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◇第100回関西学生リーグ後期第8節◇対大体大◇10月29日◇

【前半】関大1ー0大体大
【後半】関大0ー0大体大
【試合終了】関大1ー0大体大

▼スターティングメンバー
GK 乾巧
DF 松尾、髙橋、夘田、中西渉
MF 深澤、谷岡、三木仁、足立
FW 久乗、西村真

▼得点
6分 FW久乗

ここ3戦、終了間際の失点で勝利から遠ざかっている関大は勝ち点34で2位の大体大と対戦。インカレ出場とリーグ優勝へ向けてもう1試合も落とせない両者の対決で、気合いの入った好ゲームとなった。試合はFW久乗聖亜(政策4)のゴールで関大が先制。前戦からのプレスで相手より多くボールを握ると、多くのチャンスを作った。試合終盤にはピンチもあったものの、エースの得点を守り抜き勝利。後期3勝目で順位をひとつ上げ、1試合未消化で5位につけた。次節は首位・関学大との関関戦となる。

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勝ちきれない試合が続き6位に低迷していた関大は、戦い方を共有して大体大との上位対決を迎えた。立ち上がりから強度の高い守備を見せる。いきなり左サイドを崩されシュートまで持ち込まれかけたが、枠外にはじといきなりチャンスを作った。相手が前がかりになったところで、DF夘田康稀(文4)が前線のFW久乗を狙ったロングフィードを供給。相手DFに先に触られたものの、競り合いを制しゴールに流し込んだ。「自分が勝たせるという思いを持って挑んだ」という、4年生エースの後期初得点で先制に成功した。

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△DF夘田
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△FW久乗

その後も前からのプレスや、積極的な動き出しを見せ関大ペースに持ち込む。MF深澤佑太(社4)のスルーパスからDF中西渉真(経4)やFW西村真祈(法3)がゴールに迫るなど積極的に攻撃を仕掛けた。中盤では「絶対にチームの勝ちに貢献する」と意気込んでいたMF三木仁太(政策1)が何度もボールを奪い、チャンスメークに貢献。守備の時間もあったものの、DF夘田のハイボールの競り合いやDF中西渉のクリアでしのぎ関大の時間が続いた。

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△DF中西渉
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△FW西村真
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△MF三木仁

飲水明けもFW久乗、MF足立翼(人4)、FW西村真とパスでつないでCKを獲得。キッカーMF足立のボールは相手に先に触られたものの、立て続けに相手ゴールに迫る。直後に相手にカウンター気味に仕掛けられたが、前節に引き続き今季2戦目のスタメン出場となったGK乾巧人(社4)のスーパーセーブで得点を許さない。

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△GK乾巧

前半のうちに追加点がほしい関大。MF谷岡昌(社3)が自陣からのロングシュートや、MF足立やDF松尾勇佑(文4)のサイドからの持ち上がりでゴールを狙うが強風の影響もありなかなか決定機に結びつかない。1ー0のまま試合を折り返した。

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△MF谷岡
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△DF松尾
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後半はビルドアップで前進したい関大だが、相手の守備に阻まれ拮抗(きっこう)した展開に。しかし、CBのDF髙橋直也(商3)やDF夘田を中心に、早めの対応でシュートまでは持ち込ませない。守備から攻撃につなげると、MF足立のクロスにFW西村真が飛び込みシュートを放つなど好機を演出したもののポストにはじかれ得点にはならない。それでもDF中西渉の持ち上がりや、FW久乗の前線での守備などで攻撃の時間を多く作った。

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△DF髙橋
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△MF足立

後半20分には交代で入ったFW百田真登(経3)がFW西村真のスルーパスに抜け出してシュート。その直後にはMF三木仁のボールに反応したMF堤がシュートを放つなど、交代で入った選手の攻撃も光ったものの、相手の好セーブに阻まれた。

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△MF堤
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△MF深澤

31分にはFW百田の動きだしが相手のファウルを誘い、レッドカードで一発退場。関大が1人優位な状況を作った。試合終盤はMF三木仁の縦パスにMF岡崎駿希(法4)が抜け出す場面や、DF髙橋を中心とした最終ラインでのパス回しからDF松尾が前線まで持ち上がる場面など攻撃の時間もあったものの、相手の攻撃を受ける形に。相手のセットプレーが続き、あわや4試合連続で終了間際で失点という場面もあったがしっかり守り切り、リーグ4試合ぶりの勝利をつかんだ。

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△MF岡崎駿
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勝てない試合が続いていたものの、力強い応援の後押しもあり上位との直接対決が始まる今節で勝ちきり悪い流れを絶った。次節は、後期開幕から首位を走り続けている関学大との関関戦。関大にとっては3年ぶりの声出し応援も再開となる。リーグ絶対王者相手に、全員サッカーで関大の強さを見せつける一戦にする。【文:牧野文音/写真:稲垣寛太】

▼前田雅文監督
「立ち上がりのところでうまく点をとれて、何回かチャンスがあって2点目とか3点目が取れていたらかなり優位なゲーム展開ができたと思う。そこで取れずに風下で後半を迎えてしまった。ちょっとバタバタする場面もあったけど、勝てて良かった。(風上を最初に選んだのは)前期ここで試合をした時に、風下を最初にとって後半になったら風が止んだというのがあったので、風が吹いているうちに風上をとっていこうと話していた。(先制シーンを振り返って)先制後も含めて相手のラインがバラバラなシーンがかなりあったので、ハイラインでラインコントロールがうまくいってなかった。そこらへんを結構狙いにしていた。(守備については)相手も9番をターゲットに長いボールで押し込んでくるというのもあったので、そこらへんがやっかいだった。だけどうまくペナルティーエリア付近で守ってくれた。いつもだったら引いてしまって終わりだったのが、引いてから出てくるというアグレッシブな守備ができていた。流れの中では心配ではなかった。(4試合ぶりの勝利となったが試合に向けて確認したことは)戦術が間違っていて変えた方がいいのか、それともそうじゃなくてもともとやろうとしていることに対しての詰めの甘さがあったのかをミーティングで話し合って、実際にトレーニングもした。やっぱりいままでのやり方で別に間違っていないけど、そこの精度が低かったんやなということを確認しての今日のゲームやった。なので、セットプレーのところもみんなしっかり気持ち入ってやってくれた。(次節・関関戦に向けて)関学が勝ち点を積み重ねて少し上の方にいるので、精神的にはリラックスしながらプレーしてくると思う。そこらへんに対してこっちは勝ち点を落とせないという中で力みながらになると思うけど、うまくメンタルコントロールをしながら勝ちに結びつけられたら」

▼MF深澤
「うれしいのひとことに尽きる。(試合に向けて準備したことは)まずこの前負けたあと、その会場でセットプレーだったり、みんな思っていることについて話した。時間がなくて次の日の朝、月曜日でオフだったけど、選手みんなでミーティングを重ねて火曜日から練習に入った。本当にもう負けられない状況でチームとして全員で戦うというところをもう1度共通認識として合わせて、全員で戦うことができたから今日は勝てた。そういう準備を今週1週間はできた。(ミーティングで話したことは)やっぱり3試合連続で終盤、ロスタイムに失点というところがあったので最後どうやって戦うのか、角に蹴るのか、状況を見て判断するのかというところを話し合った。(試合を振り返って)まず勝てたところが良かった。後期は点は取れていたけど、そこから追いつかれる試合が多かった。早い時間に先制できたので、まずは無失点で抑えられたのがすごく大きい。あとは、10番のFW久乗が後期初ゴールが大きい。上位との対決の中で1ー0の1点を4回生の10番、エースのFW久乗が決めるというのもすごく意味があると思うし、チームとしてもこれから勢いに乗れる。彼にはいつから決めてないとかいじりもしていたけど、その分期待もしていたし、今日の大一番で彼が結果を出してくれたのがうれしかった。(終盤は押し込まれる時間もあったが、無失点に抑えられたのは)本当に集中を切らさずに、中で声をかけた。今日は僕が最後までピッチに立てていたので、鼓舞する声をかけて、チーム全員で集中して、絶対にやらせないという強い気持ちを持って守れた。(次節・関関戦に向けて)まずは声出し応援が解禁、S1メインフィールドという最高の環境で試合ができる。関学だけには負けたらだめだし、前期は情けない大敗をしている。関関戦というのは相手が首位だろうと勝たなきゃいけないことは変わらないので、どんな状況になっても関学だけは倒すという強い気持ちを持って戦いたい。そのための準備が今週1週間すごく大切になってくると思う。試合はすごく楽しみだけど、勝てるための準備をチーム一丸となってして、来週勝利して、スタンドとピッチと全員で写真を撮れたら」

▼FW久乗
「(先制シーンを振り返って)DF夘田には自分が背後を抜けるから見ていてほしいというのを伝えていて、相手に先に触れたけど、常にゴール、相手のミスを狙っているので、相手がミスしてGKとの1対1の場面では迷ったけど、自分が今まで練習とかで積み上げてきたものを出せて良かったなと思う。チームが状況的にも右肩下がりというか、勝ててない状態だったので、自分にできることを精一杯探して、4回生の意地であったり、関大サッカー部としての誇りだったり、10番としての自覚だったり、自分が勝たせるという思いを持って挑んだ。後期に入って自分はあまり点が取れていなかったので、そろそろ決めないと示しがつかないし、とにかくチームを助けるプレーがしたかったので、それが点という形で今日は少しは貢献できたかなと思う。(前節は途中出場となったが)数日だけど、Jリーグのチームに練習参加していた。その中でも真登(=FW百田)とか、真祈(=FW西村真)が出てくれた。頼れる後輩なので、後輩たちにもFWとしての自覚とか責任を持ってプレーしてほしい。FWが点を取って勝つチームが強いと思うので、今日はたまたま僕だったけど、そういうチームを関大がもう一度取り戻せるようにしたい。(試合を振り返って)立ち上がりに点を決められて、関大が守りに入ることはなかったけど、やっぱり全体的に硬くなってしまったところはあると思うので、やっぱりもう1点、2点と取っていかないと、今日みたいな苦しみ戦いになる。前線の選手は決められるシーンやポストのシーンがたくさんあったと思うので、そこを決め切っていかないとやっぱりリーグ優勝とかインカレにはつながらないと思うので、そこはいっぱい練習していきたい。(次節・関関戦に向けて)関大の10番として、やっぱり点でチームを勝たせることはもちろん。やっぱり前期のところで大敗しているので、その悔しさはみんなある。声出し応援も始まるので、絶対に情けない姿は見せられないし、僕にとって、4回生にとっては最後の関関戦なので、やっぱり意地とプライド、魂のこもったプレー見せて、見ている人になにか感じてもらえたら」

▼MF三木仁
「前節自分のミスから失点して、今日は絶対にチームの勝ちに貢献するっていう意気込みで挑んだ。(試合を振り返って)相手も前からくるっていうのもわかっていて、最近の試合、前からあんまり行けていなかったので意識していたのと、もっと攻撃に(得点に絡めるように)うまくつなげれていればもう少し良かったかなと思う。(試合を通してハードワークが光ったことについて)練習からいつもタフに、最後まで走るとか、球際とかそういうところには目を向けてやっているので、それがうまく出たんじゃないかなと思う。(試合終了間際での失点がチームの課題だが意識していたことは)ここ数試合、うまく最後締めくくれていなくて、チーム全員で話し合って、最後の戦い方だったり、もう1回ひきしめるっていうところで、声かけとかコミュニケーションとか全体でできてて、失点せずに終われたことは良かったと思う。(大勢の応援団が駆けつけた)自分は1回生からピッチに出させていただいてる分、情けないプレーはできないし、関大の誇りと責任をもって戦った。(次節に向けて)次は関関戦ということで、絶対に負けれない相手だし、まだ自分のゴールとかアシストで結果を出せていないんで、そこを次、自分が絶対に決めるっていう強い気持ちをもって頑張りたい」

▼DF夘田
「(この試合に向けての意気込み)きむ(=DF木邨優人=政策2)が累積で今回自分は出番が回ってきた。自分が出ている試合は全然勝てていなくて、プレッシャーとかもあったけど、今日にかける思いは個人的にはめっちゃ強かった。その中で無失点で勝てたのは、個人としてもチームとしてもでかかった。チームとして最近は最後にやられているということで、選手で集まってミーティングして、もう1回この試合から声をかけてやろうと言ってやった。今回は1ー0で、最後はヒヤヒヤするシーンも多かったけど、全員で成長できているなと感じた。(プレーを振り返って)このグラウンドは風が強くて、前半と後半で戦い方が変わってしまったけど、後半の方は伸びてくる向かい風の中でCBの直也(=DF髙橋)とGKの乾とチャレンジアンドカバーをはっきりさせようと話していた。ビルドアップのところでも、無理につないで奪われるよりははっきりしようと話していたので、それがチームとしても浸透していたし、全員で共通認識を持ってできていたのが良かった。(先制点のきっかけとなるプレーもあったが)風が強かったので、監督からも背後を取るプレーをしようという指示があった。聖亜(=FW久乗)もいい動きだしをしてくれていたし、自分は左足は苦手だけどチームとしての狙いがあのプレーにつながった。聖亜からは背後狙うから見といてというふうにずっと言われていて、自分が出せていないシーンが多かったけど、あのシーンは2人とも息があってできた。(関関戦に向けて)ラストの関関戦は今年初めての声出し応援で、たぶん全員気合い入っていると思うし、多くの人に見てもらえる。自分が出ていなくても、出てもチームのために勝ってみんなで笑って終えたい」

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