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◇第69回関西学生リーグ戦プレーオフ◇対関学大◇10月22日◇尼崎スポーツの森◇

[第1P]関大0-0関学大          
[第2P]関大1-2関学大         
[第3P]関大3-0関学大         
[試合終了]関大4-2関学大

関学大に2点リードを許す、関カレ準決勝とまったく同じスタート。「流れが悪いかと思った」(GK加藤陸主将=社4)。チームが沈みかけたそのときだった。FW根本慎太郎(情3)が待望のゴールをする。これで勢いを取り戻したチームは第3ピリオド(P)だけで3得点。1部上位戦(プレーオフ)初戦を白星発進し、土壇場での根性も再確認した。

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予選最後も関学大と戦っていた分、対策はバッチリかに思えた。ただ、対策をしてくるのは相手も同じ。第1P開始すぐからフリーの状態となり、右からのシュートを受ける。だが、ここはGK加藤主将が手で阻止。早々のピンチを救った。しかし、3分にキルプレー(数的不利の状態)となってしまう。ディフェンディングゾーンでのフェースオフにはDF佐藤翼(法3)やFW根本ら2セット目が半円を描き待機し、ゴールへのルートを塞ぐ。それが奏功し、失点を防いだ。キルプレーを切り抜けると、7分にはDF小嶌翔大(情2)が自陣から数人を抜くチャンス。このままシュートしたいところだったが、ゴール前には相手のDF陣が待ち受けパックを逸らされた。

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△DF佐藤翼
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△DF小嶌

第1P半分が過ぎても、両者無得点のままリンク全体を行き来する展開は変わらない。12分にはディフェンディングゾーンでの混戦からアタッキングゾーンでも混戦を繰り広げ、3セット目が奮闘する。しかし、ゴールとはならない。残り5分を切ると、DF鈴木郁也(情3)とDF熊谷天祐希(情4)が好機をうかがい、いいタイミングでFW山根早加(社2)に渡す。FW山根がゴール裏を通り、逆サイドに持ってきたところで、移動したDF熊谷天祐希に託す。DF熊谷天祐希もブルーラインからシュートを打つが、相手GKに手で止められる。残り2分にはパワープレー(数的有利な状況)となり、ここで得点したいところ。FW佐々木隆弥(情4)がスクリーンとなり相手GKの視界を狭める。その間にDF熊谷天祐希とFW川島広暉(人4)がパスを回しDF熊谷天祐希がシュートを放つがゴールとはならなかった。そのままパワープレーは終わり、第1P終わりのブザーが鳴る。

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△DF鈴木
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△DF熊谷天祐希
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△FW山根
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△FW佐々木
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△FW川島

第2Pは10分ものパワープレーから開始し、得点の大チャンス。終始アタッキングゾーンでのプレーを繰り広げるが、なかなかゴールとはならない。7分にはFW嶋野瑛心(文3)がゴール横で上からシュートするも相手GKに止められる。9分にはDF熊谷天祐希、FW根本、FW嶋野が細かくパスを回しゴールを狙うも得点とはならず。なかなかスコアリングチャンスをものにすることができないまま第2Pを折り返す。

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△FW嶋野

11分、猛攻を続けているとパスミスしてしまいパックを奪われる。壁で相手をプレスすることで取り返そうと試みるが、こぼれたパックは相手に拾われそのままGK加藤の前へ。そのままフリーの状態となり、決められてしまった。さらに、残り1分でキルプレーとなる。初めのフェースオフでブルーラインからロングシュートを狙われるが、ここはGK加藤が手で止める。しかし、そのリバウンドは阻止できず。再び失点した。ただ、その直後。センターラインのフェースオフでパックを手にしたFW根本が敵陣に飛び出す。自分の放ったパックのリバウンドを決めきり、1点を返した。この得点でチームが盛り上がる。いい状態で第2Pを終えた。

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△FW根本

FW根本の得点で勢いに火が付いた関大。2分にはディフェンディングゾーンからアタッキングゾーンに戻した3セット目が相手GKの左にパックを送る。そこに相手よりFW小笠原慶太(人4)が先に到達し横からシュート。相手DFを2枚抜き即座に同点にした。さらに、パワープレー中の9分にもFW山根がGK前の混戦を抜くミドルシュートを披露し追加点。逆転に成功した。

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△FW小笠原の得点後の様子

半分を過ぎると11分には再びパワープレーとなった。相手DFが3人のため、隙が生まれる。右から今度はFW神山太一(人2)が決め、点差を広げた。残り1分にはキルプレーとなり、ここからは守りの時間。残り20秒にはブルーラインから抜け出した相手が真ん中からシュートを決めるが、GK加藤が防具に当て阻止し、その後はピンチもなし。第3Pは無失点で終えることができた。

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△FW神山

安心した状態でプレーできる時間は少なかったが、土壇場から勝利できたことは収穫だ。次週は対戦相手が予選3位、2位校とレベルが上がる。今回出た課題をしっかり克服し、土日連戦に臨む。【文/写真:木原綺音】

▼GK加藤主将
「(プレーオフ初戦に対する意気込みは?)先週も関学大と戦って、うまく行けば大量得点で勝てるかと思っていた。けど、接戦した中で勝ちきれたというのは収穫かと思う。(試合を振り返って)第1P関学大のフォアチェックがはまってしまって、そこが問題点でみんな焦りもあったけど、無失点で追われたのは良かった。第2Pは連続で失点してしまって流れが悪いかと思ったが、そこでラッキーゴールがあったのでみんなの気持ちも保てたと思う。(勝ち越した第3P前に話し合っていたこと)最終的には勝てるから、まずは焦らないでやろうと言っていた。いつも立命大戦や同大戦も第2Pまでは接戦して、最後に勝てるというのが多かったので、そんなに焦りなくできていたのが良かったと思う。(自身の良かった点と悪かった点)悪かった点は1本目は股下の止められるシュートで、2本目もリバウンドだったが止められるシュートだったと思うので簡単なシュートを決められてしまったのはマイナス。プラスの面としては、ルーズパックなどをしっかり処理してDFにパスをつなげようとしていたのが良かったと思う。(次戦に向けて)改善していきたいことだらけだが、自分たちのホッケーをもう1回見つめ直して、基礎的なことをしていきたい。そして、スコアリングチャンスで決めきられるようにしたい」

▼FW小笠原
「(プレーオフ初戦に対する意気込み)今年入ってからチームの一員として試合に出る回数が増えたので、今まで貢献できていなかった分、最後の年に貢献できたらと思って臨んだ。(ゴールシーンを振り返って)今日は動けている方だと思っていて、その勢いでたまたまこぼれてきたところを入れられて良かった。(自身の良かった点と悪かった点)セットとして3つ目の役割であるチームに流れを持ってくるために走ってチェックするのがよくできていたと思う。良くなかった点は守りの面で45度から簡単にやれるところを難しくしたターンオーバーしていた部分があったので、そこを直してインカレに合わせていきたい。(次戦に向けて)最近3セット目は動きが良く、流れをチームに持ってきつつスコアリングチャンスを決めて失点しない3つ目から点を取れる3つ目にしたい」

▼FW根本
「(プレーオフ初戦に対する意気込みは?)先週も同じカードだったのでどう戦おうというのはあった。でもちょっといいリズムじゃなくてゴールもなかなか決まらず先制された。焦りはなかったが、第2P決められた後に自分が決められたのは良かったと思う。(ゴールシーンを振り返って)あまり考えていたわけではないが、残り50秒と時間もなかったので前へ前へという感じで、ゴリ押しで入った感じ。(自身の良かった点と悪かった点)やっていたホッケーは悪くなかったが、決めの部分でなかなか決まらなくて自分たちで苦しくなって、流れを持って来れなかったところが悪かったと思う。(次戦に向けて)得点力を上げていきたい。先にリードしていかにこっちのペースで試合ができるかが重要だと思う。個人的には先月の東洋戦から連続ゴールしているので来週も決めて、自分から勢い付けていきたい」

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