◇2022年度関西大学連盟秋季リーグ戦第3日◇対帝塚山大◇9月17日◇親和女大◇
[第1セット]関大18―25帝塚山大
[第2セット]関大23―25帝塚山大
[第3セット]関大17ー25帝塚山大
[セットカウント]●関大0―3帝塚山大
開幕2連勝を挙げ、秋季リーグ戦好スタートとなった関大女バレ。連勝記録を伸ばすべく、第3日は帝塚山大と相まみえた。第1セットは終盤でペースを握られ先取ならず。第2セットは拮抗(きっこう)した試合を展開するも、わずかに及ばず落とす結果に。第3セットもブレイクを許し、悔しいストレート負けを喫した。


第1セットは、日野美里(人3)の速攻で先制点を挙げる。直後は相手のブロックアウトが決まるものの、内田千晴(人1)がコート中央を狙うスパイクを決め流れは渡さない。ここで、リリーフサーバーとして早々に鍋井識里(文3)がコートイン。サーブで相手を乱し、川上良江(文2)が速攻で得点につなげた。その後も川上の活躍が光り、サービスエースも披露。立ち上がりは上り調子となった。しかし、ここから相手が強さを発揮しだす。2度の3連続得点を許し、逆転される展開に。伊関万絢(まひろ=文1)のブロックアウトなどで得点していくも、徐々にリードを奪われてしまった。その中でも、岡崎凛華(人3)のアンダーでの2段トスを伊関が決め切るなど、チームを勢いづけるプレーも見せた。 だが、終盤でペースは相手のものに。鋭いスパイクやブロックアウトに対応できず、連続失点してしまう。最後もラインギリギリを攻めるストレート攻撃を決められ、第1セットを落としてしまった。




第2セットは、序盤から小刻みにブレイクされる。それでも内田や伊関のスパイカー陣を中心に得点していき、離されまいと食らいついた。数点のあとを追う形で試合は進む。何とか同点にまで追いつきたいところだったが、相手はそう簡単に許してくれない。しかし終盤で、ようやく関大が勢いづいた。日野の軟打でのクイックが決まったことを合図に、繰り返しブレイクに成功。伊関のブロックアウトやコートの隙を狙った返球、内田の相手レシーブを吹き飛ばすほどの力強いスパイクがリズム良く決まる。一気に1点差にまで詰め寄り、相手にタイムアウトを取らせた。勢いは止まらず、タイムアウト明けには中屋ちひろ(人3)の勢いあるクロス攻撃が連続で決まり、観客からも歓声が上がる。両者20点台に乗せ、最後まで勝敗のわからない試合を展開した。しかし、追いつめられた場面でも勝負に出る帝塚山大。エンドラインギリギリを狙ったスパイクがイン判定となり、相手に25点目が入る。わずか2点及ばず、第2セットもものにすることはできなかった。




負ければ終わり、勝負の第3セット。第1セット同様、日野の速攻で1点目を挙げる。その後は日野のフェイントや川上の隙を狙ったプッシュ、さらには相手のミスも重なり、一歩リードする展開に。このまま波に乗りたいところだったが、相手はうまく立て直してくる。鋭い強打やブロック、長いラリーを取り切る意味ある1点を重ねていき、一気に逆転。3点差をつけられてしまった。関大は、流れを切るべくここでタイムアウトを要求。気持ちをリセットさせた。その後は日野のフェイントや岡崎の力強い攻撃などで、背中を追いかける。しかし、中盤で痛恨の5連続失点となってしまう。日野のブロックや伊関のストレート攻撃が決まるも、やはりペースは相手に握られたまま。最後はサーブで乱され、悔しくもストレート負けとなってしまった。



「春リーグで負けて、西カレで負けて、三度目の正直だった。粘りという部分が相手に負けていたと思う」と、升谷主将は試合を振り返った。開幕順位7位の関大に対し、帝塚山大は2位と格上相手の試合となった今日。しかし、決して戦えていないわけではない。連携がうまくはまれば、帝塚山大に勝てる日も必ず来る。そう感じさせる試合となった。3連勝とはならなかったものの、明日は京産大を相手に第4戦が待っている。関大バレーを体現し、必ずストレートで勝ち切る。【文/写真:横関あかり】
▼升谷主将
「春リーグで負けて、西カレで負けて、三度目の正直でした。春リーグは相手にずっと打ち込まれているばかりで勝ち切れなくて、西カレは自分たちが結構戦えていたので、今回は絶対に大丈夫と思って臨んだ試合でした。プレー的には、相手の方が高さもあってしっかり打ち込んでくる相手で、それに対して自分たちが対策し切れずに負けてしまった展開だったので、粘りという部分が相手に負けていたかなという感じでした。(対策は)練習試合も何回かさせていただいていたので、相手がどこに打つコースが得意かというのが分かり切っていて。その一人一人に対してどういうポジションでやっていこうという話はしていたんですけど、それを決めていたとしても、ブロックの上から長いコースを打たれたりとかがあったので、対策をしている中で、相手がそれを上回ってきたというのが自分たちの敗因かなと感じました。(課題は)自分たちの1本目がしっかり返って、コンビが組めて1点が取れているときはすごく流れがいいなという感じです。相手を崩して自分たちの1本目をしっかり持って行って、そこからコンビを組むというのがすごくいい形かなと思います。(明日への対策は)相手の2年生にエースがいるので、その子を徹底にマークしようと思います。春リーグは、自分たちと戦った時にその選手の決定率がすごく低かったので、その選手をしっかり対策して、自分たちの展開で持って行ける試合にしようというふうに話しています。(明日への意気込み)上位に入ったらもう一度リセットされるので、上位に入るための大事な一戦になります。今日負けてしまったところをしっかり修正して、いい形で明日は勝てるように頑張っていきたいと思います」
▼岡崎
「自分たちのバレーはできていたと思うんですけど、それ以上に相手がブレイクを取らせないというのがあったので、自分たちがやりたいバレーを出し切れなかった部分がありました。今まではブレイクを取ることができていたんですけど、相手がレセプションから来る分、ブレイクができなかったかなと思います。(自身の調子は)スパイクは、上がってきたボールを絶対に決め切るというのが自分の中でずっとあったので、それは出せたかなと思うんですけど、レシーブでもう少し見せたかったなと思います。(プレー中に意識したこと)とにかく自分を見せるということです。今までと自分の立ち位置が変わって、状況も変わってきたので、その分出たときに自分を見せたいなというのをずっと思っていたので、そこを意識していました。(明日に向けての改善点)今日はどちらかというと、相手にずっと押されているような雰囲気になってしまって、自分がメンバーチェンジで入った時もリズムを立て直すことができませんでした。明日はもう少し自分が入った時に雰囲気を変えられるように。自分たちで流れを作るバレーをしたいなと思います。(明日への意気込み)明日は全員で、ストレートで取り切れるように、勝ちを求めていきたいなと思います」
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