があるので、そこに向けて、照準を合わせられる機会になった。(緊張したか)とてもしたので音楽を聴いて、気持ちを落ち着かせてから臨んだ。(師範の受けをして)師範の技にくらいつくのに精一杯だったが、多くの大学の人が集まる中で、自分が一番上手い受身ができるところを見せるという気持ちで挑んだ。(全国学生演武大会への意気込み)関大が天下を取ります!」
▼中島
「(演武を振り返って)今大会に向けて、色々練習をしてきて、課題は残るものの、一番いい演技ができた。(今大会で特に意識して取り組んだこと)ペアでお互いに同じ意識を持って取り組んだのと、演武中の足さばきや手の位置を確認しながら練習を行った。(自身以外の演武を見て)上手い人の受けや取り方を見ることができ、目標に向かってもっと上達したい気持ちが明確になった。(全国学生演武大会への意気込み)最初で最後の全国大会なので、今までの杖演武よりもっと細かい部分を練って、いい演武をしたい」
▼山下
「(演武を振り返って)ペアがあまり練習に来れず、自分が練習で失敗をしてたので不安があるまま臨んだ。しかし、技の順番を間違えるなどの大きなミスはなかったので良かった。ただ、改善点はあるので今後、直していく。(今大会で特に意識して取り組んだこと)後半部分の演武を1つ、1つするのではなく、連続して行うように心掛けた。(自身以外の演武を見て)決まった型はあるが、限られた時間の中で演武すると、大学によって違った個性を見れた。また、自分がどういう合気道をしたいかを考えるきっかけにもなった。(全国学生演武大会への意気込み)演武が終わった後に、手の位置を変えればいい演武ができたなどの悔いが残らないように日々の練習で気を付ける」
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