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◇令和3年度関西学生春季リーグ戦第5節◇対近大4回戦◇5月31日◇ほっともっとフィールド神戸◇

関 大 000 000 002=2

近 大 000 023 000=5

(関)宮崎、香川、池本、定本-有馬

(近)大石-西川

1(中)安藤

2(二)竹元

3(遊)野口

4(一)久保田拓

5(捕)有馬

6(右)中井颯

7(左)小河

8(三)藤﨑

9(投)宮崎

近大との第5節は異例の第4戦へと突入した。勝っても負けても今リーグ最後となる試合。秋リーグへ向けて勝利で締めくくりたいところだった。序盤は今リーグ初の先発マウンドに上がった宮崎隼輔(人3)が粘投を見せ、相手との投手戦を演じる。しかし、5回からマウンドに上がった2番手・香川麗爾(文4)が相手打線に捕まり、5失点。打線も相手の先発・大石の前に9回の2点のみと沈黙し、完投負けを喫した。最後の1戦を白星で飾ることはできなかった。

先発の宮崎は毎回ピンチを背負う。しかし、粘りのピッチングを見せ4回までを0点に抑える。

224A5345-scaled-e1622566012979-256x200 粘り見せるも敗北。春リーグを5位で終える
△宮崎

5回、2番手の香川は2アウトから長打を浴び得点圏に走者を進められる。その後連続で適時打を浴び、2点を先制される。

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△香川

6回も2アウトから9番打者に長打を浴び、出塁を許す。その後、2者連続で四死球を与え満塁のピンチに。続く3番・竹谷を追い込むも、5球目を捉えられる。打球は左翼手・小河英一郎(商3)の頭上を越え、走者一掃の適時打となる。この一打で点差を5点に広げられる。

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△小河

打線は8回までで2安打と相手の先発・大石を打ち崩すことが出来ない。9回の攻撃では一矢報いたいところで関大の反撃が始まる。先頭の久保田拓真(社4)が四球を選び出塁。続く打者は5番の有馬諒(商2)。「最低限ランナーを進めることを考えた」と右方向を意識したバッティングで右前への安打を放つ。相手の右翼手が打球を後逸した間に一塁走者の久保田拓が帰還し1点を返した。続く中井颯良(政策2)もフルカウントから右前に適時打を放ち、点差を3点とした。しかしその後は後続が倒れ、反撃は2点止まりで敗北を喫した。

224A5990-scaled-e1622565873163-300x188 粘り見せるも敗北。春リーグを5位で終える
△有馬
S__80486406-300x200 粘り見せるも敗北。春リーグを5位で終える
△中井颯

第4戦まで及んだ最終節は勝ち点を取ることが出来ず、今リーグを5位で終えた。しかし、最終回には2点を食らいつき意地を見せた。早瀬万豊監督は「この春リーグを秋へのプラス材料にしていきたい」と次に向けて前向きに語る。秋季リーグでは2019年以来のリーグ制覇へ。関大野球部のこれからの戦いに目が離せない。 【文:荒川拓輝/写真:荒川拓輝、上田紫央里】

▽早瀬監督
「春季リーグの最終戦ということで、良い面を出していきたかったんですけど、やはりこの春の戦い方で敗れたゲームの内容があんなふうになって、大きな課題を残した春だったかなと今日のゲームを見ても感じたので、それを秋にどう修正するかです。(有馬の捕手起用について)左投手が多いのが予想されたし、バッティングも非常に良くなっていて、久保田(拓真)もファーストの練習させていたので、打線として点を取れるようにということで、有馬もいいキャッチャーですから、今後のためにも先発で使いました。最初のエンドランで空振りして、セカンドでしっかりアウトにして欲しかったところが残念でしたが、他はしっかりやってくれたと思います。(春季リーグを振り返って)立命大戦を辞退したり練習ができない期間が長くなったりして、非常に取り組みにくいところもあってのことなんで、それも全て後にプラス材料にして、秋につなげたいと思っています。最後は連戦になってきつかったと思うんですけど、リーグ戦では雨で流れたり、日程の関係で詰まったりするので、そんなことも含めてこの春の経験は生かさないといけないです。(坂之下主将について)キャプテンとして結果を追いすぎて、空回りしていた部分もあるし、昨日の練習で捻挫をしたので、今日はノックから入らずに、キャプテンとしての仕事をするようにやっていました。秋に向けて彼がどう考えていくかを一区切りつけたので、ちゃんと話もして秋に向けてというふうにしたいと思います」

▽坂之下晴人(人4)主将
「前の試合からスタメンを外れているので、しっかり自分で率先してできることをやろうとは思いました。優勝が無くなって、秋につながるリーグ戦にしようとやっていたけど、なかなか勝てなくて悔しかったです。引き分けた試合も勝った訳じゃないので、そこの甘さが出ました。(自身について)プレッシャーがあって、チームとして勝つためにやってきたんですけど、それがなかなかできなくて、自分としても納得のいかないリーグ戦にはなりました。(スタメンを外れて)悔しかったの一言です。しっかり受け止めて、チームが勝つために声を出したり、できることをやりました。(秋に向けて)野球についてもそれ以外のことについても、ひとりひとり見つめ直してやっていく必要があるのではないかなと思います。しっかり反省して、チームとしても個人としても見つめ直して、秋に優勝するためにも一日一日の取り組みをしっかりしていかないとなと思います」

▽久保田拓
「(春リーグを振り返って)この結果はたまたまじゃなかったってことを証明するために春リーグ終わった後も練習をして、秋リーグに繋げていきたいと思います。(より高いレベルに行くために)バットに当ててヒットにする確率が低いのでヒットにする確率を上げたいと思います。(ホームランが続いて収穫になったこと)これまでホームランは出なかったんですけどこのシーズンにホームランが3本出て、自分に長打力があることが分かってよかったです。(感覚的に変わった部分)フルスイングで打つのではなく、軽く振るイメージで打つだけでもボールが飛ぶことがわかって力むことがなくなりました。(秋リーグの目標は)今回のシーズンは越したいと思っています。(今リーグでの課題は)守備でも点を取られる試合が多かったので守備の面で堅い守備をピッチャーと気づいて行けたらいいなと思います」

▽有馬
「ずっとバッティングの調子が良かったのでスタメンで使っていただいた分、結果を残せてよかったです。(今日は捕手で先発出場しましたが)気持ちの違いはあまりなかったんですけど、なかなかないスタメンの機会だったので自分の持ってる力を全て出そうと思っていました。(打撃好調の要因は)置きティーをしてインサイドアウトを意識しています。もともとバッティングが良くなかったので、置きティーを取り入れてバッティングの感触を確認しています。(左投手に対して右方向を意識していたが)相手はすごいいいピッチャーで抑えられているのでランナーがいる場面で、最低限ランナーを進めることを意識していました。(久保田拓捕手について)絶対的な存在だと思うのでゆくゆくは自分もあのような選手になりたいです。いいところは自分に取り入れていきたいと思います。(このリーグで収穫になったこと)代打で出ることが多かったので1打席での集中力がつきました。スタメンで出していただいた時でも1打席しかないという気持ちで集中打席に入れるようになりました。(秋リーグに向けて)負けてしまって下位になってしまってるんですけどチームが勝つことが優先です。自分の力もチーム力も上げて勝利に貢献できればいいと思います」

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