◇令和4年度関西学生秋季リーグ戦第5節◇対近大2回戦◇10月3日◇ほっともっとフィールド神戸◇
関 大 000 010 020=3
近 大 101 000 000=2
(関)鷲尾昂、辰己、金丸-有馬
(近)小寺、森本、大石-木森
1(中)中井颯
2(右)藤原太
3(遊)髙田幸
4(一)上神
5(捕)有馬
6(左)岑
7(三)下井田
8(二)佐藤
9(投)鷲尾昂
延長戦で敗北となった1回戦。なんとしても勝たなければならない関大は、なかなか出塁できず中盤まで苦しい展開となる。しかし、0-2で迎えた5回に、ゴロの間に1点を返すと、8回には満塁の場面で富山雄正(情2)が2点適時打で逆転に成功。そのまま試合は動かず、3-2で勝利を収めた。
先発のマウンドには鷲尾昂哉(経4)が上がる。初回から連続四球で1死一、二塁のピンチを迎えると、中安打で先制を許す。その後満塁となるも、追加点は与えず1失点に留めた。だが、3回に四球と安打で走者を背負うと、ゴロの間に追加点を献上し0-2となる。
4回まで有馬諒(商3)の二塁打のみと沈黙を続けた関大打線は、5回についに動いた。有馬が初球を引っ張って出塁すると、この日から打順を一つ上げた岑幸之祐(社3)が左安打で続く。次に打席に立った下井田悠人(経1)は犠打で1死一、二塁のチャンスをつくると、佐藤慶志朗(経2)が二ゴロに倒れた間に有馬が帰還。点差を1に縮める。さらに鷲尾昂に代わって打席に立った口分田楓太(人4)が死球を受け2死一、三塁となるが、中井颯良(政策3)はゴロに倒れ、この回を終える。
しかし6回、二死から上神雄三主将(法4)が死球を選ぶと、有馬、岑も四死球で出塁しまたもチャンス。ここで代打に富山が送られる。だが、2ストライクからバットは空を切り、好機を生かせず。
5回裏から投げた2番手・辰己晴野(人4)は打たせて取る投球で打者を出すことなく2イニングをきっちり抑える。次にマウンドを託されたのは金丸夢斗(文2)。1回戦では111球の力投を見せた左腕は、内野安打で走者を出すも危なげなくアウトの山を築く。
すると8回、粘投を続ける投手陣を助けるべく、関大打線がつながる。先頭の代打・三杉彪真(人3)が四球で出塁すると、髙田幸汰(商3)はバントの構えを見せる。初球を投手の前に転がすと、悪送球で無死一、二塁に。さらに続く上神はバントが三安打となり、執念の全力疾走で満塁のビッグチャンス。しかし、有馬、岑はともに積極的に初球を振るが打ち上げてしまい、あっという間に2死となる。ここで打席に立つのは富山。前の打席では同じチャンスで三振となった。リベンジともいえるこの打席で、バットを折られながらもビールを左前へ運ぶ。これが2点適時打となり、見事逆転に成功する。
見方の援護もあり、金丸はその後も安定した投球を披露。最後は空振り三振に抑え、関大の勝利を決めた。投手が抑えて流れを作り、攻撃につなげる関大。この白星を無駄にしないため、3回戦でも粘り強く勝利を手繰り寄せる。【文:上田紫央里/写真:上田紫央里、牧野文音、稲垣寛太】
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