◇第46回総合関関戦本戦◇6月10日◇対関学大◇於・関西大学たかつきアイスアリーナ
[3級以下女子]
1番目 丸尾
2番目 穂垣
[3級以下男子]
3番目 鈴木賢
[4~6級女子]
1番目 岩本
2番目 滝野晴
[4~6級男子]
1番目 酒井
[選手権女子]
3番目 鈴木な
4番目 木下
[選手権男子]
1番目 木科
初級から7級まで、幅広い選手が氷上を舞った。同日の午前中に行われたスピードスケートの結果を引き継ぎ、午後からはフィギュアスケート競技が開催。関大からは9人の選手が出場し、生で観客に最高の演技を届けた。
トップバッターに登場したのは、丸尾有咲(安全2)だ。最初のシングルジャンプを成功させ、幸先のいいスタートを切る。『Try Everything』を大きなミスなく滑り切った。
続く穂垣舞佳(経3)は、元気よく音に合わせてポーズを決める。そして、冒頭のコンビネーションジャンプをきれいに着氷。終盤には全身を使った優雅な滑りを見せる。『カメルンより』の最後は、堂々とした表情を見せ観客を引き込んだ。
鈴木賢次(シス理4)は、演技開始から会場に手拍子が巻き起こる。最初のアクセルジャンプを成功させると、客席からは歓声が上がった。中盤にはスピンを決め、曲のサビではダンスを披露。らしさ全快の『ガラガラGO』で、会場を大いに盛り上げた。
4~6級のカテゴリーで最初に演技をしたのは岩本理彩(外4)だ。『Scheherazade』の悲しげなバイオリンの旋律に合わせ滑り出す。冒頭から高さのあるコンビネーションジャンプを成功。そして続くジャンプや、飛び上がって入ったスピンを決める。ジャンプは全て着氷させるなど、まとまった演技を披露した。
続く滝野晴日は、序盤から難度の高いアクセルジャンプを2本決めた。その後もジャンプやスピンを次々と決めていく。そして、ミスなく『The Mission』1曲を通して完璧な演技を見せた。
このカテゴリーで唯一の出場となった酒井優真(環都4)は、『007』の世界観を体現した。銃を撃つポーズで演技スタート。序盤こそジャンプに転倒が出てしまうも、中盤にはアクセルジャンプを着氷させる。曲のテーマに戻る終盤には多彩な技を組み込んだコレオシークエンスを披露した。
選手権女子からは鈴木なつ(人2)と、木下咲良(文2)が出場。最初に鈴木なが、『River Flows In You』で演技に入る。静かなピアノの音色から始まり、冒頭のループジャンプをきれいに決めた。2本目のジャンプは転倒してしまうも、直後には回転の速い美しいスピンを披露。終盤には、緩急のついたしなやかなステップを見せた。
木下は独創的な振り付けで、見るものを引き込み演技開始。最初のジャンプは着氷で乱れてしまうも、続くジャンプはこらえる。中盤にはアクセルジャンプを成功させた。ステップではリンクを大きく使ったスケーティングを披露。最後にスピンを決め、振り返る動作で演技を締めた。
今大会のトリを務めたのは、選手権男子の木科雄登(安全4)だ。フラメンコ調の新曲『Diablo Rojo』を披露。冒頭からきれいにアクセルジャンプを着氷させ、会場からは大きな拍手が巻き起こる。続くコンビネーションジャンプやスピンもしっかり決める。終盤には、変拍子の中、力強いステップを披露。情熱的な曲にふさわしい滑りを見せた。
それぞれの個性が際立った関関戦。アイススケート部としては関学大に敗北してしまった。しかし、久しぶりの有観客開催で、現地に訪れた観客の心をつかむ演技を見せた。まもなく本格的にシーズンが始まるフィギュアスケート。今シーズンも関大の選手たちは、華麗なスケーティングで見るものを惹き付ける。【文:松尾有咲/写真:中吉由奈】
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