◇第57回関西学生賞典障害大会◇7月17日◇三木ホースランドパーク◇
[障害個人成績]
3位 永合・千香組 減点0 タイム70.99(JO:減点8 タイム37.42)
6位 荒川将・アドラブル・チャバリト組 減点4 タイム70.26
荒川将・カリエーレ組 減点4 タイム73.13
光森・ドルス組 減点4 タイム73.14
布村・フリーゾ組 減点8 タイム74.22
仁部・千駿組 減点16 タイム68.86
[障害団体成績]
2位 関大
[馬場個人成績]
7位 永合・千令組
5月の全関西学生大会(春学)ではさまざまな種目に登場し、強さを知らしめた関大。この関西学生賞典障害大会(夏学)でも目標はもちろん「団体優勝」(荒川将暉主将=文4)だ。

団体の順位は障害競技の結果で決まる。だからこそ、1位でも高い順位に入りたい。全体のトップバッターで登場したのは荒川・アドラブル・チャバリト組だ。1番手のプレッシャーを見せることなく最終障害までミスなく跳び越えていたものの、前日のトレーニング障害でもバーを落としていた最終障害で落下させてしまう。減点4で走行を終えた。

2番目に走行したのは布村翼(商4)・フリーゾ組だ。関大の馬で最も大きいフリーゾの高いジャンプ力を生かし軽々と越えていくも、3番目の障害物を落として以降失速。9番障害でもミスしてしまい減点8という悔しい結果となった。

仁部泰夢(情3)は千駿とともに出場。失権してしまった昨年の夏学の無念は、この夏学で晴らしてみせる。コンビは武器であるスピードで勢いよく突き進んでいくが、6番障害までに2つのミス。ゴールの時点では減点を16に増やしてしまい、リベンジは来年へ持ち越しとなった。

光森美絢(人2)・ドルス組は安定感のある走りを披露。バーを1つ落とすも、荒川・カリエーレ号に0.01秒迫るタイムで走行を終えた。

全日本学生賞典障害競技大会で優勝経験のある永合更良々(情4)は千香号に乗って挑んだ。実力を最大限に発揮し減点は0。ジャンプオフ進出を決めた。迎えたジャンプオフは3人で優勝争いをすることに。1走行目と同じくノーミスでゴールラインを切りたかったものの、「1位を狙える立場に立てたのに落としてしまったので悔しい」と永合。減点8となり3位となった。

ただ、ここで落ち込んでいる暇はない。永合は障害後に行われる馬場にもエントリーしている。7位以内に入ることができれば全学への切符をつかめるのだ。その思いを演技に乗せ、小回りの利いた落ち着いた走りを見せる。見事、7位となり全国出場を決めた。

チームとして掲げていた団体優勝はかなわなかったものの、個人では躍動した馬術部。また、「去年よりも課題がたくさん見えた」と荒川主将は前向きだ。1年の集大成を見せるときである全学に向けて人馬一体で練習に励む。【文・写真/木原綺音】
▼荒川主将
「(試合前の相性やコンディションについて)大学の厩舎(きゅうしゃ)で練習もしっかりできていたし、今年は試合数も多いので状態的には不安はなかった。(どんな目標を掲げていた?)団体優勝はもちろんだが、そのために頑張って個人の結果がついてきたらと思っていた。(昨年と同じ順位だったが、成長は見えたか)前回とは馬は違うかつ、今年は2頭乗りとかさせていただいていて、去年よりも課題がたくさん見えた。残る学生戦は全学だけなので、そこに向けてやることは見えてきたと思う。(その課題とは?)今回2頭とも1落下で、どちらとも同じ場所で落としている。前日のトレーニング障害でも同じ配置のところで落としていた。3本とも落としているのは完全に人間のせい。最終障害でも気持ちを抜かずに次の障害があると思って脚を使ってしっかり飛ばしたいと思う。(今後の意気込み)団体は優勝を逃してしまったが、本番(=全学)は絶対に取り返せるようにしっかり練習したいと思う」
▼永合
「(試合前の相性やコンディションについて)馬場は前回の春学よりコンビネーションが出てきていていい状態に持ってこれたと思う。障害は自分のできていない部分が出てしまった。馬はできあがっているのに、自分がうまく乗り切れていなかったので、そこを全学までに直していきたい。(どんな目標を掲げていた?)馬場は全学出場の権利がかかっているので、その権利を取りたいという気持ちで、障害は団体で優勝を考えていた。(障害は昨年と同じ順位だったが、成長は見えたか)前回はジャンプオフにいけずに3位で、今回はジャンプオフにいけて1位を狙える立場に立てたのに落としてしまったので悔しい。(今後の課題について)1走行目は良かったと思うが、ジャンプオフで自分のつめの甘さが出てしまったので全学までにつめの甘い部分をなくしていけるようにしたい。(今後の意気込み)全学では団体優勝できるように頑張りたい」
コメントを送信