◇第88回全日本大学総合選手権(個人の部)◇3日目◇10月22日◇YMITアリーナ◇
[男子シングルス2回戦]
津村◯3ー0
人見●2-3
[男子シングルス3回戦]
津村◯3-2
[男子シングルス4回戦]
津村◯4ー2
[女子シングルス2回戦]
徳田◯3-0
[女子シングルス3回戦]
徳田●0-3
シングルスが行われたインカレ3日目。関大からは津村優斗(社3)、人見航希(社1)、徳田明梨(人2)が出場した。3人全員が2回戦へ進出。人見は2回戦、徳田は3回戦敗退となった。津村は4回戦を見事突破し現在ベスト16。ランク入りを果たし、明日行われる5回戦へとつなげた。
女子シングルス2回戦に出場した徳田。第1ゲームは5点先取する幸先のいいスタートを切ると、勢いそのままに11ー6で勝利。第2ゲームでは6点まで得点の奪い合いをしていたが、相手のネットミスもあり、11ー7でゲームを奪う。第3ゲーム序盤は相手にリードされたが、そこから7連続得点で逆転。危なげなくストレートで3回戦進出を決めた。
続く男子シングルス2回戦では、1回戦を不戦勝で突破した津村と人見が登場した。
2日目の試合後、「2回戦の相手は強い選手なので向かっていく気持ちで頑張りたい」と語った津村。第1ゲームは相手にほとんど得点を許さず、11ー2で圧勝した。第2ゲームでは、相手に先制されるも得点を重ねる。巧みなサーブに相手も返球できない。第3ゲームでは急に相手の球の威力が増す。引き合いで押し負けてしまい失点。デュースには持ち込まれる危ない場面もあったが、ストレート勝利で3回戦へと進んだ。
今大会でランキング入りを目標に掲げる人見。2点先取し始まった第1ゲームだったが、終盤でネットミスやオーバーミスが多発し7ー11でゲームを落とす。第2ゲームは長いラリーになるも、1球1球踏み込んだ力強いレシーブで得点。先に人見のマッチポイントになるも、そこから相手が2連続得点と意地を見せる。デュースには持ち込ませず11ー9でゲームを奪い返した。第3ゲームも難なく勝利した。第4ゲームは人見のリードで試合が進んでいたが、相手がタイムを要求。タイムをうまく利用され逆転を許した。最終ゲームは互角の戦いとなる。相手のマッチポイントからデュースに持ち込み人見がブレイク。勝敗がかかりお互いに慎重になっているのか、ネットミスが続く。何度もブレイクを繰り返し14ー16と、わずかに力及ばず2回戦敗退となった。
女子シングルス3回戦の徳田。ベンチにはダブルスを組んだ藤原真由(人4)が座った。対戦するのは関東インカレベスト8の強敵だ。第1ゲーム、相手は手が届きにくいところを狙って球を打ち込んでくる。最後の1点はサーブミスで失点し、ゲームを奪われた。4連続失点で始まった第2ゲームだったが、徳田も連続得点で負けじと後を追いかける。デュースに持ち込んだが、10ー12で敗北となった。第3ゲームは4点先取され、タイムを要求。タイム直後に得点するなど、タイムを生かしたように思えたが、サーブミスや相手のエッジボールで失点。ストレート負けを喫し4回戦進出とはならなかった。
次に登場したのは男子シングルス3回戦の津村。第1ゲームでさく裂した強烈なスマッシュには相手も手も足も出ない。なんとかデュースを避けて11ー9で勝利。第2ゲームでは相手がバランスを崩した隙に素早く球をたたき込んでいく。が、得点差を埋めることはできない。第3ゲームは6連続得点を決め、好調な滑り出しを見せたかのように思えた。しかし相手も連続得点し同点に。デュースにもつれ込まれて10ー12の僅差でゲームを落とした。第4ゲームは開始早々に差を広げられる。強く返す作戦を立てたが、相手も全国での戦いを勝ち抜いてきただけあって難なく攻略され、返り討ちにあってしまう。9点でついに逆転し、2ー2で勝敗はファイナルゲームへ。最終ゲームは流れをつかんだ津村が4連続先取。ここで相手がタイムを要求したが動じずに得点。得点差も徐々に縮み、逆転されてしまう。関大側もタイムを取り落ち着きを取り戻す。タイムを生かして立て直し、失点しないまま勝利した。津村も勝った瞬間は勝利を噛み締めた。
ベスト16をかけた4回戦。4回戦からは7ゲームマッチとなる。第1ゲームは津村の先制で試合がスタート。縦横無尽に動きどんな球にも食らいついた。スマッシュミスなどで失点し、デュースになる白熱したバトルを展開。デュースの状態を長引かせることなく、12ー10で勝利を果たした。第2ゲーム序盤は相手に3点の差を付けられてしまうが、焦ることなく5連続得点を決めるなど余裕のある勝ちでゲームを奪い取った。しかし第2ゲームまでとは打って変わって第3ゲームでは相手に大量得点を許す。緩急を付けたサーブで相手の流れを止めようと試みるが2ー11と完敗した。調子を取り戻してきた第4ゲーム相手が早々にタイムを要求。その後も順調に得点を重ねた津村だったが、マッチポイント後に相手が粘りデュースに持ち込まれてしまう。12ー14で惜しくもこのゲームを落とした。第5ゲーム、ファイナルゲームは両者一歩も譲らぬ戦いが続く。ベンチの人見、観客席の部員たちの応援を力に、両ゲームとも11ー9で奪取し見事ベスト16に輝いた。
全国の猛者たちを次々と倒し、関西勢でベスト16に食い込んだのは津村だけ。関西からランク入りしたのは3大会ぶり、関大卓球部OBの坂根翔太(31年度卒)以来の快挙だ。目標の優勝まで残り3試合。あす、全国の頂点を目指す。【文:写真/貴道ふみ】
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