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私はやる気に満ちあふれている。2023年1月から関大スポーツ編集局(カンスポ)の編集長を務めることになった。

私は中高6年間、吹奏楽部で音楽に明け暮れる毎日を過ごした。そして、中高ともに最高学年は部長を務めた。部のリーダーになるのは、これで人生3回目。中学では部員75人、高校では45人の吹奏楽部だった。部の評価は、部のリーダーに集中する。部員からの不満も、外部からの批判も、部長は受け止める必要性がある。大所帯ということもあり、重圧は想像に絶するものだった。人前で話す時に集まる視線が怖い。当時抱いた感覚は、今でも覚えている。

またなってしまった。正直嫌だ。逃れられない重圧と、逃がしてくれない仕事量と責任感。しかも、これらを就活の重なる大学3年生で、再び背負うことになってしまった。同期は5人しかいない。そして、おのおのの事情を考慮すると編集長は私以外にいなかった。最後は自分で「やります」と告げて編集長になったが、決まった瞬間は絶望感しかなかった。

しかし、私はカンスポの人たちが好きだ。担当班への愛を熱く語る先輩方や、変わり者が多い同期。そして、カンスポの活動に熱心に取り組む後輩たち。みんなKAISERSが好きで、試合を見ては感動し、そのことを大勢の人に伝えようと、記事を書くことにまい進している。その姿はキラキラしていて憧れるし、私も頑張ろうといつも思わせてくれる。そして私は、そんなカンスポの一員であることに誇りを持って活動している。

編集長に対する考えが180°変わる出来事があった。それは、今年12月に行われたリーダーズキャンプでのこと。「主将が腐ってしまったら、部が腐ってしまう。せっかく入ってくれた部員の時間を無駄にしていることになる」。私の班を担当してくださっていた少林寺拳法部・前主将の梅本沙希さん(安全4)がこうおっしゃった。今までの私にはなかった考えで、心に響いた。と同時にまず思い浮かんだのは、毎週頑張って取材に励む後輩たち。取材や試合のこと、カンスポの活動に前向きに取り組む姿が印象的だ。また、クリスマスパーティーを企画してくれるなど、行動力もあり、とてもかわいい一面もある。そして、2年生からの入部にも関わらず、編集にも積極的に参加している部員。忙しながらもカンスポに所属し、活動する同期たちだった。

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△リーダーズキャンプで決意表明をする

私はカンスポの人たちが好きだ。みんなが入って良かったと思える部活を作りたい。カンスポという「団体」で何かを成し遂げたい。みんなでもっと達成感を共有したい。様々な立場の人がいる中で、みんなが過ごしやすい部を作りたい。そして、全員で一丸となって、もっとKAISERSの活躍を世に広めたい。そんな思いを実現するためにも、来年は編集長として頑張ろうと心に誓った。

全員の意見を完璧に反映することはできない。思っていることは人それぞれ。人が集まれば必然的に対立は起こるし、みんなで部活を作ることは難しい。だてに2回も部長をしてきた訳ではない。十分承知している。加えて、来年は部員が11人に激減する。しかし、全員が同じ方向を向いて突き進めば、どんなことでも成し遂げられるはずだ。【松尾有咲】

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△球場でカメラを構える

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