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◇第98回日本学生氷上競技選手権大会フィギュア競技4日目◇1月11日◇東京辰巳アイスアリーナ

[男子選手権FS]
4位 片伊勢 139.57
6位 朝賀 135.71
16位 樋口 107.69

[男子選手権総合結果]
2位 片伊勢 216.20
6位 朝賀 199.19
16位 樋口 158.41

[男子選手権団体]
2位 関大

[女子選手権FS]
19位 鈴木 82.83
22位 木下 78.84

[女子選手権総合結果]
16位 鈴木 129.44
23位 木下 118.67
32位 田邊 34.46

4日間にわたる日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)もついに最終日。男女選手権のフリースケーティング(FS)が行われた。男子選手権FSでは、片伊勢武アミン(法4)が昨日のショートプログラム(SP)に続き好演を見せ、総合2位に輝く。朝賀俊太朗(文2)は、華やかな滑走でSPの順位を守り6位に入賞。樋口温之(安全1)を加えた3人で、3年ぶりの男子選手権団体準優勝を果たした。女子選手権FSでは、最後の全国の舞台を迎えた鈴木なつ(人4)と木下咲良(文4)が集大成の演技を披露。それぞれが氷上に思いを残した。

まず行われたのは男子選手権FS。SP16位の樋口が最初に登場した。今試合で演技をするのが最後となる『Les  Misérables』の力強い音と同時に滑り出す。最初に予定していた3回転ルッツは、高く跳び上がることができず1回転に。続く3回転トーループでは手をついてしまったが、優美な曲調に合わせたコレオシークエンスで立て直していく。その後は、ダブルアクセル+シングルオイラー+3回転サルコーや3回転トーループ+2回転トーループなどのコンビネーションジャンプを着氷。最後は全身を大きく使ったステップシークエンスで演技を締めくくった。

IMG_8584-200x133 【フィギュアスケート】片伊勢が個人2位、男子団体は3年ぶりの準優勝!
△樋口

最終グループの1番目には朝賀がリンクイン。冒頭のトリプルアクセル+3回転トーループをきれいに着氷させると、そのまま全てのジャンプを回転不足となることなく決めていく。その後のステップシークエンスでは、今試合唯一のレベル3を獲得した。2つのスピンを終えた後も集中力を切らすことなく、3回転ルッツ+ダブルアクセル+2回転トーループのコンビネーションジャンプを着氷。最後のコレオシークエンスではイナバウアーや軽やかなステップを見せ、華やかに演技を終えた。

IMG_1750-200x133 【フィギュアスケート】片伊勢が個人2位、男子団体は3年ぶりの準優勝!
△朝賀

SP2位の片伊勢は、柔らかい表情でリンクの中心へ進み出る。最初のトリプルアクセル+3回転トーループでは、出来栄え点(GOE)2.13のしなやかな着氷を見せた。その後ジャンプで転倒はあったが、『Bring Him Home』の流れを止めることなく、片伊勢の作る世界観で会場を支配。確かな技術力と至高の表現力で、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック代表の佐藤駿(エームサービス/明治大学)に続く2位となった。

IMG_2169-200x133 【フィギュアスケート】片伊勢が個人2位、男子団体は3年ぶりの準優勝!
△片伊勢

白熱した男子選手権の試合終了後まもなく、女子選手権FSがスタート。悲願のFS進出を果たした木下が1番に登場した。静かな波の音の後、歌声と同時に滑り出す。3回転トーループを始めとした、ほとんど全てのジャンプをクリーンに着氷した。コレオシークエンスではスパイラルや腕の動きで、希望に満ちあふれた人魚姫の様子を表現。最後まで明るい笑顔を見せた。

IMG_2449-200x133 【フィギュアスケート】片伊勢が個人2位、男子団体は3年ぶりの準優勝!
△木下

第2グループには鈴木が登場。関大の選手を始め、これまで練習を共にしてきた他大学の仲間とハイタッチを交わし演技を始めた。回転不足となるジャンプはあったものの転倒はなし。また、西日本以降強化してきたコンビネーションジャンプを3つ決め、練習の成果と気持ちの強さを見せた。後半のステップシークエンスでは、「手拍子も応援もすごく大きかったので、聞こえているよと伝えたかった」と笑顔をこぼす場面も。あたたかな歓声と拍手に包まれながらリンクを降りた。

IMG_3132-200x133 【フィギュアスケート】片伊勢が個人2位、男子団体は3年ぶりの準優勝!
△鈴木

異なる地で練習を重ねる仲間と互いに声援を送り合い、刺激を与え合ったインカレ。今試合で得たものを残りのシーズン、そして来シーズンへとつなげる。【文/写真:川元咲季】

▼樋口
「(近畿インカレからどのような練習をしたか)正直体調が悪いとかいろいろあって練習するのが難しかったんですけど、年末年始にかけてジャンプが1回何も跳べなくなってしまったので、そこをなんとか戻せるように頑張りました。(演技を振り返って)100点中65点ぐらいで、最初ルッツが抜けちゃった時にどうしようと思って、2本目もちょっと続いてしまったんですけど、後半しっかり立て直したので良かったなと思います。フリーの曲がたぶん今日で最後なので、しっかり気持ちを込めてできたかなと思います。(自身にとって『Les Misérables』はどのような作品)最初は正直作品が好きというより、岡山の三宅星南くん(=日本建物建材)が本当に好きで、それを見て『Les  Misérables』に憧れていました。滑っていくうちに愛着が湧いてきて、ミュージカルも見に行って、一人一人の気持ちにしっかりなりきってやろうという気持ちでずっとやっていました。(今シーズン出場する残りの大会)大きい大会はもうなくて、地方大会のスケートヒロシマに次は出ようかなと思っていて。そこで曲が新しいものになっているという感じです。あと『滑走屋』が3月にあります。(『滑走屋』に出演することが決まって)本当にびっくりというか、オーディションで見てくださった審査の方たちの評価を入れたオファーだったと思うので、素直にめちゃくちゃ嬉しかったです。(今シーズン残りの意気込み)今シーズンの試合はとりあえず落ち着いたということで、あとは大技をどれだけ習得できるかというところにしていきたいと思います。(『滑走屋』で他の出演者から吸収したいこと)大輔さん(高橋大輔=8年度卒)もそうだし、表現のプロと言ってもいいんじゃないかという選手たちがたくさんいるので、その人たちに負けず、追い越すくらいの勢いで吸収していけたらなと思います。(今シーズン全体を振り返って)やっぱり悔しいのはあったんですけど、昨年や一昨年に比べて成長できた1年だと思うし、たくさんの人に応援していただいていることも実感できるような1年間でした。(団体2位となって)初めてのインカレで、頼もしい先輩方と一緒に試合ができたのがとても楽しかったです。たけちゃん(=片伊勢)と俊太朗(=朝賀)ありがとうございました!」

▼朝賀
「(毎日FSを通すことの目的や成果)FSが1番長い演目かつジャンプも多いので、4回転のFSを通すこともSPにもつながると思っています。自分の体力強化のために毎日必ず通していて、それをすることによって後半の疲れがだいぶ減ってきています。今日はループでミスをしてしまったんですけど、そういったものも後々なくなってくると思うので、FSを通すのは今後も続けていきたいと思ってます。(演技を振り返って)SPで決められなかったジャンプを2つともしっかり成功することができて、まずは良かったなっていうのと、アクセルの調子がここまで良かったのでSPで決められなかった分、今回絶対決めるぞという思いがあったので良かったかなと思います。(ジャンプを決めた瞬間)アクセルと1本目は練習ではほとんどミスがなかったので、いつも通りという流れで。ただ2本目でしっかり飛び切ろうと思ったんですけど、少し着地が乱れてしまって。そこは今後につながるいいミスだったのかなと思います。(振付の中でこだわっているところ)宮原知子さん(=20年度卒)に振付してもらって、構成自体は知子ちゃんが考えてくださって、それを僕はやるだけではあるんですけど。その中でやっぱり前半にステップがあるところは1つ見どころです。また最後にスピンを2つやってから後半ジャンプがあって、最後にコレオシークエンスという意外と人がしないような振付ではあるので、そういったところで僕にしかできないという思いでやっています。(演技中は)めちゃめちゃきついですね。ステップも上下左右使うので、やっぱりしんどい部分もあって。後半スピン2つもかなりしんどくて、今日も1つ失敗してしまったんですけど、そこを確実に決められるようになればこの曲の見どころにもなると思うので、この構成のままやっていきたいとは思っています。(インカレの位置付け)全日本からあまり期間がないので、調整の難しさはあるんですけど、全日本までに上げてきた調子をどこまで落とさずに挑めるのかというのもこの試合にかかってちると思っていて。そういった面でも、今回SPはミスが多かったんですけど、FSでなんとかアクセルもまとめることができたのは良かったです。そして団体戦はあまりフィギュアで多くはないので、仲間の応援だったり、他チームの応援もできる舞台であるので、僕自身本当に楽しくてこの大会は本当に好きです。(今シーズン出場する残りの大会)今月末の国体に出場する予定で、近畿フリー大会も出る予定です。国体がインカレ後に力を入れるべき試合で、友野一希くん(=第一住建グループ)と大阪代表として出るので、足を引っ張らないのはもちろん、自分の精一杯の演技がしたいと思っています。(今後の目標)来年は全日本での10位以内を確実に目指せるようにしていきたいというのが一番強くて、その中でも4回転を1つ組み込めれるようにしたいなと思っています。昨年けがするまでは跳ぶことができていたので、そこまで戻せたらいいなと思います。(個人6位に入賞して)6位入賞することができてほっとしています。SPでかなりトップと差ができてしまったので、FSは自分にできることをしっかりして今の順位を保とうというふうに思って挑みました。入賞という形で終わることができて、まずはほっとしています。(団体2位となって)昨年2人で出場して3位になることができて、今回3人そろっての出場だったので優勝を目指してはいたんですけど、その中でも昨年より順位を上げることができて良かったかなと思います」

▼片伊勢
「(演技を振り返って)2つ転倒してしまったので、そこは悔しい部分ですし、もっと頑張りたかったなとは思います。ただ、最終的な結果が暫定1位を死守できたのは、関大としても良かったかなと思います。(暫定1位という結果が出た時の心境)関大の選手たちもすごく応援をしていてくれて、自分も結果でみんなに貢献したいなと思っていたので、それ自体はすごく良かったなと思います。ただ、その自分が目指すべき場所とかはさらに上だったり、良い演技内容だと思うので、そこは今後につなげていけたらいいなと思います。(今シーズン全体を振り返って)昨年より自分でもたくさん成長した部分はあると感じますし、よく頑張ったなと自分を褒めてあげたい部分もあるんですけど、悔しい部分ももちろんあって。まだまだ頑張りたいなという思いは今すごく強いので、振り返りをして今後考えていけたらなと思います。(具体的に成長したところ)以前はSPから出遅れることが多かったんですけど、今年はSPもFSもミスはあっても最低限のところを維持してまとめる力がついたところかなと思います。(インカレはより近い場所で応援される)部活動というのを感じる試合は自分の中ではインカレが一番なので。今日もそうですけど、一緒に頑張っている男子たちがすごく大きな声援を送ってくれたから、後半すごくしんどかったんですけど頑張ろうと思えました。最後のインカレをこういう形で終えられて良かったなと思います。(今後強化していきたい部分、目指しているスケーター像)FSでちょっと体力不足の部分があって、どうしてもミスをしない演技がなかなかできないので、それは強化したいなと思います。そしてジャンプの技術ももちろん大切なんですけど、世界観をすごく大切にするスケートをしたいので、そういったことをしていきたいなと思います。(個人2位となって)演技の内容としては悔しい部分もたくさんあるんですけど、2位という形で終えられて良かったですし、何よりみんなで力を合わせて、関大として3人で頑張ることができたのがすごくうれしいです。(団体2位となって)3人で出れたことがまずすごくうれしいですし、それで2位という結果も、みんなが頑張ってみんなで得た結果なので、それもすごく誇りに思いますし、うれしい気持ちでいっぱいです」

▼木下
「(FS進出が決まった時の心境)正直本当にギリギリのラインにいたから、半分諦めていたじゃないけど、SPでやりきったからもしFSに行けなくてもいいやぐらいの気持ちでした。でも(FSに)進めて、FSを踊るために練習してきたからすごくうれしかったです。(演技前の心境)緊張とかはあまりなくて、このプログラム今日見れてうれしいと言ってくれる人が多くて、楽しみな気持ちの方が大きかったです。(リンクサイドから応援してもらえる)心強いなという気持ちが一番強くて、やっぱり近くにいてくれる方が表現がしやすいから、もしこけたりしても応援してくれるし本当に心強いなと思っています。(演技を振り返って)最後パンクしちゃってそれだけが心残りなんですけど、それ以外は今自分ができるクオリティーでジャンプとか表現とかはやり切れたなというのが大きいです。まず一山超えたというか、この技がここでできてやっと引退できるじゃないけど、やり切れたなという気持ちは結構大きいです。(今シーズン全体を振り返って)1年しんどいことの方が多くて。最後のこの試合で、SP、FSできたからこそ良かったなと思えるシーズンだったんでした。まず近畿落ちからシーズンが始まって、心が折れかけることも多くて。引退ってみんな華々しく引退するイメージだけど、自分はそういうふうにできるのかなという不安がめっちゃありました。そんな中での今日の演技だったので良かったなと思います。(残りの大会)フリー大会と、全大阪も引退セレモニーと被らなければ出ます。(今後頑張りたいこと)ジャンプがずっと苦手なので、ジャンプです。表現は自分でもできると信じているので、あとはレベルを取りこぼしたところを残りの試合でそろえていけたらいいなと思っています。アリエルでみんな泣かせます。みんな泣いてほしいなと思います」

▼鈴木
「(演技を振り返って)練習してきたことがほとんど出せなくてとても悔しいです。ダブルアクセル+3回転トーループ、セカンドのトーループはこのインカレに向けて一番練習していたところだったので、SPでも3回転サルコー+3回転トーループができなかったから、今日はダブルアクセル+3回転トーループは絶対跳びたいと思っていたので、1個目のアクセルは本当はコンビネーションなんですけど、失敗しちゃって。2個目でセカンドをつける練習をしていたし、こけてもいいから意地でも入れて終わりたかったので、そこが今日は一番良かったかなと思います。(西日本から重点的に練習したこと)とにかくコンビネーションジャンプを、西日本は1つのミスが全日本に向けての大きな減点になってしまうので、とにかくミスのないようにやってきました。インカレはもちろん順位も大事なんですけど、自分が最後っていうのもあるし、できることをやりたかったので。練習ではもちろん跳べているものなので、試合で回避しないでできるように、3回転+3回転とアクセルを試合で取ることを目標にやってきました。(多くの仲間がリンクサイドで応援していた)これまでのインカレで一番たくさんの人に立ってもらってハイタッチしてもらったと思うんですけど、自分が今関大に進学してやっていて、関大の子たちは立ってくれると聞いていましたが、仙台、山梨、大阪といろいろなブロックを自分は渡ってきたので、その昔からの友達が思ったよりみんな応援してくれているんだなと思って、それがすごくうれしかったです。(演技の後半には笑顔が見られた)ダブルアクセル+トリプルトーループが終わってから結構テンションが上がっていたし、手拍子も応援もすごい大きかったので、聞こえているよと伝えたかったし、客席の人にも応援してくれている選手たちにも感謝の思いで、声援の通りに気持ちよく滑らせてもらったという感じです。(今シーズンを全体を振り返って)一番練習したかもしれないし、一番スケートしたなと思います。でも今シーズンの最初は悩むところも結構多くて、このまま終わるのかなって思ってたんですけど。仙台に戻ることになって、そこが自分の中で大きなきっかけになって。浪岡先生と「昔こんなにやっていたっけ」と思うぐらい、昔の通りに自分の練習をできたのがやり切ったと思えるところかなと思います。(今シーズン浪岡先生に教わった理由)家の事情で仙台に戻ることになったことが最初のきっかけで。自分のスケートに足りないところを補いたいとか、いろんな理由があって山梨に行って、大阪に来てというふうになっていたんですけど、浪岡先生は今でもすごく慕っているし、辞めた後も関係性とか信頼はあったので、最後浪岡先生のもとで終われたらうれしいなというのはありました。タイミングが重なってシーズンの途中でしたけど、戻ることにしたという感じです。(仙台での練習では)すごく見てくれて、本当に1日中ジャンプという感じでやっていました。最初は懐かしいと思いながら、小さい時みたいに一般滑走の中でジャンプの練習をして、休んで、ジャンプの練習をして、その後貸し切りでみんなで練習と1日中滑っている感じだったので、それをもう1回戻ってやったという感じです。(出場する残りの大会)2月11日の近畿フリー大会と、2月22日の北海道フリー大会に出ようと思ってます。(残りの大会への意気込み)インカレで本当はノーミスしたかったんですけど、それができなかったので。あとFSだけにはなるんですけど、全部跳べるものだと思っているので、最後きれいにノーミスして完成させて、プログラムを完成させて終われたらいいかなと思います」

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