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◇2021年度関西学生女子春季リーグ第2節(延期分)◇対武庫女大◇6月27日

明国医大にまさかの6失点を許し、勝ち点を逃した前節から1週間。全員が気持ちを切り替え、今節に挑んだ。ともにリーグ上位をねらう武庫女との対戦となり、厳しい戦いが予想された。しかし、前半から関大のペースで試合を進めると、MF成迫実咲(人4)の得点で先制。前半終了間際に同点に追いつかれたものの、後半にさらに2得点を奪う。リーグ上位に残るためにも、負けられない戦いを制した。

MG_4843-300x200 [なでしこ]武庫女大との一戦制し、リーグ1位に浮上!

試合開始直後は相手ペースに。失点とはならなかったものの、2分には左サイドを崩され、シュートまで持ち込まれる。6分にも再びシュートを打たれたが、ゴールの裏へそれる。GK寺村夏海(人4)のセーブやMF塚原碧衣(政策3)の体をはった守備で得点は渡さない。DF真木悠花(文3)が相手をかわしボールキープする場面や、MF塚原がドリブルであがる場面もあったものの、ハイプレスの相手に苦戦を強いられシュートまで持ち込めない。

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△GK寺村
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△MF塚原
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△DF真木

最初に試合が動いたのは、飲水タイムの直後だった。26分にFW森重亜衣子(政策2)の完璧なタイミングでのアシストから、FW成迫がシュートを放ち先制。関大のペースに持ち込むと、30分にもFW成迫のクロスにMF笹部麻衣(人4)があわせるがクリアされてしまう。DF林祐里(人3)がゴール前で相手のクロスをクリアしピンチを防ぐ。このまま1点リードで前半を折り返すかと思われたが、40分に左サイドを崩され相手に同点弾を許す。試合を振り出しに戻され、前半終了となった。

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△FW森重
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△FW成迫
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△MF笹部
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△DF林
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迎えた後半、積極的な守備で同点に追いつき勢いにのる相手を押さえ込む。7分にはMF吉尾香音(社1)のパスにDF南中優衣(人2)があわせゴールを狙ったが、これは相手GKの正面に。さらに、MF吉尾の中盤での守備や、DF中尾純菜(社2)の早い段階でのスライディングが攻撃につながり関大の時間に。20分にはFW森重とFW成迫のコンビネーションから再び得点を奪う。関大が一歩リードとなったが、攻撃の手は一切止めなかった。MF田中杏実(人3)、MF𠮷尾、FW森重が次々とゴールを狙う。40分には相手に右サイドから強烈なクロスをあげられるが、もはや運も味方しゴールポストに弾き返される。47分にはFW成迫が相手守備がいないタイミングで、冷静に放ったロングーシュートを決め、ハットトリックの活躍で試合を決定づけた。

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△MF𠮷尾
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△DF南中
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△DF中尾
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△MF田中杏

「自分たちのやりたいことができていた」(DF笠原黎里花女子主将=社4)と、格上・武庫女大に見事な勝利を果たした。リーグ首位の姫濁大と大体大を追う関大だったが、上位2校が直接対決で引き分けたことで一気にリーグ1位に浮上。前節の悔しい敗戦から、強い気持ちが結果を結び目標に近づいた。2週間後に行われる、聖泉大とのリーグ最終戦を制し必ず優勝を果たす。【文:牧野文音/写真:木原綺音】

▼DF笠原女子主将
「前節は技術の面もだけど気持ちで負けていたので、それも含めて全員でもう1回練習から取り組もうという話をしていた。技術の面でも横をつなぐとか、いつもやっている部分を全員で徹底してやってきた。今までは自分たちのしたいことができない試合が多かったが、今日はできる瞬間が増えた。先週ほんまにみんな悔しいと思って、今日までもってくることができたと思っている。(プレーに関しては)球際であったり、ゴール前であったりでも全員が強い気持ちを持っていた。五分五分のボールがこっちにきたり、運も引き寄せられるような、ほんまに全員が1つになれたと思う。前から(プレスを)かけて、自分たちが前でボールを奪ってゴール向かいたいというのがあった。暑かったけど、全員が声を掛け合って、最後まで走り切れていたのは良かった。先週は、中盤で相手に完全に負けていて、相手に対して展開が何もできていなかった。今日は中盤の選手たちが自分たちのやりたいことができていたのが良かった。失敗していた部分もあるけど、それは今後につなげられるし、成功できた部分が増えたり、それが点につながった。(ハーフタイム中に)いい戦いはできているという話になった。だけど、それでも勝てていないし、それが実力というのも分かってた。この試合のどこで勝ち越すかであったり、勝ち越したあとの戦い方を話した。先週は逃げ腰になってやられたので、途中追いつかれた時も、逃げ切ることを考えないことであったり、常に前向きにゴールに向かうことであったり、チャレンジし続けるというのはやり通せた。この土日を迎えるまでが、関大が3位で、武庫女が4位。この試合は、今後のリーグ上位で戦えるか、下位争いになるかという本当に大事な一戦だった。全員で共有もできていて、勝てて良かった。(最後の1試合に向けて)自分たちはリーグ優勝を目指していて、そこからインカレ出場につなげていこう、日本一につなげていこうと言っている。目標を達成するためにも、関大サッカー部全体に影響を与えるためにも、勝ちという結果にこだわって、自分たちの集大成となる最後の試合にしたい」

▼FW成迫
「大体大戦から先週まで、思いどおりにできていない試合が続いていた。自分たちの中で区切ってやらないといけない中で、気持ちを切り替えて練習してきて、それが出ていたと思うので良かった。個人個人と話している中で、今週の試合は絶対負けられへんし、シンプルに武庫女に勝ちたい、この試合に勝ちたいというのは結構話していた。(今日は)やろうとしていることに対して周りがいい声掛けをしたり、しっかり守った時にみんなで声をかけたりというのが今までの試合で一番できていた。1点目、2点目はほんまにあと流し込むだけというパスを森重がくれた。そういうことをしようとしていた中で、実際自分たちより格上の相手の試合で出せたのは良かったかな。今日は結構相手のディフェンスがくいついてくれたので、その裏のスペースを狙おうという話をしていて、そういうことろの共通認識があった。それと、先週は出して欲しいタイミングがあってなくて、今週は顔をあげたタイミングで走って欲しいと言われていた。そのタイミングが2人で合わせられたから、(得点)できたのかなと思う。一番やりたかった形ができた。3点目はラッキーでした。押し込まれて苦しい時間もあったけど、ディフェンスライン中心にしっかり声かけて守ってくれて。先週もねばってくれたけど、やっぱり粘り強さが今日の試合は結構大きかったかなと思う。最後1歩足出すとか、滑るとか、ディフェンスライン中心にやってくれたので、本当に後ろは頑張ってくれたかな。香音(=𠮷尾)はセカンドボール拾ったりとか、ちょっと苦しい時間で粘って、ボールをおさめてくれたりということをしてくれていた。やっぱり中盤がそうやってやってくれると、前と後ろのつながりができるので、すごく頑張ってくれたかなと思う。でも、やっぱり向こうの方がサッカー自体はうまかったし、つなぐという部分も全体としてずっとできていてわけではなかった。今日できたことをメインに、改善も含めて時節に向けて練習したい。ハイプレスの相手にどういう風にかいくぐるかというところ、シュートチャンスどういうふうに増やしていくかというところを意識して、皇后杯に臨みたい。あとはやっぱり春リーグをいい形で終わりたい。目標としている日本一につながると思うので、やっぱり最後は絶対に勝って、勝ち点とって、15まで乗せて、新しくまた関大って強いんやって思われるチームにして、最後終わりたい」

▼GK寺村
「今まではミスもしてきたけど、みんなが点数を取ってくれて勝っていた。それでも甘かったというのもある。最後自分のせいで失点して、ガタガタ崩れて、もう心も全部崩れた。それはもう試合ではしたらあかんなと思って、どうやったら切り替えられるかとか、心の部分でも崩れないように考えたりした。この1週間、自分に集中して向き合った。正直前回の失点は責任を感じていたので、今回は絶対勝たなあかんと思って、とりあえず点を入れられないことしか考えていなかった。(失点は)めちゃくちゃ怖い。めちゃくちゃ怖いから、バックラインに戻してもらって、自分はゴールにすぐ戻る。結構バックラインと話し合いをしたり。今回はそれがうまくいった感じがある。(今日は何度も止めていた)それはモードに入っていた。とにかく勝ちたかったので、それだけに集中していた。(途中、同点に追いつかれた)あの時はすぐに切り替えられたというか、同期が点を先に決めてくれたというのもあって、フォワードを信じていた。もちろん点決めた成迫はそうだけど、サイドの真木悠花とかも1人で何人抜くねんというくらい抜いていて、試合中に「え、無双してるやん」とか言ってしまうぐらいにはみんな良かった。今日は雰囲気が勝っていて、ベンチ含めて全員で戦えたかな。第1節目から100周年ということも言われているし、今年は歴史を変えるというスローガンで始動したのでそれは常に意識している。ラスト1節なので、これも勝ったら結構上位にいけると思うので、絶対にみんなで勝ち点3を取りたい」

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