◇第57回関西リーグDivision２第16節◇対阪南大クラブ◇10月９日◇阪南大学高見ノ里グラウンド◇

【前半】関大１ー１阪南大クラブ
【後半】関大０ー１阪南大クラブ
【試合終了】関大１ー２阪南大クラブ

ＧＫ　吉岡
ＤＦ　黒田、中島康、吉本、宮武
ＭＦ　津島、加藤、芝元、衣川
ＦＷ　宮尾、糸井

秋は５連勝に１不戦勝で負けなしと勢いに乗る関大ＦＣ2008（ＦＣ）は、春に敗北した阪南大クラブと対戦。激しい雨のなか思うようにボールを回せず、前半８分にいきなり先制を許す。しかしＭＦ津島龍之介（文４）の執念のゴールで前半のうちに同点に追いつく。後半は両者譲らない展開だったが、試合終了間際にＰＫから失点し敗北。連勝記録はここでストップした。

大雨の中始まった第16節は、試合開始直後から自陣に攻められる展開に。ＦＷ宮尾浩幸（情４）がパスカットで前線へつなごうとするが、悪天候も相まってうまくパスが合わない。前半８分には、空いたスペースから豪快なシュートを決められ先制を許してしまう。追いつくためにも自分たちのペースに持っていきたい関大は、ここから徐々にリズムをつかみだす。失点直後、ＭＦ衣川智裕（情２）が右サイドから駆け上がりＤＦ吉本武（情３）へパスをあげるが、タイミングが合わない。ＭＦ芝元今日平（社４）のシュートはキーパーの正面、ＦＷ糸井岬（安全４）のシュートは相手ディフェンスにはじかれ得点にはならないが、相手ゴールに接近する。前半27分にはこの試合初のＣＫを関大が獲得。ＤＦ宮武隼人（社３）が合わせるがサイドネットに外れ惜しくも得点は生まれない。しかしその直後の前半30分。ＭＦ津島がゴール前の混戦を勢いで押し込み、同点に追いつく。前半終了間際は攻められる時間もあったが、ＧＫ吉岡凛太郎（政策３）のファインセーブで追加点は許さず、同点で前半が終了した。

雨も激しくなり、より視界が悪くなるなか後半がスタート。前半と同様、試合の立ち上がりは相手にボールを持たせる時間帯に。ＤＦ中島康裕（経２）のパスカット、ＭＦ芝元の体を張ったディフェンスでなんとかしのぐ。カウンターでチャンスを作り、後半18分にはＭＦ衣川がシュートを放つがギリギリ枠外に外れ逆転弾とはならない。雨で芝が重い影響で両者思うようにプレーできず、拮抗（きっこう）した展開に。流れを変えるためにＭＦ山口隼矢（シス理２）とＭＦ大渕颯太（法１）を投入。後半33分にはＦＫを獲得し、キッカーＤＦ吉本があげたクロスをＤＦ宮武がうまく合わせるが相手ＧＫのファインセーブで阻止される。そして試合が大きく動いたのは後半42分。自陣のペナルティエリア内でファウルを取られ、ＰＫを与えてしまう。これをきっちりと決められ、試合終了間際に痛い失点。なんとか追いつこうと最後まで攻めるが、点を返すことができず試合終了を告げるホイッスル。連勝が続き勢いに乗っていたＦＣだったが、ここで悔しい敗戦を喫した。

来週から、全国社会人選手権が鹿児島で開催される。関大ＦＣの名を轟かせるためにも、今回の敗戦を生かし、前へ前へと突き進む。【文：合田七虹／写真：石井咲羽】