攻守に課題目立つも貫禄の開幕2連勝
◇2023秋季関西学生リーグDiv.1第2節◇対龍谷大◇9月18日◇於・MK TAXI FIELD EXPO◇
【第1Q】関大21-0龍谷大
【第2Q】関大0-3龍谷大
【第3Q】関大0-0龍谷大
【第4Q】関大10-0龍谷大
【試合終了】関大31-3龍谷大
開幕節、勝利こそ収めたもの、攻守に精彩を欠き課題の残った関大。第2節は龍谷大と相まみえた。第1クオーター(Q)、いきなり3タッチダウン(TD)を奪う好調な出だしを見せる。しかし中盤以降はオフェンス、ディフェンスともに反則が目立ち、満足のいく内容とはならず。終盤にかけてさらに得点を重ねるが、開幕節に続き、課題を残す結果となった。
第1Q、WR瀬川大貴 (商2)のキックで試合開始。関大はディフェンスからのスタートだ。相手のファーストドライブを1㍎もゲインを許すことなく終える。直後のオフェンス。RB小野原啓太 (安全4)が得意のランプレーでいきなりTDをあげる。さらにその後のディフェンスではDB須川宗真 (政策4)がインターセプト。そのままボールをエンドゾーンまで運びTDとした。開始わずが3分で2TDと幸先の良いスタートを切る。その後もRB山嵜紀之 (経2)が開幕節に続きTD。試合序盤から龍谷大を突き放した。
このまま突き放したい第2Q。RB阪下航哉(社3)がゲインし、フィールドゴール(FG)の好機を獲得するが、得点とはならない。一方のディフェンス。続けざまにファーストダウンを獲得され、自陣1㍎まで侵入を許す。なんとか凌ぎ、TDは許さなかったが、FGを決められ点差を縮められた。前半終了間際にはQB須田啓太(文3)からTE桃木大治郎 (商1)、WR吉識立海 (社2)へのパスが成功するがTDとはならない。18点のリードで後半へ突入した。
第3Q、DB吉田優太 (ゆうと=文1)のリターンから関大のオフェンスがスタート。ゲインを狙ったが、連携ミスが目立ち得点には結びつけられない。P金森陽太朗 (社3)のパントキックでピンチを回避した。ディフェンスではDL大西聡太郎 (環都4)、DB上柴遼介 (法4)のタックルが光り、相手オフェンスを封じ込める。両者無得点でこのQを終えた。
なんとか追加点が欲しい第4Q。このQから登場のQB高井法平 (人1)が続けざまにパスを通し、ゲインを進める。するとRB大野木陸人 (人3)が走り抜けTD。待望の追加点を挙げた。その後も、今季初登場のK中井慎之祐 (法2)が51㍎のFGを決め試合を決定づける。最後はDB友田慶一 (文3)が相手のパスをカットし試合終了。31-3で龍谷大を下した。
オフェンス陣は4TD、ディフェンス陣が許したTDは0。数字だけを見れば盤石の戦いぶりだった。しかし終了直後の選手たちにこの日も満足の表情はない。WR横山智明主将(商4)も「チームとして噛み合っていないことが多い」と危機感を募らせた。目指す場所が高く険しいところだけに求められるものは多い。1つ1つ壁を乗り越えて最後は笑って終えられるように。来る2週間後は近大との一戦を迎える。【文/写真:稲垣寛太】
▼WR横山主将
「内容的には満足のいかないものでしたし、点差的にも納得いかないものでした。オフェンスも最初は良かったですけど、途中から全然ダメでしたし、ディフェンスも相手に合わせる形になって、全然足りないなと思います。(第1Qは3TDを奪う出だし)第1Qは比較的良かったかなと思います。立ち上がりは意識しようと言っていたので、最初の攻撃でTDまで持っていけたのはすごくいいスタートだったし、その後もディフェンスからオフェンスに勢いをもたらせたのは、理想的な立ち上がりだったんですけど、その後続かなかったのが問題かなと思います。(中盤以降、オフェンス、ディフェンスともに反則が目立った)前節同様になにか噛み合わない、うまくいかない、チームとしてチーム全体として少しおかしい、歯車が噛み合っていない感じはあります。特別な環境、状況でミスが出たというより、普段から言っていた反則が出てしまいました。(前節から良くなった点は)良かった点でもあり、改善していくべき点でもあるんですけど、前節はディフェンスでボールを持った人への集まりがあまり良くなくて、オフェンスもそうだったんです。今節は最後までやり切るというところを意識的に練習してきたんですけど、そこは前節よりは改善されたと思うんですけど、まだまだな部分もあるなという印象です。(次節は近大との一戦)もちろん勝たないといけない相手ですけど、今のままだと厳しい戦いになることも可能性としてあり得るので、本当に気持ち入れ替えて今まで通りの取り組みでは上手くいかないことをチーム全体として危機感持って取り組みたいと思います」
▼DB上柴
「前節出た課題に向けてチームとして取り組んできたんですけど、その結果があまり出なくて今後もっとやらないといけないと思いました。(ディフェンス陣は今日、相手を0TDに抑えた)0TDに抑えたことはすごく良かったと思うんですけど、まだドライブされたりFGを入れられたりして、0点に抑えることが目標なので、3点取られたことは今後もっと改善していかないといけないと思います。(タックルやリカバーの面で好プレーが目立った)自分自身、前節の結果があまり良くなかったので、今日はしっかり自分のプレーで勝利に貢献したいと思っていたので、その点タックルとかを決めれたのはすごいうれしいです。でもまだまだ課題もあるのでそこを直して、もっと活躍できればなと思います。今日は60点くらいです。(DBとして日々どういうプレーを意識している)最後までボールを掻いだり、パシュートであったり、最後までやり切るところを意識しています。(今季のDB陣は4年生の活躍が目立つ)相手のパスプレーの対処に自信があるので、ランプレーに対しても自陣を持ってディフェンスできる、そんなDBユニットにしていきたいと思います。(次節に向けて)前節と今回出た課題をしっかりチームで解決して、近大戦ではディフェンス陣は0TDと無失点を目標に掲げているので、それを達成します」
▼RB小野原
「オフェンス的には幸先よくスタート切れたかなと思うんですけど、2Qを過ぎたあたりからちゃんとした実力が現れ始めて、まだまだ僕たちオフェンスの力が足りないことが露呈した試合だったかなと思います。(先制TDの場面を振り返って)OLがしっかりと道を開けてくれて、そのまま真っ直ぐ走ってあとは独走できたというところで良いスタートだったと思います。(欲しいところでのロングランが光った)いつもWR頼りになっていて、この試合のキーポイントはRBのランプレーかなと思っていたので、要所でRB3人が活躍できたというところは良かったかなと思います。(RB登録だが、WRとしての活躍もあった)今年のRBはパスもブロックもキャッチも、なんでもできるオールラウンダーを目指しているので、そこは意識して練習しています。(自身のパフォーマンスを振り返って)80点くらいかなと思うんですけど、やっぱりそれよりも関大のオフェンスがどういった内容で勝つかを重視したいので、その点試合では点差もつけられず終わってしまったので、また引き締めて近大戦頑張りたいと思います。(今季の目標)個人としてはまず全試合に出場して、毎回のごとくTDをとることです。オフェンスとしても大量得点でディフェンスに安心してもらえるような試合展開を作りたいと思います」
Share this content:
コメントを送信