Loading Now
×

◇全日本学生大会2020(第70回全日本学生賞典障害競技大会)◇11月1日◇山梨県馬術競技場◇

【団体】
2位 関大

【個人】
1位 永合更良々(2年)・千駿組 合計減点0

11位 荒川将暉(2年)・アドラブル・チャバリト組 合計減点4

18位 西田空花(4年)・千香組 合計減点8

20位 福島秀太(3年)・カリエーレ組 合計減点9

29位 布村翼(2年)・フリーゾ組 合計減点12

いよいよ、学生日本一を決める戦いが始まった。全日本学生大会2020(全学)の競技第1日目。本日は賞典障害大会が行われ、5組の人馬が出場した。2017年以来団体優勝から遠ざかっている関大。頂点を目指し各コンビが奮闘した。

IMG_9974-scaled-e1604243890707-294x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!

早朝から行われた第1回走行。荒川将・アドラブル・チャバリト組が関大勢で最初に登場した。同大会の団体戦では4組が登録可能で、その中の上位3組の合計得点が団体成績となる。関大から出場した5組の内、荒川将・アドラブル・チャバリト組は団体戦のメンバーとはならなかったものの、個人での出場を果たした。

序盤から慎重な走り出しで、確実に障害を越えていく。満点走行に期待がかかったが、最後の障害で惜しくもバーを落とし減点4となった。

IMG_0051-scaled-e1604243050990-258x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△荒川将・アドラブル・チャバリト組

次に出場した永合は、落ち着いた表情で走行を開始。しっかりとした足どりで走り、危なげなく障害を跳んでいく。最後まで気を抜かずにミスなくゴール。会場から拍手で称えられた。

IMG_0264-scaled-e1604243069568-281x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△永合・千駿組

関大の出場者で唯一、全学初出場の布村。「緊張して練習で言われていることがなかなかできなくて」と、思うような走行はできず、減点8となった。

IMG_0348-scaled-e1604243088105-284x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△布村・フリーゾ組

次に登場したのは関西学生賞典障害大会で頂点に立った西田。今大会では千香とタッグを組んだ。千香と大会出場の経験が浅く、 うまく息が合わずに1カ所で障害の落下があった。 「自分が馬の能力を生かしきれなかった」悔しさをにじませる。

IMG_0411-scaled-e1604243111148-268x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△西田・千香組

関大5人目の福島は、2年前に同大会で個人優勝を果たしたカリエーレと出場。軽快に走り出したが、7番障害で体勢を崩しバーが落下。その後持ち直したように見えたものの、最後の障害でもミスし、減点8となった。

IMG_0557-scaled-e1604243130539-286x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△福島・カリエーレ組

団体成績で3位につけた関大。午後からは第2回走行が行われた。

第1回走行で惜しくも減点4となった荒川将・アドラブル・チャバリト組。第2回走行では実力を見せつけ、減点0でフィニッシュした。次に登場した布村・フリーゾ組は、序盤調子よく障害を越える。しかし、「馬の左側に膨らんでしまう癖が修正しきれなかった」と、第1走行の時と同様に最後の障害でバーを落としてしまう。

IMG_0758-scaled-e1604243150599-300x197 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△ 荒川将・アドラブル・チャバリト組
IMG_0855-scaled-e1604243171510-259x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△布村・フリーゾ組

第1回走行ではミスがあった福島・カリエーレ組。修正を試み、バーを落とすことはなかったが、規定タイムを超過したためタイム減点1点が加算された。

IMG_0887-scaled-e1604243189132-255x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△福島・カリエーレ組

1年生の時から全学に出場し続けた西田もついに最後の走行。千香と共に堂々とアリーナを駆け抜けていく。途中の障害でミスが出てしまったが、ラストランもしっかりと完走した。

IMG_0951-scaled-e1604243234265-254x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△西田・千香組

第1回走行で減点0だった選手全員が、第2回走行でミスをする中、1回目で満点走行を果たした永合・千駿組が登場した。第2回走行も減点0であれば、個人優勝の可能性が大きくなるため、より会場に緊張感が漂う。そんなプレッシャーもある中走行がスタート。途中危うい場面がありながらも、運の強さも見せバーを落とさない。最後の障害を越えた瞬間、会場が一気に盛り上がる。第1回で満点走行だった選手1人を残して、今大会出場選手唯一の2回満点走行を成し遂げた。そして、最後の選手も減点4となり、永合・千駿組が文句なしの個人優勝を決めた。

IMG_1134-scaled-e1604243250840-239x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△永合・千駿組

団体成績では準優勝となり悔しさも残った。しかし、大きな緊張感の中、出場選手全員が失権となることはなく走り切った。翌日からは全学総合が開催。福島、荒川将、江藤駿(4年)の3人が全国の強豪たちと戦う。【文/写真:森本明日香】

IMG_1159-300x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
IMG_1222-300x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
IMG_1274-scaled-e1604243287811-231x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!
△永合・千駿組
IMG_1461-300x200 全学障害団体準V、永合・千駿組が個人優勝!

▼阿部監督
「やっぱり1位を目指してやっていたので、第1回走行で減点が多くて順位が良くなかったので、そこをもう少し減らせるといいかなと思います。十分優勝も狙えていたので悔しい結果だったと思います。(第1回走行は)ちょっと馬と人とがバラバラになってしまっていて、ゆっくりやりすぎてしまったりということがありました。どうしても全国大会ということで、初めての選手もいたので、その辺が悔しいところだと思います。優勝を狙えるだけの練習もしてきていて。もっと高いクラスでも結果を残してくれる人馬だったので、もう少しというところでした。永合は1回目の走行から完ぺきな走行で、2回目の走行は、1ヶ所だけ危ないところがあったけど、ほぼ完ぺきで、しっかり体を起こしてできていたので、すばらしい走行でした」

▼永合
「(大会には)みんなで団体優勝するぞという気持ちで挑みました。個人優勝もしたいと思っていて狙ってはいました。1走行目を満点でいけたので自信になりました。(千駿には)1年生の時から乗っていて2年目なので、だいぶモンスター(=千駿)のことも分かってきていい感じになってきたなと思います。1走行目からすごく緊張しました。でも前回の試合よりはスムーズに行けたかなと思います。(第2回目走行では)みんなが(障害を)落としていたので、自分は絶対満点で行くぞという気持ちで挑みました。馬がだいぶ疲れていてすごく重かったので、ちょっと待機馬場で不安になることもあったんですけど。1回(バーに)当たったんですけど、そこは運が良かったです。(意識したことは)普段の練習でやってきたことを信じて、馬も信じてやることです。今まで優勝したことがなかったのですごくうれしかったです。(ウイニングランのときは)気持ちよかったです。来年も全日本学生(選手権大会)出場の権利を取って、上回生である3回生になるので、みんなを引っ張っていけるように頑張りたいです」

▼西田
「(大学最後の大会だったが)もちろんすごく緊張したんですけど、最後なのでやれる事はやろうと思いました。千香とは、組んで2回目の大会だったので、経験不足というのはあったんですけど、全部人のミスで、あの馬が(バーを)落とすというのは本当はないことなので、自分が馬の能力を生かしきれなかったということは感じました。それも含めて自分の実力だったのかなとは思っています。緊張しすぎてガチガチになったりとか頭が真っ白になったりとかはなく、緊張の中でも割と冷静にできたかなと思います。(団体2位については)ずっと1位を目指してやってきたので、悔しさはあります。(後輩へのメッセージ)本当は自分たちの代のメンバーで勝ちたかったとはずっと思っていたので、それは自分たちはかなえられなかったけど、今の3回生から下の子たちはすごく頑張ってるし、みんな勝ちたいという野心みたいなものがすごくある子たちなので、絶対勝てると思います。これからもっとしんどくなると思うし、つらいことも多いと思うけど、勝てると思うから頑張ってほしいです」

▼福島
「正直、情けなかったですね。次から自分が主将になるんですけど、チームを引っ張っていかないといけないと思いながら走行していたので。結果も団体2位で悔しいです。(第1回目走行は)入りとかペースが良くなかったので修正しようとして、ちょっと前に行ったんですけど、前に行った分戻せなくて7番障害の3段とかは、跳ぶ前に(ペースを)戻して入らないといけないけど、前に行き過ぎて(馬を)起こして入ることができなかったです。緊張もありました。2回目の走行は、修正しようとしてやりすぎてタイム減点になってしまったので、その間を取れないとだめだなと思いました。今回の個人の結果をいつまでも悔やんでいてもだめなので、今からでも来年の全学に向けて前を向いていけたらと思います」

▼布村
「緊張して練習で言われていることがなかなかできなくて、自分的には不甲斐ない結果でした。いつも自分が乗っている時の姿勢とかをよく指摘されるので、そこをとにかく直せるようにコース上で意識してやりました。1走行目で(障害を)1回落としたんですけど、最初の3段(障害)のところは結構タイムの設定が厳しくて、小回りしなければならないというのを思いすぎて速く回りすぎて踏み切り地点がずれてしまって落としてしまったという感じなので、そこは自分のプランとずれてしまったところでした。1走行目も2走行目も最後の障害を落としてしまったんですけど、そこは馬の左側に膨らんでしまう癖が修正しきれなかったかなと思います。(団体結果については)団体で優勝することがこの1年間の目標だったので、自分の走行の内容的には満足のいくものではなかったので、2位というのは悔しいです。(来年については)また1年間あるので、馬のコンビも変わるかもしれないですけど、今回初めての全学で学べたこともたくさんあるので、それを生かして団体優勝できるように頑張りたいと思います」

コメントを送信