◇第28回大阪選手権大会準決勝◇対FCティアモ枚方◇4月23日◇JーGREEN堺◇
【前半】関大0ー0FCティアモ枚方
【後半】関大2ー0FCティアモ枚方
【試合終了】関大2ー0FCティアモ枚方
GK 山田和
DF 桑原、髙橋直、木邨、吉本
MF 川島、谷岡、三木仁、前田龍
FW 菊地、西村真
リーグ戦の立命大戦で敗戦を喫し、負けなしが4でストップした関大。気持ちを切り替えて大阪選手権準決勝に挑んだ。相手は昨年と同様JFL・FCティアモ枚方に。普段からより高い強度で戦う相手に苦戦する場面が続く。それでも、粘り強く戦って後半に立て続けに2得点を奪った。守備でも無失点ゲームを展開し、2-0で勝利。2年連続での決勝進出を決めた。
前半、この日が1カ月ぶりの実戦復帰となったFW西村真祈(法4)を中心に相手DFにプレッシャーをかけるが、うまくいなされる場面が続く。決定機を作れない場面でもDF髙橋直也(商4)とDF木邨優人(政策3)の2CBが固い守備でゴールを守り切った。
均衡した展開の中、DF吉本武(情4)が相手陣に侵入すると、相手はたまらずファールで止める。MF三木仁太(政策2)、MF前田龍大(人3)も加わり、左サイドからの攻撃を活性化させた。左サイドも右SBに入ったDF桑原航太(社1)とSHに入ったMF川島功奨(社3)が見せる。普段と違う配置にも持ち前の技術力や推進力で仕事をこなした。
前半終了間際にはMF谷岡昌(社4)の組み立てからFW菊地孔明(人4)がシュートモーションに入るも相手のブロックに阻まれ、シュートを打たせてもらえない。ゴールまであと一歩まで迫るもネットを揺らすことはできずに試合を折り返した。
エンドが変わった後半。序盤は枚方に攻め込まれる場面が続く。左サイドからのクロスに詰められ、ピンチを迎えるもGK山田和季(社2)が片手一本でビッグセーブ。チームを救った。
先制点がほしい関大はMF前田龍に代えてMF堤奏一郎(社4)を投入。サイドからの打開を狙う。徐々にチャンスシーンを増やし始め、さらにMF真田蓮司(法1)、FW古賀楓真(文4)がピッチに入った。
試合が動いたのはその直後。途中出場MF堤のクロスに合わせたのはFW西村真。相手DFの位置を把握し、ヘディングで冷静にゴールへ押し込んだ。さらに、1分後にはMF真田がMF川島のクロスにダイレクトで合わせ、追加点。交代策的中で一気に相手を突き放した。
終了間際にはFW大矢瑞樹(情2)が出場機会をつかむ。前線からの献身的な守備でチームに貢献した。失点を喫することなく、2点のリードを守り切って試合終了。慣れない社会人チームを相手にも屈することなく、準決勝突破を決めた。
天皇杯出場へ王手をかけた関大。2年連続の出場となれば12、13シーズン以来の快挙だ。「昔とは大阪予選のレベルも全然違う。地域リーグ辺りにいたチームが強化されてきて天皇杯出場の価値はさらに上がっている」(前田雅文監督)。決勝の相手はJ3に所属するFC大阪。Jクラブを相手にも物怖じせず、躍動する紫紺の戦士たちの姿に期待がかかる。【文:大森一毅/写真:大森一毅・稲垣寛太】
▼前田監督
「対策は特になく、先週の(リーグ戦)立命戦で良くなかった点を改善するための選手チョイスになった。(復帰したFW西村真について)けがから復帰したばかりで今後周りとの連携ももっと合ってくる。今日も悪くなかったが、さらに良くなっていくと思う。(MF川島のポジション変更は)技術が高いので中盤に配置した。DF桑原もゲームのところで良かったので推進力のあるDF桑原を使った。(決勝への意気込み)昔とは大阪予選のレベルも全然違う。ティアモがJFLで、FC大阪がJ3で。地域リーグ辺りにいたチームが強化されてきて天皇杯出場の価値はさらに上がっている。しっかり優勝をつかみたい」
▼MF真田
「0-0の状況でピッチに入らせてもらって、自分が点を決めて勝つという思いはあった。実際に、点を決めることができて良かった。(得点シーンを振り返って)横からくるボールはあまり得意ではなかったが、うまく点が決まったことと、相手が疲れてきた中で走り負けしなかったことが良かった。(決勝戦で戦うFC大阪の印象は)練習試合でやらせてもらった時に強度やスピード感は格上だなと感じていた。自分は1回生でフィジカルとかもまだまだだが、技術では通用すると思う。そういうところで関大らしさを出していきたい。(リーグ戦に向けて意気込み)前節負けてしまって、優勝するためには負けられない。ここで勝てば勢いにも乗れると思うので、次の一戦勝利できるように全員でやっていきたい」
▼FW西村真
「復帰したのが、今週の水曜日。1カ月ぶりの公式戦で膝の不安もあった。体力面でもまだまだ上がってはないが、やってみてイメージよりできた部分とまだまだ足りない部分の両方があった。(FW菊池との2TOPは)シーズン前に連携面の練習はしていたのでそこに不安はなかった。ただ、FWで組んでいたことはあまりなかったのではまるかは疑問的な部分ではあった。今日の展開の中で連携が悪かった感じはないが、レベルが上がった時にはもう少し高めていかないといけないと思う。(先制シーンについて)MF堤が出てきてから縦の幅が増えてきていた。クロスがくることは分かっていて、CBがニアにつり出されたので流すだけでした。GKやCBの位置を把握してうまくいった。(決勝戦への意気込み)自分たちのやれるサッカーや守備をすれば勝てる力は十分ある。まずは来週、再来週のリーグ戦でしっかり勝ち切ってFC大阪戦に臨みたい」
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