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◇第56回全日本学生女子王座決定戦◇6月19~20日◇静岡県 つま恋リゾート彩の郷 第一多目的広場◇

【予選ラウンド】
[個人]
11位 中光由陽(文1) 606点
23位 平井阿佐美(文2) 574点
29位 佐竹稚奈(人1) 557点
40位 波部日葵(政策1) 539点
[団体]
5位 関大 1737点(チーム上位3人の合計点)

【決勝ラウンド】
[1/8イリミネーションラウンド]
関大 5―1 長崎国際大

[1/4イリミネーションラウンド]
関大 1―5 同大

【最終結果】
7位 関大

団体で全国頂点の座を争う王座決定戦。2年ぶりに、静岡県つま恋リゾートでの開催となった。リーグの結果により、今年は女子のみの出場。平井、中光、佐竹、波部の4人が、メンバーとして選出された。今年のメンバーは4人中3人が1年生、1人が2年生だ。若手の力を集結させ、王座を狙う戦いに挑んだ。

1日目は予選ラウンドが開催された。天候はあいにくの雨。そんな中輝きを見せたのは1年生の中光だ。前半1エンド目から55点を出すと、前半2エンド終了時点では2位につけた。その後も大きく調子を崩すことなく、前半36射で306点をたたき出す。平井、佐竹、波部も安定した行射を見せ、団体は13チーム中5位で予選を折り返した。

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△中光
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△平井

迎えた後半。強まる雨に加え、やや風も出てきた。しかし、選手たちは落ち着いてプレーを続ける。チーム内でのアドバイスや笑顔も絶えることはなく、試合を楽しむ様子がうかがえた。後半でも点数に大きな波はなく、72射終了時点で関大は5位。予選上位で決勝ラウンドに進んだ。

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△佐竹
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△波部

2日目、決勝ラウンド。団体戦は予選順位に基づき、トーナメント形式で行われる。予選ラウンドでチーム内上位の3人が出場し、1人2射、3人計6射を2分以内に交代で射つ。合計点が高いチームに2ポイントが加算され、5ポイント先取したチームの勝利となる。関大からは中光、平井、佐竹が出場した。

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1回戦の相手は、予選12位の長崎国際大。関大は最初の2セットを先取。団体戦ならではの盛り上がりもあり、勢いに乗った。王手をかけた3セット目は引き分けに。しかし両チームに1ポイントが加算されるため、関大は5ポイントを先取。見事初戦を勝ち取り、全国ベスト8が確定した。

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△中光
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△佐竹
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△平井
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2回戦の相手は、強敵・同大。昨年の王座優勝校だ。「同志社はチームの一体感がすごい」と平井が語るように、同大のかけ声や応援に少し萎縮してしまう部分もあった。それでも「楽しむ」という関大のコンセプトは変わらない。緊張を感じながらも笑顔を絶やさず、1セット目を引き分けで終える。しかし2セット目以降は同大が立て直し、54点という高得点を連発。各セットで10点近く点差を付けられ、4ポイントを取られてしまった。3セット目が終了し、結果は1-5。ここで関大の敗退が決まった。

MG_0462-300x172 若手が躍動!全国ベスト8入り果たす

最終順位は7位。昨年同様、全国ベスト8入りを果たした。リーグ戦が3戦目より中止となり、公式戦での調整がほぼできないまま迎えた全国大会となった。今回のメンバーは若手ばかりだ。本大会での経験を生かし、より強いチームを作り上げていくに違いない。【文:横関あかり/写真:森本明日香・横関あかり】

▼平井
「(1日目を振り返って)私はもっとやれるんだって思いましたし、「私ってまだ全力出してなかったんだ」って思う部分もありました。このぐらいで諦めている自分を見つけてしまって。もっと出るんじゃないかとか、もっと練習して違う風にやったら、違う景色が見れるんじゃないかとか、色々考えるようになって。そういう意味では、成長できたのではないかなと思います。(トーナメントについて)1戦目は本当に相手に助けられた部分もありました。チーム内の雰囲気もいい感じで射てたので、いいステップにできてていいなと思いました。(2戦目について)やっぱり同志社はチームの一体感がすごくて、それは関大にまだ足りないところだと思いますし、見習わなければならないなと思いました。私は1人だけ2年生なので、私が精神的な柱にならないといけないというところもあったと思うんですけど、私は彼女たちを全然フォローできなかったし、自分の点数としても出せなかったので、まだまだ課題が残ってるなという感じです。「自分なりに!」とか「思い切って!」みたいな感じで意識して声かけしました。もうちょっと言えたところもあるのかなとは思ったんですけど、やっぱり上回生の人たちとは経験が違うなと思って。改めて先輩たちの偉大さを感じました。(2日間通して)本当に成長できたし、チームメイトにも支えられました。私も彼女たちも頑張ってきた大会だと思うので、来年や次の個人選手権へのステップへつなげられるようにして行きたいと思います。そして私自身ももっと練習して、自分の力になれるようにして、また来年ここに来たいと思います」

▼中光
「(1日目を振り返って)結構私自身風に流されやすいタイプなので不安だったんですけど、全国大会という大きな大会は人生で2回目なので、楽しもうという気持ちをずっと持っていました。落ち着いて対応もできたし、72射最後まで楽しんで射ちきることができたのでよかったです。もちろん楽しむのもそうなんですけど、高校の時、私は1回点数が落ちちゃうとそこからずるずるとずっと落ちちゃうタイプだったので、そこは一度落ちても切り替えてっていう気持ちを大切にしました。40点台とか射っても、切り替えて50点乗せていこうっていう前向きな気持ちで取り組むことを心がけました。(トーナメントについて)比較的落ち着いて射てたし、団体戦の独特な雰囲気だったりを感じながら、楽しんで射つことができたと思います。(2戦目について)やっぱり相手が強いと、萎縮してしまう部分もどこかではあるんですけど、勝とうっていうよりは、楽しもうっという気持ちを強く持つことを意識しました。それでもやっぱりどこかで身を退いてしまって、絶対勝てない相手じゃないって思いながらも、少し萎縮してしまった部分はあります。(2日間通して)すごく楽しかったです。すごくいい経験をさせてもらったし、1回生からこのような場に連れてきていただいて、すごく貴重な体験ができたので、これを次の大会だったり、次の練習に生かしていきたいなと思いました」

▼佐竹
「(1日目を振り返って)雨だけで、自分が影響されるような風が吹いてなかったのに、あまり実力が出し切れなかった部分がありました。まだ1回生なので、来年再来年、成長できたらいいなと思ってます。私は中高アーチェリーをやってて、その時は雨やからもういいやって思いがちだったんですけど、心も成長したので、ちゃんと1本1本集中するようにはしてました。(笑顔が印象的でしたが)結構普段からヘラヘラしてるんですけど、試合中は、チームの人のこととかもあるので、いつもより笑顔が増えたかなと思います。自分が笑うと、中光とかも笑ってくれるので。団体中とかも、和ませれたらいいなと思ってました。(トーナメントについて)昨日、長崎国際大の方と同的で、うまいなっていうのは知ってたので、ちょっとドキドキしてたんですけど、自信を持って臨めましたし、中光と平井先輩は信頼が置けるので、自分のできることをやったらいいかなという気持ちでした。(2戦目について)同志社大学っていうので結構緊張しちゃって、最初はあんまりあたらなかったんですけど、今考えるともっと落ち着いて射ててたら、勝てる部分はあったと思うので、またそこは来年の課題としてやっていきたいなと思います。(2日間通して)雨で予選はあまりよくなかったっていうのもありましたし、今回のトーナメントも、反省する部分がたくさんありました。他のうまい選手を見て刺激を受ける部分も多かったので、ここからたくさん練習していって、次の試合に向けて整えられるようにしたいと思います」

▼波部
「(1日目を振り返って)雨は確かに、強くなったり弱くなったりでしんどかった部分もあったんですけど、風は静岡の割に吹いてないなという感じでした。それなのに全然点も出なくて。でも今回は、点が出なかったということよりは、緊張というか、会場の波に飲み込まれた自分が敗因だったかなというのは昨日分析して思ってて。それでも、点が出なくても落ち込まずにちゃんと笑顔を意識して射てたことは、自分の成長かなと思います。(トーナメントについて)みんなリラックスして、いつも通り射ててる感じがあったし、その通りの点数も出てたので、理由あっての勝利かなとは思います。(2戦目について)やっぱり(同大は)解き放つオーラみたいなのがあって、そこに押し寄せられるみたいな感じもありました。場の雰囲気を作って、自分たちの雰囲気を持とうとしてるのが同志社で、だからこそ今も(勝ち進んで)戦ってるんだろうなとすごく勉強になりました。(2日間通して)私は1回生で、4回生の先輩も出たかっただろうに私が出るということで、複雑な気持ちも色々ありました。でもやっぱり「関大」っていう名前を背負ってきてるわけだから、まずは経験値を得ようっていうのがあって。先輩には「頑張って」じゃなくて「楽しんで」っていうのをたくさん言ってもらってて、すごく楽しめたので、自分ではOKかなと思ってます」

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