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◇第76回文部科学大臣杯全日本大学対抗選手権大会◇9月3・4日◇宇部市中央公園テニスコートほか◇

[2回戦]○関大3-0駿河台大
○永橋・川﨑4-1江澤・原田
○北山・武田4-0久保田・川上
○竹田・川口4-1松下・宮東

[3回戦]〇関大3-0東北学院大
○近藤・川﨑4-2白幡・押野
○谷水・浅見4-0小池・野崎
○竹田・川口4-0鹿野・伊藤

[4回戦]●2-3青学大
○永橋・川﨑4-0柴田・小林
○谷水・浅見4-0小作・福島
●竹田・川口3(4-7)4下國・佐藤
●永橋・川﨑2-4下國・佐藤
●谷水・浅見1-4下國・佐藤

[2回戦] ○関大3ー2西日本工業大学
●中別府・池田2ー4河原・羽迫
●花岡・坊0ー4中村・為藤
○波多野・西端4ー1三嶋・上原
○波多野・西端4ー0河原・羽迫
○波多野・西端4ー0中村・為藤

[3回戦]○関大3ー0城西大
○花岡・坊4ー1斎藤・糸山
○中別府・池田4ー1深野・ミヒニャック
○波多野・西端4ー0水口・三瓶

[4回戦]○関大3ー2東北学院大
○花岡・坊4(8ー6)3東・橋本
○中別府・池田4ー2太田・藤田
●波多野・西端0ー4松山・瀬川
●花岡・坊2ー4松山・瀬川
○中別府・池田4ー0松山・瀬川

[準々決勝]●関大0ー3中央大学
●花岡・坊0ー4濱田・髙田
●波多野・西端0ー4幡谷・西田
●中別府・池田2ー4武市・両角

西カレでは女子は準優勝、男子はベスト4と、好成績を収めてきた。勢いそのままに立つ全国の舞台。インカレが開催されるのは3年ぶりのことだ。4年生にとっては最後の団体戦となる今大会だったが、やはり関東の壁は厚く、女子はベスト16、男子はベスト8となった。

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女子団体初戦の相手は駿河台大。初めに登場したのは永橋舞雪(人1)・川﨑海奈(人3)組は、序盤ミスが続き1ゲーム目を落とす。しかし、そこからは川﨑のボレーを中心にポイントを連取。逆転に成功すると、4ゲーム目から永橋のストロークが次々に決まりゲームカウント(G)4-1で勝利を手にした。

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△永橋
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△川﨑

北山いるみ(商1)・武田彩佳(文3)組は点の互角の戦いを見せる。1ゲーム目はデュースが続くものの、堅実なプレーで相手のミスを誘い先行。2ゲーム目も難なく奪うが、ここでゲリラ豪雨により一時中断。再開後はミスが続き流れが傾きかけたが、北山のストロークが連続で決まりG3-0に。最後まで粘り強く戦い、2勝目をもたらした。

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△北山
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△武田
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△北山(左)と武田

3番手の竹田真樹(社4)・川口真歩(文2)組は息の合ったプレーで次々にポイントを奪う。しかし、G3-0で迎えた4ゲーム目はミスが響きゲームを献上することに。だが、5ゲーム目は川口のボレー、竹田のチームメイトをも沸かせるストロークで相手を突き放し勝利。チームはストレート勝ちで3回戦にコマを進めた。

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△竹田
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△川口

3回戦では東北学院大と対峙(たいじ)。近藤衿奈(人3)・川﨑組は、相手のミスで1ゲーム目を手にする。しかし、2ゲーム目では積極的なプレーが裏目に出てしまい追いつかれてしまう。流れをつかみきれないまま、G2-1と逆転を許すが、相手のミスを誘いストレートでゲームを奪い返すことに成功。このゲームで完全に流れを取り戻し、チームに1勝目を持ち帰る。

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△近藤
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△川﨑(左)と近藤

続く谷水鈴香(人4)・浅見今日子(人2)組はダブル前衛の相手と対決。初め2ゲームは1ポイントも与えることなく、相手の隙を突いたプレーで攻めていく。長いラリーも続いたが、ダブル後衛でも積極的にボレーを使って得点を量産。コースを狙ったストロークを中心に展開し、ストレート勝ちを収めた。

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△谷水
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△浅見

流れに乗った関大の3番手には竹田・川口組が登場する。1ゲーム目では川口のスマッシュがさく裂し難なくゲームを奪うと、その後は竹田の力強いアタックも連発。デュースの場面でも厳しいコースを突いて相手の弱点につけこみ、流れを渡すことなくG4-0と快勝となった。関大は3勝0敗で4回戦に進出する。

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△竹田(左)と川口

その4回戦、青学大との試合では波乱の展開が待っていた。1組目は2回戦と同様永橋・川﨑組がコートに立つ。序盤は相手のミスもあり、早々と2ゲームを奪う。3ゲーム目は少しミスが目立ったものの、川﨑のポーチボレーが効果的に決まりゲームを与えない。最後は永橋のスーパーショットで試合を締めくくった。

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△川﨑(左)と永橋

2番手の谷水・浅見組は、今度はダブル後衛の相手の相まみえた。最初から長いラリーが続き、ミスが許されない緊張感のある試合に。それでも深いボールでの返球で相手を追い込み、ゲームを連取。後半にも長いラリーが多くみられたが、粘り続けて相手のミスを誘発し、白星をつかんだ。

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△谷水(左)と浅見

あと1勝すればベスト8という状況。登場したのは竹田・川口組だ。1ポイントも奪えずに1ゲーム目を献上するが、2ゲーム目はいいコンビネーションで奪い返す。しかし、その後も両者譲らず、試合はファイナルゲームに突入。ファイナルでも互角の戦いに。4-3とリードしていたが、相手のボレーが連続で決まり、惜しくも勝利を逃した。

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△竹田(左)と川口

2勝1敗の場面で永橋・川﨑組が登場。川﨑の気合の入ったスマッシュなどで1ゲーム目を手にするものの、連続でゲームを奪われる。ここで相手選手の治療により、一時中断。これを生かして流れを引き寄せようとするも、思うようにいかずG1-3と突き放される。5ゲーム目ではデュースから永橋の厳しいコースへのストロークでゲームを奪い返すが、反撃もここまで。2勝2敗に追いつかれてしまう。

勝負の行方は谷水・浅見組に託された。惜しいミスも見られたが、1ゲーム目を奪う。2ゲーム目では粘り強いラリーが続き、我慢の時間が長くなる。G1-2とされ、苦しい展開に。ここまですべてデュースにもつれこむ戦いだったが、最後はミスが響き勝利とはならず、メンバーは悔しさをにじませた。

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チームはまさかの逆転負け。結果はベスト16止まりとなり「流れが来てたはずなのに、それを取り逃してしまって、その波に乗れなかったことが敗因 」と竹田主将は振り返った。

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表彰台を関東勢が独占する典型的な西低東高となった男子団体。関大は関西リーグ準優勝の同大と並び8強に名を連ねる健闘を見せた。3年前の前回大会で3位入賞を果たした関大は2回戦から登場。しかし、初戦からまさかの苦戦を強いられた。1組目の中別府凌(商3)・池田匠吾(人2)組は、中別府のラリーを中心に2ゲームを取り合うが、何度も先手を取りながら最後にハイボレーを決められ7ー9で第5ゲーム落としG2ー3と試合終盤で相手先行を許す。後がない第6ゲームでは相手のミスを誘い3ー2とファイナルに持ち込みかけたものの、サイドアウトでデュースに。池田のレシーブでの得点などもあったが粘りきれず6ー8。G2ー4で敗れた。

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△中別府
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△池田

どちらかのチームの3ペア全てが破れるまで試合を行う殲滅(せんめつ)戦方式の今大会。なんとしてでも取りたい2戦目は序盤こそ坊龍樹(人3)のボレーなども決まったものの、その後は相手の流れでG0ー3と窮地に立たされる。第4セットも相手先行となったが、花岡忠寿(商4)がラリーで粘ったところから坊がボレーを決めデュースに持ち込む。しかし、相手の2連続サービスエースなどもあり7ー9でこのゲームを落とし、ストレート負けとなった。

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△坊
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△花岡

1次戦で2組が敗れ、最終組の波多野倫(政策3)・西端隆汰(経3)組に全てが託された。1ゲーム目こそデュースにされたものの、順調に得点し4ー1、4ー0でG0ー3。ボレーが決まらない場面が続き、第4ゲームを7ー9で落としたものの最後は相手のストレートを抜いて4ー1。G4ー1で2次戦に持ち込んだ。

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△波多野
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△西端

2次戦は相手に1ポイントしかとらせず、最初の2ゲームを獲得。3ゲーム目で3ー1からサービスエースで連続得点を決められデュースになったが、波多野のコースを狙ったレシーブでの得点と西端のボレーで7ー9とし王手をかけると、勢いそのままに快勝。2連勝で3次戦に突入した。その3次戦でも西端のボレーが要所で決まりテンポ良くゲームを連取。前を狙われデュースにされる場面もあったが、前にででも波多野が冷静に対応する。結局6ー8で取り切り、初戦から3本回しを達成。波多野・西田組の大健闘でなんとか3回戦につないだ。

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△波多野(左)と西端
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△3回戦進出を決めた

関東2部の城西大との3回戦は花岡・坊組が最初に登場。ほとんどのゲームでデュースになる接戦だったが、G4ー1で勝利し1本先行。2番手の中別府・池田組もサーブとボレーで先にゲームと奪うと、そのままの流れで2勝目を決める。波多野・西端組もストレート勝ちで危なげなく4回戦に進出した。

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△花岡
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△坊
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△中別府
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△池田
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△波多野
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△西端

ベスト8がかかった4回戦は東北王者の東北学院大と対戦。2面展開の1次戦では、まず中別府・池田組がG4ー2で勝利する。さらに、花岡・坊組もファイナルゲームのデュースを制して2勝目。しかし、波多野・西端組がこの日初めて敗れ2次戦に突入した。

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△花岡
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△坊
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△池田
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△中別府
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△波多野(左)と西端
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△波多野

2次戦には花岡・坊組が登場。相手に連続得点を許し先にリードを許したものの、2ゲーム目のレシーブゲームをとりG1ー1。相手のボレーがコンスタントに決まり、G1ー3で迎えた第5ゲームは巧みなラリーから6ー4で勝ち望みをつなぐ。しかし、デュースから2本連続のミスが響きG2ー4で惜しくも敗れた。

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△坊(左)と花岡

勝てば準々決勝進出、負ければ敗退の3次戦では池田のボレーがさく裂し、中別府・池田組が先行。接戦になった2ゲーム目もなんとか耐え、3連続得点でG2ー0にすると、相手のミスもあり順調に得点を重ねる。ほとんどの得点が3プレー以内に決まる展開だったが、集中力を切らさずそのままストレートで勝利。全国8強に進む健闘を見せた。

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△池田
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△中別府
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△8強入り

2日目の準々決勝は最初に花岡・坊組が登場。1ゲーム目から相手のボレーに苦戦しなかなか得点できない。2ゲーム目はデュースに持ち込んだものの、少しでも甘く入ったボールは相手前衛につかまりこのゲームも取りきれず、G0ー4で敗れた。2試合目の波多野・坊組は最初のレシーブゲームで、レシーブから5得点。デュースに持ち込んだものの、最後は連続でボレーを決められ相手先行に。その後は攻めたラリーでリードする場面もあったが、ゲームを取りきれずストレート負け。

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△花岡
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△坊
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△西端
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△波多野

最終組の中別府・池田組は池田のスマッシュが決まり最初のゲームをとったものの、ミスや相手のボレーから失点が続きG1ー3。あとがない4ゲーム目ではサービスエースもあり6ー4で勝ったものの、最後は相手のコースをラリーできっちり決められG2ー4で敗れ準々決勝敗退が決まった。

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△池田
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△中別府
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最後は1次戦で敗れたものの、関東勢が圧倒する中でベスト8の好成績を収めた。表彰台入りとはならなかったものの、3年ぶりの開催でも関大らしさを発揮し男女とも健闘を見せた今大会。大会3日目からは個人戦全日本学生選手権が行われる。まずは2日目に進むベスト64を目指す。【文/写真:上田紫央里・牧野文音】

▼竹田主将
「(試合を振り返って)負けでしまったのはすごい悔しいんですけど、みんな最後まで諦めない力はどのチームよりも見えたなと思います。最後の試合、谷水・浅見がマッチを取られても一生懸命声出して、最後まで諦めずにボールを追いかけてた姿は良かったと思います。すごい悔しいですけど、収穫があって意味のある負けだったなと思います。(大会に向けて)ドローが出た時に負けたことのある相手にあたりそうだったので、同じような練習をしても同じような負け方をしてしまうから、今までよりももっと練習するように心がけてやっていました。チームが常に盛り上がるということを意識していて、技術力はここまできたらそんなに上がらないので、あとは気持ちやモチベーションが上がるように意識していたのと、個人的には自分と谷水が4年生の団体メンバーで最後だったので、自分たちが悔いの残らないようにしようって言って自主練をしたり、合宿の時は朝練のあと練習をして、その後自主練をして悔いが残らないようにしてきました。(試合について)全部いい試合でした。青学大との試合は、自分が負けて永橋が試合をしているときに相手が足をつって、その時に完全にこっちに流れが来てたはずなのに、それを取り逃してしまって、その波に乗れなかったことが敗因かなと思います。(良かったところ)最後までみんな諦めず、負けてるときこそチームのみんなが声掛けしているところが一番よかったです。(課題)2年間空いた間に、近畿出られていなかったので、他の地域のレベルがこの2年間ですごくあがったなというのが気が付いたんで、そこの差をもうちょっと埋められるようにしたいです。(個人戦に向けて)団体戦にかけてた気持ちは強かったんで、個人戦は優勝っていうよりは楽しく終わるっていうのを一番に考えて、テニス人生もこれで終わりなんで楽しんで終わりたいと思います」

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