◇ 第53回明治神宮大会関西地区第1代表決定戦 ◇大商大◇10月31日◇南港中央野球場◇
関 大000 000 000=0
大商大000 000 001x=1x
(関)金丸、辰己-有馬
(大)鈴木豪、高、上田-碓井
1(中)中井颯
2(三)下井田
3(左)岑
4(一)上神
5(遊)髙田幸
6(捕)有馬
7(右)三杉
8(二)佐藤
9(投)金丸
一戦必勝でリーグ優勝を果たし、神宮決定戦を迎えた。スーパーシード権をもつ関大は、1勝すれば神宮。そんな正念場の先発には金丸夢斗(文2)が選ばれた。金丸は安定したピッチングで無失点に抑える。迎えた9回裏、辰己晴野(人4)がマウンドへ。2人を簡単に打ち取り、あと一人で延長というところだったが、味方の送球ミスでピンチ。そのまま適時打が飛び出し、まさかのサヨナラ負けとなった。
関大打線は、初回からチャンスメーク。中井颯良(政策3)が、四球で出塁。2番・下井田悠人(経1)が確実に犠打を決め、走者を得点圏へ。しかし、後続が倒れ先制とはならない。
先発・金丸は初回、四球を許すものの危なげなく無失点に抑える。
2回、先頭の髙田幸汰(商3)が安打で出ると、有馬諒(商3)がゴロで走者が入れ替わる。続く三杉彪真(人3)が左翼線への強い打球で二塁打を放つと、有馬の好走塁もあり1死二、三塁に。だが、このチャンスもものにできず。
さらに、4、5回にも得点圏に走者を置く好機をつくるが、先制点を奪えない。後半になっても試合は動くことなく、両者無得点のまま試合は最終回へ。
関大は先頭の三杉がストレートの四球を選ぶ。さらに、6回から8番に入った村田明日杜(法3)が1球目で走者を送り、得点圏へ。さらに、好投を続けた金丸に代わり、富山雄正(情2)が代打に送られる。フルカウントから最後は見極め、1死一、二塁。続く中井颯は3球目で死球を受け、満塁とする。外野に飛べば1点がつかめるところだったが、下井田はゴロに倒れる。さらに、岑幸之祐(社3)も中飛となり、満塁のチャンスをものにできず裏へ。
辰己がマウンドに上がると、打ち取る投球であっという間に2死。あとアウトひとつで交代というところ、ゴロに打ち取るも味方の悪送球で一気に二塁に走者を背負うことに。続く打者に二塁手と中堅手の間に落ちる安打を打たれ、走者は本塁へ突っ込んでくる。捕手・有馬は返球を待ち構えるが、ボールはむなしくもミットに届かず。第1代表をギリギリのところで逃した。
ほとんどのイニングで走者を出したものの、無得点に終わった関大。続く第2代表決定戦は、勝てば神宮、負ければ4年生の引退と大一番だ。全員の想いを「繋 」ぎ、必ず神宮の土を踏む。【文:上田紫央里/写真:上田紫央里、石井咲羽、稲垣寛太】
▼金丸
「今日は全体的に変化球が良くて、ストレートとうまく交ぜながら打たせる投球ができたかなと思います。(互いに投手が踏ん張り合う展開になったが)こういう展開になることはわかっていたので、こっちがどう粘れるかという試合になると思っていたので、結果的にああいう形で負けてしまったんですけど、チームとしてはいい試合に持ち込めたんじゃないかなと思います。(変化球主体の投球だったが)(ストレートは)悪くはなかったんですけど変化球がしっかりと決まっていたので、そこをしっかり交ぜながらっていう感じでした。(9回の攻撃ではチャンスの場面で、同級生の富山が自身の代打として出場、どういう思いだったか)リーグ戦からああいう場面で打ってくれたりしていたので、期待はしていたんですけど、ああいう形で塁に出てくれて、後につなぐっていう仕事をしっかりとしてくれたので良かったです。(次戦は第2代表をかけて天理大との一戦)もう次は負けられないので、なんとしてでも勝ってチーム全員で勝ち抜くっていくことを意識して頑張りたいと思います」
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