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部の目標果たし、インカレ入賞!

部の目標果たし、インカレ入賞!

◇第50回全日本大学ローイング選手権大会・第63回オックスフォード盾レガッタ◇9月6~10日(9月8日は台風のため大会は中止になりました)◇於・戸田ボートコース

【全日本ローイング選手権大会】

[女子シングルスカル]
細野 
〈1日目〉
予選B組 3着 9:26.16
〈2日目〉
敗者復活戦B組 4着 8:59.00
〈4日目〉
E決勝 4着 8:53.15

[男子ペア]
S:川上
B:城野
〈1日目〉
予選D組 3着 7:43.56
〈2日目〉
敗者復活戦A組 3着 7:48.27

[男子ダブルスカル]
S:落合
B:長島
〈1日目〉
予選C組 3着 7:15.71
〈2日目〉
敗者復活戦C組 2着 7:21.29
〈4日目〉
D決勝 4着 7:09.50

[女子ペア]
S:村上
B:井元
〈1日目〉
予選A組 4着 8:36.76
〈2日目〉
敗者復活戦 4着 8:14.91

[男子クォドルプル]
S:直井
3:川口
2:向原
B:吉岡
〈1日目〉
予選C組 2着 6:44.61
〈2日目〉
敗者復活戦 1着 6:56.90
〈4日目〉
準決勝  4着  6:22.10
〈5日目〉
B決勝 2着 6:26.63

[男子舵手つきフォア]
C:森合
S:鳴尾
3:松山
2:池内
B;礼埜
〈1日目〉
予選E組 4着 7:13.80
〈2日目〉
敗者復活戦B組 2着 7:28.74
〈4日目〉
D決勝 2着 6:54.75

【オックスフォード盾レガッタ】

[男子エイト]
C:藤尾
S:能登
7:武井
6:田中
5:松田
4:村上
3:島田
2:若松
B:永島
〈1日目〉
予選 F組 1着 6:43.91
〈2日目〉
準決勝 B組 4着 6:47.43
B決勝 6着 6:56.21

100代最後の大会が幕を開けた。関大は7種目に出場し、今年一熱い戦いを繰り広げる。大会期間中には、台風の影響で試合が中止となる予想外の出来事も。しかし、チームの目標としていた「インカレ入賞」を達するために全員が最終日まで全力を出す。見事、男子クォドルプルがインカレ入賞を果たした。

女子シングルスカルで第50回全日本大学ローイング選手権大会は始まった。関大からは細野花歩(安全3)がエントリー。予選は3着で翌日の敗者復活戦にまわることに。タイムによって、4日目はD決勝に出場した。序盤500㍍では5人が横一線のレースを展開するも、後半になるにつれて差が生まれ始め、最後はトップと13秒の差が生まれてしまう。4着となり悔しい表情を浮かべた。

△W1X

2年時から同じ艇で勝負をしてきた川上豪士(環境4)、城野吏哉(社4)。昨年と同じくペアで出場した。スタートで他の艇と差をつけるレース戦略で試合に挑む。予選では、終盤で他艇にわずかに離されてしまい3着となった。迎えた敗者復活戦。昨年のリベンジを果たすため、ここで勝ち切りたいところだ。しかし、スタートで他の艇に出られてしまう。終盤に、大きく開いた差を詰めようとスパートをかけるも抜かせず。惜しくもここでレースは終了となった。試合後、「最終日まで勝って、吏哉(=城野)と喜び合いたかった」と川上。「負けて悔しさがないわけではないが、最後が豪士(=川上)で良かった」と城野。2人は悔しさをもらすと同時に長い間共に戦って来れた喜びも見せた。

△M2-

落合善(経3)と長島鷹治郎(人4)組が男子ダブルスカルに出場。予選は、ほぼ横並びでレースが始まった。そのままレースは進む。終盤に熊本大を追い抜き3着でゴール。翌日の敗者復活戦では大公大と終始横並びで試合は進む。ここで抜かすことは許さず、2着を保ちフィニッシュ。D決勝は、1000㍍を3着で通過するも、その後に他の艇に出られてしまい4着でレースを終えた。

△M2X

女子ペアには井元寿々子(社4)と村上弥優(社3)組が出場した。予選では、序盤で他の艇との差が開く。空いた差をなくすことができずにそのまま差が広がってしまい、4着でゴールとなった。敗者復活戦では、前を進む艇との差が開く。声を掛け合いながら互いに支え合い、スピードを上げることを試みた。その後にタイム差を縮めるも、順位は上げられずに試合はここで終了となった。

△W2-

男子クォドルプルは予選で最下位スタートにも関わらず、持ち前のコンスタント力を発揮し、中盤で追い上げを見せた。2着まで上り詰め予選を終える。翌日の敗者復活戦では同じ組の艇と差をつけフィニッシュ。1着となり準決勝に駒を進めた。迎えた準決勝。1時間前の蹴り出しには部員が集まり大きく手を振って4人を見送った。レースが開始すると、500㍍時点を3番目で通過しA決勝出場を射程に捉える。しかし、続く1000㍍時点で東京経済大に2秒のリードを許し4番目に。その差を最後まで埋めることができず4着のゴールとなった。肩を落とす選手たち。しかし、(ゴール付近)には「ナイス!」「ラストよかった!」と背中を押す仲間たちの姿があった。「ここまでやってきたことをここでやらないでどうするんだと思った」と向原巧主将(法4)。気持ちを切り替えB決勝に挑んだ。B決勝では前の艇に付き逆転を狙う。1000㍍を過ぎると一気にスパートをかけ前を3秒早く漕いでいた立教大に追いつく。すると、関大が前に。3秒差をつけた。ラスト500㍍で逆転を果たし2着でゴール。さらに、この順位で全体の8位が確定する。部の目標を成し遂げた瞬間だった。

△M4X

男子種目で4年生の選手がいない中戦ったのが、男子舵手つきフォア。1500㍍時点で他の艇と差が開き4着となり、次の日の敗者復活戦に進んだ。敗者復活戦では、最下位でレースが始まった仙台大に付いていくことを意識しレースを進める。1000㍍地点で後ろを漕ぐ艇と差を開き2番手につくとそのまま2着でゴール。D決勝では、スタートの後から2番手を維持した。1000㍍前後で前を進む京大に勝負をかける。半艇身まで迫り、1着を目指したがその後差をつけられる。1500㍍地点で2秒の差を埋められず、2着でゴールした。

△M4+

男子エイトのオックスフォード盾レガッタ。戸田で初レースとなる漕手もいたが安定した漕ぎでレースを進める。予選は悪天候に見舞われるも大差をつけて1着でゴールし、翌日の準決勝へ。2日目は2回試合のあるハードなスケジュールとなった。一つ前を進む艇とのタイム差を縮めていく。1試合目で4着となり、午後のB決勝に進んだ。B決勝では、1500㍍地点で他艇から遅れを取ってしまう。そのまま巻き返せず6着で試合を終えた。

△8+

熱狂をスローガンに掲げ挑んだ100代最後の大会で創部後初となる男子インカレ入賞を果たした。「全員で頑張って目標が達成できたと思っている」(向原主将)。節目の年に新たな歴史を刻み、突き進んできた100代の戦いはここで幕を閉じる。10月、戸田で開かれる新人戦で新たな一歩を進み始める漕艇部。熱い戦いを見せ続ける。【文:村中望乃、木原綺音/写真:木原綺音(一部、関西学院大学体育会学生本部編集部、関西大学漕艇部提供)】

▼向原主将
「(準決勝以前のレースを振り返って)予選と敗復ともに最初前に出て、相手を見ながらレースをしていこうと話していました。予選は最初他の艇に出られたけど、強みであるコンスタント力で2位になりました。敗復はスタートがうまくいって序盤から1位になれたので、相手を見ながら自分たちの展開に持っていけました。(準決勝の時の気持ち)ここで決めたいという想いはありました。(負けるとしても)敗復よりは追い込まれている状況でなかったので、とにかく自分たちの漕ぎを発揮したいと思っていました。(最終日レース前の心境と終わった後の気持ち)レース前はもちろん不安がありました。負けたらどうしようとか。でもここまでやってきたことや応援してくれる人のことを思い出して強気で臨めたと思います。ここでやらないでいつやるんだ!って(笑)レース後はほっとした気持ちでした。ここまで1年間やってきたことが間違ってなかったと証明することができたと思います。(部の目標を達成したがどうか)素直に嬉しかったです。1年間ずっと『インカレ入賞』ってみんなに言い続けて、全員で頑張って目標達成できたと思っています。あとは創部史上初男子入賞ということで、新しい歴史をこの記念すべき年に創ることができたのも嬉しかったです。(後輩に向けて)後輩たちにはチャンスが巡ってきた時、それを掴める人間(チーム)になって欲しいです。チャンスはいつか巡ってきます。その日は明日かもしれないし1週間後、1ヶ月後、1年後かもしれない。いつチャンスが来てもいいように常に準備ができてないといけない。個人個人はもちろんですが、チームとしてもチャンスが来た時それをつかめる勝負強さのあるチームを目指して欲しいです!こんな主将と一緒に頑張ってくれてありがとう」
▼城野
「(レースを振り返って)予選は中央大と慶大と大公大でレースだった。レースプランはいつも通りサードスパートで、スパートの距離も伸ばさずそのままの予定だった。中盤がタイムが落ちていたので次はそれを意識しようと思っていた。予選のタイム的には日体大が均衡していた。そこに勝てるようにタイムが落ちたときの足蹴りのコールを中盤に増やしていた。最後の400㍍からラストスパートをかけるプランにしていたが、2艇とも先に出られていたので抜き切れなかった。ただ、立てていたプランは意識して取り組めたと思う。(昨年との心境と比べて)悔しい思いはあったし去年のリベンジとして勝ちたい気持ちはあった。そこに向けての準備もしっかりできていたと思う。負けてしまった悔しさはないわけではないけど、最後は豪士(=川上)で良かったと思う。(チームの雰囲気)去年も副将をしていてチームを作る難しさは感じていたけど、今年はまとまりがあって、違う種目でも応援できる環境がしっかり整っていた。色んな地点で関大の声援が一番聞こえてすごく心強かったのでよかったと思う。(後輩に向けて)4年間はあっという間だし、最後の試合のときに悔いが残らないようにすればいいかなと思う。一瞬で過ぎていくので、本当に成し遂げたい目標を立てて悔いがないように残りのボート人生を過ごしてほしいと思う」
▼川上
「(レースについて)スタートで出る力はあると信じていた。中盤までむかい、ラストで上げた。スタートは出れたけど、中盤1000~1500㍍で抜かされた。2日目はコンスタントでさらに上げようとしたが、想像以上にスタートで出られてしまった。スタートで他に出られた後悔が少し残る。(気持ち面での変化)1日目はここまで支えてくれた監督、コーチ陣、ともに頑張ってくれた後輩、僕をここまで指導してくれた先輩、支えてくれた両親への感謝の気持ちを思いつつ漕いでた。2日目は後がないから、絶対に上がるという気持ちで専属へのマネージャーへの恩返しの気持ちを持ちつつ、全力でボートを楽しむことを重視して漕ぎました。(同じペア)2年からずっと同じ艇に乗ってて後ろにいてくれた。今年こそ最後まで行って、喜び合いたかったです。迷惑をかけたことも多かったし、支えられたことが多かったので感謝の気持ちしかなかった。(競技生活振り返って)経験したことのないくらい辛い競技だったけど、チームがすぐ側にいた。本当に4年間やり切れた。充実した4年間でした。(後輩に向けて)楽しい幹部になってくれた。巧(向原主将)が見せてくれたの背中を追いかけつつ、オンとオフをしっかりしてA決勝に行ってほしい」
▼直井佑介(政策4)
「(予選を振り返って)最初全艇に先に出られ、本当に焦って諦めそうになったら、急に気楽に漕げるようになって艇がぐんぐん伸び始めて、最終的には2位でゴールすることができた。途中から自分たちのリズムで漕げるようになったので、準決、決勝に繋がる漕ぎができたと思う。(最終戦前にクォドで何か声を掛け合ったか)自分たちの漕ぎができるようにとにかく落ち着いて漕ぐこと。これまでの色々な試合と勝利はこの最終戦のためのものだから、とにかく絶対に諦めないこと。自分たちのためだけでなく、周りの応援してくれる人のために頑張ろうと話し合った。(入賞が見える中でのレース。どのような心境だったか)以前のメダルが取れるレースで焦って緊張してしまい失敗したことがあったので、いい意味で特に何も考えず落ち着いて漕いだ。それから、最初全艇に出られたが、諦めないことも忘れなかった。(後輩にむけて)楽しんでやってください。苦しいな、辛いなと思いながらやると更に苦しく、つまらなくなります。なので、どんなに辛くて苦しい時でもその状況を楽しみながら乗り切って欲しいです。そしたらどんなこともきっと楽しく乗り越えられます。その先に勝利は待っていると思ってます!頑張れ」
▼武井泰史朗(文4)
「(予選を振り返って)全体的に落ち着いてレースをすることができた。戸田での初レースだったメンバーもいたが全員安定していた。スタートで他艇に出られたが、変に焦ることなくいつも通りの漕ぎをすることができた。結果的に、他艇に大きな差をつけ一位でゴールした。まさか、こんなに大差をつけてのゴールを経験できるとは思っていなかったため、正直に嬉しかった。また、次のレースに向けて自信にもつながり、納得のいくレースだった。(2日目は2試合あった。エイトのメンバーで何か話したか)1試合目は、ギリギリでB決勝に上がることが出来たが、納得のいくレースではなかった。レース前に、あまり細かいことは考えず、全てを出し切ろうと話していた。本番は、風も強くスタートから思うようには漕げなかった。納得はできかったが、私を「まだ引退させない」という思いで後輩たちが漕いでいたと知りとても嬉しかった。学生最後のレースは、残念な結果に終わってしまったが、それ以上に当初と比べ圧倒的にメンバーの技術が向上しており嬉しかった。結果は残せなかったが、4回生として、後輩やチームの役に少しは立てたのかなと思えた。(後輩にむけて)頼りない先輩でした。後輩たちには沢山助けてもらいました。先輩らしくチームを引っ張ることができなかったけど、着いてきてくれて本当にありがとう。私は悔しさや後悔を抱えたまま引退してしまった。みんなはこんな思いをしないように、最後は笑って「やり切ったぞ」という思いで終われるように日々の練習を全力で頑張ってくれ。応援してます!」
▼井元
「予選と敗者復活戦2戦とも最初から出ようと思っていたけど、できず。そのままゴールとなったしまった。2人でしんどい時こそ声をかけあって最後まで頑張った。(引退を前の気持ち)さみしい、レースをもう少ししたかったです。(女子メンバーに向けて)みんなの頑張りを練習している時に見てきて、成長している姿を見るのが嬉しかったです。その姿を発信していってほしいです。(みんなにむけて)4年間は短いので、目標をもって練習頑張ってほしいなって思います」
▼長島
「(今大会を振り返って)後悔なくすべてを出せたと思う。クルー発足時から周りから心配されていたが、毎回の練習で培って結果が表れたと思う。今回は台風で準々決勝がなくなってしまいD決勝という形になったが、自分たちの力を出し切れてうれしかった。(ペアのとどんなことを話していたか)お互いにメンタルが弱いのでちゃんと自信を持っていこうと言っていた。マネージャー2人も1か月半専属で付いてくれていてその2人も支えられていた。試合前も言葉をかけてもらってがんばれた。(後輩に向けて)ボートは朝早くてすごく辛い。辞めたいときは何回もあると思うけど試合は楽しくて練習を披露する場所。関東の大学に比べて恵まれない環境ではあるけど、だからこそ、そこに勝ってやろうというガッツでがんばってほしい」
▼黒田詩織(社4)
「(今大会までの部の雰囲気)自分たちの代は雰囲気よくやってきたなと思っていた。4日から入って長い遠征だが、みんなでトランプしたりいい意味で緊張しながら仲を深めながらできていたと思う。(仲間のレースを見ていて)もちろん頑張っているなと思っているのと、台風でレースが変更になって、思っていたよりもレース数が減り不完全燃焼のところもあるが、出し切っていると思う。(引退について)あまり実感はないが、この瞬間を目に焼きつけていたい。(後輩に向けて)自分でも乗っていてしんどいのを体験していたし、うまくいかないこともいっぱいあると思うけど、0.1秒に悲しんだり喜んだり。マネージャーも一緒に泣けるのは関大のボート部のいいところ。私自身、女子の新人と乗っていることが多かったので、その子たちが活躍する姿を楽しみにしています」
▼光村駿哉トレーナー(情報4)
「(今大会までの部の雰囲気)人としての部分を幹部が改善をしてきてくれた。そこの統一感のおかげで部の統一感がうまれて、支え合いがあってここまで乗り越えてきたと思います。(見ていて印象的な試合)同期の試合は全てです。自分にはもったいないくらいの良い同期を持ちました。(後輩に向けて)ガッツはすごい大事にしてほしい。チームの底力を残りで発揮してこの代の記録を変えていってほしいです」

▼上坂杏美MG(商4)
「(最後の大会を振り返って)私にとっては悔しい試合になりました。男子クォドルプルが男子史上初の入賞を勝ち取りましたが、私はA決勝行けると思っていたので。あとは台風の影響で打ち切りになってしまった試合があり、準決勝に挑戦できなかったクルーがいたことが心残りです。戸田に入って他大学の練習を見ていると関大も負けてない!戦える!と実感していたから余計悔しかったです。(後輩にむけて)辞めたい時や辛い時などどうしようもない時が来ると思います。そういう時こそマイナスな面ばかり見ず、楽しかったことなど思い出して欲しいです。私は勝った時の選手の笑顔を見るために乗り越えてきたので写真を見返すなりして頑張って欲しいです。特にマネージャーは目標を持ちにくくモチベーションを保ちにくいです。そういう時は1人で抱え込まず誰かを頼ることも大切です。応援してます!」




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