2年連続の総理大臣杯出場決定!
◇第52回関西学生選手権大会準々決勝◇対桃山大◇7月1日◇ヤンマースタジアム長居◇
【前半】関大4ー1桃山大
【後半】関大4ー1桃山大
【試合終了】関大8ー2桃山大
GK 山田和
DF 川島、谷岡、木邨、吉本
MF 堤、藤﨑、三木仁、菊地
FW 西村真、百田
4回戦でリーグ2部の甲南大に苦戦するも、何とか勝利を収めた関大。勝てば全国大会出場が決まる準々決勝は桃山大と対戦した。関大は序盤から攻め立てると、DF木邨優人(政策3)の先制点を皮切りに複数得点を奪う。後半には交代選手の活躍もあり、さらに差を広げる。最終的には、今季最多の8得点で大勝。準決勝進出と2年連続20回目の総理大臣杯出場を決めた。
桃山大とは早くも今季3度目の対戦に。過去2試合は、いずれも3-0で完封勝利を収めている。それでも、何が起こるかわからないのが一発勝負のトーナメント戦。DF芝山和輝主将(政策4)が不在の中、学生コーチとしてベンチ入りしたGK石井飛雄馬(商4)を中心に気持ちを入れ替えて臨んだ。
関大は、序盤から相手ゴールに迫る。試合が動いたのは前半24分。MF堤奏一郎(社4)のCKをDF木邨が頭で押し込む。さらに、3分後には再びMF堤のCKが相手DFに当たり、ゴールに吸い込まれた。
2点を獲得した後も勢いは止まらない。DF吉本武(情4)が前線でボールを奪取し、クロス。これは相手DFにカットされるが、ペナルティーエリア付近でクリアミスを拾ったMF堤がミドルレンジから豪快に右足を振り抜く。これには、GKも触れることができず。MF堤が全得点に関わる活躍を見せ、5分間で怒涛の3連続ゴールを奪う。
しかし、前半終了間際にCKから1点を返され2点差に。それでも、直後にはMF菊地孔明(人4)の折り返しにFW西村真祈(法4)がシュート。相手DFの股下を抜く技ありゴールですぐに3点差に戻す。この得点について「1つのポイントになった」と前田雅文監督。大きな1点が入り、いい流れで試合を折り返した。
後半に入っても攻撃の手を緩めない。51分にDF川島功奨(社3)のクロスボールに飛び込んだFW百田真登(経4)が相手と交錯し、PKを獲得。これをFW百田が自ら決め切り、点差を広げた。大量リードの場面でMF藤﨑琉依(商2)に代えてMF吉永陸人(人3)、MF堤に代えてMF古賀楓真(文4)を投入。さらなる攻撃の活性化を図る。
まだまだ止まらない関大攻撃陣は、MF菊地、MF古賀の連続得点で7点差に。終盤には途中出場のFW大矢瑞樹(情2)のゴールが決まり、合計8点を獲得。1分後に1点を返されるも、8-2で試合終了。大量得点で4回戦突破となった。
2年連続の総理大臣杯出場を決めた関大。ひとまず「全員サッカーで日本一」への挑戦権を手にした。しかし、チームが目指すのはあくまでも関西1位での全国行き。そのためには、あと2つ勝ち星が必要となる。翌日の試合結果により、準決勝の相手は関学大に決定。21年春以来勝利から遠ざかっている因縁の相手だが、決勝進出を目指して必ず勝利を収める。【文/写真:大森一毅・写真:滝口結月】
▼前田雅文監督
「セットプレーで得点を重ねることができた。相手が守備をできる選手をチョイスしてきて、その選手が入ることで相手は総合的に高さという部分がなくなったのでセットプレーがチャンスだと話していた。そこでうまく取れたことが流れとして良かった。自分たちに高さという部分でストロングがあることはわかっていた。相手の選手選考がゲームの流れを重視したものになったので、自分たちの強さが出やすい環境だった。(前半終盤の追加点について)この試合の1つのポイントになったと思う。2点差を折り返すのと3点差で折り返すのは全然違うので、相手に対してハーフタイムにかなりダメージを与えられた。(準決勝に向けて)しっかり準備して戦い、決勝に進みたい」
▼DF木邨
「8-2で大勝はできたが、2失点してしまっているのは隙の甘さが出てしまった。目標である全国大会制覇のスタートラインに立てたことは良かった。(先制シーンについて)セットプレーのところは、練習から取り組んでいた。あの形も練習の中であったので、うまくはまって点につなげられた。(失点シーンは)自分の上で叩かれて決められてしまったことは反省点。その後、攻撃陣が点を決めてくれて良かった。(ハーフタイムには)まだ何も決まっていないという話をしていた。試合が終わるのまでは何が起こるかわからないし、最初から自分たちのサッカーをしていこうと話して得点を重ねることができて良かった。(準決勝に向けて)まずは、準決勝で絶対に勝って2連覇できるように頑張りたい」
▼MF菊地
「試合の入りは良くしようとみんなで話していた。アップからしっかりできたので、自信を持って試合に入ることができた。(4点目のアシストについて)真祈(=FW西村真)とはコンビネーションをもっとうまくしようと話していた。その2人の関係性で1点取ることができたのは良かった。追加点を取らないと、甲南戦のように追いつかれる可能性もあったのでしっかり突き放せて良かった。(得点シーンについて)楓真(=MF古賀)がいい位置に入ってきてくれて、真登(=FW百田)が足元にいいボールをくれた。一度はGKに弾かれたが、その後しっかり流し込めて良かった。(準決勝に向けて)どちらのチームがきても厄介な相手。関西何位で全国に出るかは組み合わせにも影響してくるので、勝って上位で終えられるようにしたい」
▼MF古賀
「スタメン組が前半から4点取ってくれたので、途中から入る身としてやりやすかった。今日はセットプレーでも流れの中でも得点できて、自分たちの攻撃のいいところがいっぱい出たと思う。(得点シーンについて)点を取ってくれと言われているようないいパスがFW西村真からきた。いつもの練習通りにゴールを決めることができて良かった。(総理大臣杯出場を決めたが)良かったという気持ちが強い。去年が強くて優勝したが、今年は弱いと言われてきた。まずは、全国を決めることができてホッとしている。でも、優勝しないと意味がないと思うので、そこを目指してやっていきたい。(準決勝に向けて)今日は点を取れたが、もっとアピールが必要になる。出場機会があれば、次はもっと自分の良さを出してスタメンに絡んでいるように頑張りたい。チームとしても自分たちのサッカーをして2連覇に向けてやっていきたい」
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