◇第45回総合関関戦◇６月12日◇関西大学 千里山キャンパス 中央体育館サブB

○関大８－３関学大

〇栗原２－１

△宝田１－１

〇梅田２－０

〇法花１－０

△川畑０－０

●恩賀０－１

●藤井優０－１

〇井上１－０

〇舘井２－０

〇藤井魁１－０

〇宮本１－０

●内城０－１

△岡本怜０－０

〇吉本１－０

△上田０－０

３年ぶりに開催された総合関関戦。剣道部は前回敗れていただけに絶対負けられない意気込みだった。15人の剣士が出場。コロナ禍でできなかった全員での応援も後押しし、快勝した。

関大の先陣を切ったのは栗原蒼空（経２）。初太刀から威勢よく返し胴を仕掛ける。直後に１本を先制されるものの、逃げない勝負で２本を奪い返し、先鋒の役割を果たした。

その後も対抗戦だからこそ、思い切りの良さが光る試合が続く。宝田将吾（商２）は先に合い面を奪われるも、取り返し引き分けでつなぐ。梅田健太（社１）はフェイントを用いた小手を連続で決め、２本勝ち。法花恒太（化生４）も上段の相手から白星をあげる。川畑彰真（シス理４）は鋭い面を打ち込み、引き分け。５人を終えて３勝０敗と優位な展開に。

審判が交代し、一呼吸置かれて再開した中盤戦。恩賀奏伍（経２）、藤井優祐（人４）は健闘を見せるも１本負けを喫し、３勝２敗と近づかれてしまう。しかし、ここから連勝劇が続く。井上央章（情４）、舘井慎太郎（経３）、藤井魁大（人３）が思い切った面を決め、３連勝。一気に突き離し、終盤戦に突入する。宮本周次郎（安全３）はどっしりとした剣道で勝利。終盤には突き払い面の離れ技を見せた。

その後の内城毅（法３）は出ばなを捉えられ惜しくも１本負け。岡本怜大（化生４）は上段からの豪快な面を打ち込むも引き分けに終わる。吉本瑞輝（化生４）は遠間から連続面を打ち込み、下がった相手を捉える。その後は「始め」の合図から渾身の発声を見せ、会場を沸かせた。大将の上田監基主将（経４）は遠間から距離をつめ、果敢に攻める。引き分けの終わったものの、惜しい当たりも見られた。大将戦に恥じぬ戦いを見せ、関関戦を締めくくった。

「普段の試合とは雰囲気が違った」と上田主将。伝統の一戦に、試合に出なかった部員も応援で盛り上げた。チーム力を見せた関大剣道部。今後の飛躍に期待がかかる。【文：荒川拓輝／写真：合田七虹】

▼上田主将
「（試合を終えて）勝ってよかったです。（意気込みは）関関戦ということもあって普段の試合とは雰囲気が違いました。引き分けというよりは打たれてもいいから勝ちにいくように、それが元々の関大の良さなので、それができて良かったです。（やっぱり関関戦の意味合いは違うか）３年ぶりで前回は負けています。４回生は最後です。７人出て珍しい年です。４回生の意地も見せれたと思います。（全員で応援ができた点は）あんまり声を出したらダメと言われていますが、気持ちが乗ってしまいました。このように声を出せるのは学生の間だと思うので僕らとしては良かったです。（楽しんでいたか）そうですね。何もつながらないので、のびのびやってほしいなというのが僕の願いでした。それが楽しんだという形で出て良かったです。（今後に向けて）次は関西が９月にあります。全日本を決めることと優勝を目標にやって、最後は全日本で優勝できたらいいなと思います」