◇2023年度関西学生女子秋季リーグ第2節◇対京教大◇9月18日◇神戸LFC◇
【前半】関大4-0京教大
【後半】関大4-0京教大
【試合終了】関大8-0京教大
スターティングメンバー
GK 勢古
DF中尾、南中、田中光、冨田、井口
MF 瀧沢美、青木、森重、吉田遙
FW 池田
秋季リーグ黒星スタートとなった関大なでしこ。第2節は、京教大と対峙(たいじ)した。試合は終始圧倒する完璧な内容。前半、後半ともに4得点をあげ、8−0で快勝。しっかりと勝ち点3をつかみ取り、残る4試合に弾みをつけた。
9月中旬にもかかわらず、強い日差しが照りつけるフィールド。試合開始早々、関大が仕掛ける。DF田中光紀(安全4)のアーリークロスにMF森重亜衣子(政策4)がワンタッチでシュートを放つが、惜しくもキーパー正面。直後にも相手ゴールへと接近し、CKを獲得する。DF中尾純菜(社4)が高くあげたボールはきれいに弧を描き、MF青木陽和(政策1)の元へ。ヘディングで合わせるが、ゴールの枠は捉えきれなかった。試合が動いたのは、前半8分。セカンドボールを拾ったMF吉田遙(情1)がロングシュート。力強く放たれたボールは相手ゴールの中へ吸い込まれた。早い時間での先制点に勢いづき、ここから怒涛(どとう)のゴールラッシュが始まる。
前半16分には、3回目のCKを獲得。誰も触れることなくフィールドに落ちた球に反応したMF森重。すぐさま右足を振り抜き相手ゴールへと突き刺さる。春季リーグからスタメンでチームを支える重鎮が、2点目をあげた。その後も暑さにも負けない力強いプレーで、すぐさまマイボールに。試合の主導権を握る。
飲水タイム直後のCK。DF中尾のあげたボールにDF南中優衣(人4)が頭で合わせる。ゴールラインを割ったかと思われたが、まさかのノーゴール判定。落胆するのも束の間、正真正銘の3点目はすぐに訪れた。前半44分。MF吉田遙のクロスに合わせたFW池田恵美(人1)のシュートがきれいに決まる。リーグ戦初スタメン起用となったFW池田が、期待に見事応えた。前半終了間際には、DF中尾のロングシュートで4点目。終始攻め続ける圧巻の内容で前半を終えた。
FW池田に変えFW瀧沢雪乃(人4)を投入し、迎えた後半。全く攻撃の手を緩めず、果敢に相手ゴールに接近する。後半16分には、DF南中が中央からループシュートを放つ。相手GKの手とポストの間を見事にすり抜け、ゴールの中へ。前半のノーゴール判定の借りを返した。直後には相手のカウンター。この試合初のシュートを打たせてしまうが、今節怪我から復帰したGK勢古亜実(人2)がしっかりキャッチして対応。1失点さえも許さない。
飲水タイム後には、FW森重、DF冨田歩花(政策3)に変えて、FW山口紗弥(人2)、MF馬場悠月(人1)を投入。さらにフィールド内でGK勢古とFW瀧沢がポジションを交代し、相手ディフェンスのさらなる打開を試みる。後半32分には、交代直後のFW山口がCKにうまく頭で合わせ、ボールは吸い込まれるようにゴールの中へ。FW山口は公式戦初ゴール。選手たちの表情に笑顔があふれた。その直後の後半35分には、またもやCKからDF田中がヘディングで合わせゴール。スコアを7−0とした。
アディショナルタイムは6分。残された時間で、さらに追加点をと相手ゴールへボールをつなぐ。試合終了間際には、フリーキックを獲得。DF中尾が放ったボールは緩やかにカーブし、直接ゴールの中へ。ダメ押しにダメ押しの8点目。観客から大きな歓声が湧いた。そして試合終了を告げるホイッスル。京教大を相手に、8−0と完全勝利を収めた。
攻撃、守備ともに完璧な内容で白星をつかんだ第2節。残すは4試合だ。1部自動昇格のためには、1試合も落とすことはできない。今節のようなゴールラッシュを、これからも見せてくれるに違いない。【文:合田七虹/写真:岩口奎心】
▼中尾
「(試合を振り返って)最初から今日の京教大に関しては得点が取れるということが想定されたので、リーグを戦っていく上で得点の差が大事になってくるので、そこの部分に関して点をたくさん取れるように練習してきた試合ではあったんですけど、8点という結果で、2桁行きたかったので少し足りなかったかなとは思う。ただ春秋通してまだ得点が少ない状態だったので、それに関しては自分たちでしっかり得点を取れたというのは良かったかなと思う。(第1節黒星スタートからの切り替え)もう負けてしまったものはしょうがない。結果を変えることはできないので、秋季リーグ優勝というところに向かって頑張ることはできるので、気持ちを切り替えてまずは目の前の試合を勝つことだけを意識して、1週間取り組んできた。(自身の得点について)今日はアンカーというポジションをやらせてもらって、いろいろメンバーが変わったというところで自分がアンカーになったんですけど、キックが自分は自身があるので、それを生かすために、後ろで受けようとは思っていた。そこから左足は得意ではないんですけど、ダイレクトでまず枠に入れるところだけ意識したのが4点目。8点目に関しては、直接狙ったかと言われるとそこまで狙ってはないんですけど、そのまま、誰かが触るか入ればいいなというボールを蹴ろうと思っていたので、うまく風に乗って入ってくれたと思う。(第3節に向けての意気込み)次は同大との対決で、今日の相手よりは強い相手にはなりますし、しっかり勝ち点を積み重ねていくことがこれから絶対大事になってくるので、2週間空くんですけど、そこに向けて練習をしっかりやっていきたいなと思う」
▼池田
「(試合を振り返って)守備要員で出させてもらったんですけど、守備の場面がなかったので、どう動いていいかわからなかった。(自身の得点について)ただ来たボールが固いところに当たったので良かった。練習では1回もやったことがないゴールだった。(第1節黒星スタートからの切り替え)チームで声かけをしながら練習できたので良かったと思う。(8得点について)もうちょいいけましたね。(第3節に向けての意気込み)一生懸命頑張ります」
▼山口
「(試合を振り返って)攻撃している時間は結構長かったんですけど、やっぱり決め切るという課題はここでもやっぱり出ていた。もうちょっと得点を決めれたと思う。(第1節黒星スタートからの切り替え)第1節を落としたからといって、あと全部落としていいわけじゃないから、もうここから絶対全部勝つという気持ちは全員が持って、自分的にはポジティブな声掛けで試合を盛り上げて、いい形で楽しく終われるように気持ちを持っていった。(自身の得点について)自分のところにボールが来るとは思っていなかったけど、ボールが飛んできた瞬間にいけるやつだとわかった。これ絶対触ったら決めれるわと思って、触ったら決めれて、公式戦初ゴールなのですごく嬉しかった。(第3節に向けての意気込み)1勝したからにはここからどんどん連続で勝っていけるように、自分としてはスタメンで出れるように、この2週間練習を頑張って、そこでも得点を決めれるように頑張る」
▼吉田遙
「(1点目について)遠くからのシュートを練習していて、それが試合で発揮できて良かった。(今日の試合を振り返って)ほとんどハーフコートゲームの中で、自分の得意なドリブルとかをいっぱい出せて良かったと思うけど、得点を取るっていうところはまだまだ足りないと思うので、今後につなげていきたいと思う。(次の試合について)次節も点を決められるように頑張りたい」
▼田中
「(今日の試合を振り返って)今までの相手に比べると、プレッシャーや技術のレベルが高くはないので、自分たちが結構できたのかなというのと、1節目負けてから自分たちで練習の内容を振り返ってこだわってきて、そこがでたのは良かった。(得点について)得点シーンの形はチームで練習してきたので、それが得点につながって良かった。(次の試合について)次節の相手は同志社大学で、自分たちがやったことない相手でわからないことが多いですけど、練習を積み重ねて自分たちのプレーや関大らしさをだして、次も勝ちたい」
▼森重
「(今日の試合を振り返って)チームが春勝てなくて秋も第1節を落とした中で、絶対勝とうとみんなで意気込んだ試合だったので、早い段階で点を決められて良かった。でも、決めきらないといけないところで決めきれなくて、春から得点力不足が課題にあがっていたので、シュートを打っているけど入らないことが多かったのでそこを決めきれるようにしたい。(得点について)コーナーでこぼれの所にいて誰も触らなかったので、綺麗に自分の所にボールが来てシュートコースが見えたので打ったら入ったっていう感じ。(次の試合について)チームとしては勝つということと、個人的に前線やっている中で得点力不足が課題なので、シュートを打って決めてチームの勝利に貢献したいと思う」
▼南中
「(今日の試合を振り返って)何よりもいっぱい点を取って勝とうということを目標にやっていたので、大量得点で勝てたところは良かったんですけど、決定力っていうところはもっともっと突き詰めていかないと、相手はこれから強くなっていくのでこだわってやっていきたい。(得点について)こぼれ来るかなって待っていたらちょうど来て、えいって打ったら入ってくれたので嬉しかった。(次の試合について)まだ1勝しただけなので、優勝するためには他全部勝っていかないといけないので、もっとチーム力であったり得点力っていうところをチームで磨いていけるように頑張る」
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