◇2020年関西大学連盟秋季リーグ戦第6日(第2日代替試合)◇対同大◇10月31日
(会場は非公開)
[第1セット]関大20-25同大
[第2セット]関大26-28同大
[第3セット]関大19-25同大
[セットカウント]関大0-3同大
「今日は全体的に歯車がかみ合わなかった」と青木佑介主将(4年)は試合後、悔しさを滲ませた。
第1セット、前日の練習で、これまでサイドで全試合プレーしていた金子玄(1年)が負傷し、ミドルの陰下雄太(1年)が代役を務めた。
「悪循環のセットだった」と主将。慣れないフォーメーションもあり、連携面でうまくいかない時間が続く。 その中でも、青木の連続ブロックや蓮尾優大(3年)の空いたスペースを突くアタックで盛り返す。だが、中盤にはサーブキャッチやレシーブ面でミスも重なり、5連続失点が重くのしかかった。またも苦手とする1セット目を取り切れなかった。
第2セットは相手に2連続ポイントを許すも、陰下のスパイクとエース・南本一成(3年)のフェイントで同点に追いつく。すると、流れは関大に。陰下のブロックから3連続ポイントを奪うと、青木の好レシーブからエースも決め切った。
だが、「ミスで流れが悪くなってしまった」と主将が語ったように、23点を取って以降、サーブミスとスパイクミスで同点とされる。タイムアウトを取り、その後25-24とし、あと1点の場面でキャッチのミスから流れが相手に。南本が打ったスパイクが相手のブロックアウトを誘うも身体に当たってしまうという不運も重なり連続でセットを落とした。
あとが無い第3セット。1-1からミスもあり、5連続失点で点差を付けられる。セッター池田勇太郎(2年)を投入し、立て直しを図る。岡田大雅(2年)との速い連携や、陰下の相手の後衛をはじくスパイクで一時盛り返すも、終盤でサーブミス、ドリブルを取られてしまいストレート負けを喫した。
この試合でAブロック6位と順位が決まり、リーグ戦も残り、順位決定戦2試合となった。リーグ後には関西インカレも控える。「リーグ戦2試合を取り切って、最後の大会にいいムードでいけるようにしたい」と田中伸哉(4年)。現チームで戦う時間も残りわずか、悔いないように最後は笑顔で終える。【文:北島大翔/写真:金田侑香璃】
▼青木主将
「全部こっちからのミスで流れが悪くなってしまい、セットが取りきれなかった。相手も自分たちより格上ではなく、戦う力はあるけど、結局ミスの差で負けてしまうという試合だった。第1セットはキャッチが崩れて、陰下をレフトにしてる関係もあって、フォーメーションの違いもあった。うまく機能していない部分もあって、今までよりは悪循環の方のセットだった。サーブキャッチのところで、同志社が嫌なところ嫌なところを狙ってきて、そこが対応しきれなかった。ディグの方は全然良くて、リベロの滉平(久保田)も何本か良いプレーをしてくれていた。キャッチのところで差が出たのかなと思う。第3セットはところどころミスが出たり、ため息が出るようなミスが試合中に出てしまっていた。ムードも悪くなって。今日は全体的に歯車がかみ合わなかった。最後2試合しかないので、勝つという気持ちを前面に出して、入りも今日は甘かったので、入りから全力で勝ち切りたい」
▼田中
「試合ごとにちょっとずつメンバーが替わったりして、戸惑いもあると思う。その中でも試合でいいプレーとか出てるから、上級生の僕たちが試合で後輩たちを引っ張っていかないといけない。1セット目は声を出して盛り上がるというのがうまいことできなくて、盛り上がりに欠けているところで落としてしまうのではないか。1セット目でやっと試合慣れして、2セット目から頑張ろうという空気ができてしまったのかもしれない。今年は秋リーグしかなくて、春リーグを経験してないという点で、やっぱり下級生にはしんどい思いもさせている。その点で他のチームは上級生が多いのでその差が出ているのかもしれない。1年生の3人は1年生ながらもいいプレー出してくれてるし、僕たちも引っ張ってもらってる時も多くある。本当に頼もしい存在。(関西インカレは)最後の大会になってくるので、ここからのリーグ戦2試合を取り切って、最後の大会にいいムードでいけるようにしたい」
▼南本
「競っている時の安定感とか決め方の部分で、経験の少ないメンバーが結構入っているのでそういうところで差が出てしまっている。滉平(久保田)は元々、高校でも試合に出ていたのもあって、安定感もあって信頼はできている。雄太(陰下)は今日初めて、ミドルじゃなくて、サイドでフル出場だったが、もう少し安定感が欲しい。いま伸哉さん(田中)がキャッチの部分で取ってくれている部分が多い。来年はいなくなるので、そこを強化していかないといけない。残りの試合も自分たちで積極的に取りにいかないといけないと思う。(来年は)プレーの部分では僕が引っ張っていけばいいのかなと思っていて、他のみんなにはチーム作りというところを頑張って欲しいなと思う。今年は試合が少なくて、結果も出ていない。強い相手に競って勝ち切るとか、みんなで勝ち取るとかそういう面で最上級生との残り時間全力でやりたいなと思う。今日の試合でも玄(金子)がけがして、自分がサーブカットにローテが回ることが多くて、そこを狙われて崩れてしまった。キャッチしてからでも安定していけるような選手になっていきたい」
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