◇第4回全日本大学東西対抗日本一決定戦◇対東日本選抜◇11月21日◇阪神甲子園球場
西日本 110 220 300=9
東日本 003 000 200=5
(西)升田、澤田、古本、西川、谷本遼、谷本忠、田尻、田中翔、亀田―前原、眞弓
(東)首藤、柳下、鈴木、濱谷、中村、小川、石川、奥山、竹川-細田、東方
1(一)児島
2(二)西岡
3(三)樵田
4(遊)津脇
5(左)長森
6(指)田中太
7(右)古川
8(捕)前原
9(中)佐竹
先発 升田
さまざまな経歴を持った選手がプレーする、大学準硬式野球。その認知度向上や選手間のつながりを広げることを目的として、全日本大学東西対抗日本一決定戦が行われた。各地方の連盟から選出された選手が聖地・甲子園に集う今大会。関大からは、主将の佐竹俊哉(情3)が2年連続で西日本選抜に選出された。今年は9番・中堅としてスタメン出場を果たし、攻守で存在感を放つ。安定したプレーでチームを支え、西日本選抜の初優勝に貢献した。

朝の冷たい空気が残る中、幕を開けた今大会。「甲子園の借りは甲子園で返す」。東日本選抜に敗れ、自身も悔しさが残る結果となった昨年。その記憶を塗り替えるべく、今年はスターティングメンバーとして甲子園の土を踏みしめた。先攻の西日本選抜は、先頭打者が内野安打で出塁。さらに盗塁と野選で無死一、三塁の好機を作り、3番・樵田(九大医)の内野ゴロの間に先制点を獲得する。それ以上の得点とはならなかったが、幸先の良いスタートを切った。

先発の升田(京産大)は、先頭打者に四球を許す。さらに犠打と投ゴロで2死三塁に。ここで迎えるは4番・河野(明大)。2球目を打ち上げ、打球は佐竹が守る中堅方向へ。左中間まで追いかけ、最後はダイビングキャッチでつかみ取る。ビッグプレーに球場中から拍手が起こり、仲間と笑顔でハイタッチを交わした。

2回も1死二塁とチャンスメーク。西日本選抜の主将を務める8番・前原(京産大)の右線適時二塁打で2点目を入れる。なおも1死二塁の好機で打席に立つのは佐竹。フルカウントまで粘ったが、空三振で凡退となった。
3回は無得点に終わり、その裏に失策や野選も絡んで3点を献上。逆転を許してしまう。しかし、4回には5番からの打順で好機を演出。2死二、三塁の場面で、佐竹の2打席目が回ってきた。迎えた3球目には二塁走者、三塁走者が重盗を仕掛け、同点に追いつく。さらに相手投手の暴投で三塁走者が生還。勝ち越しに成功した。佐竹もフルカウントから四球を選んで出塁。持ち味の脚力を生かし、盗塁で二塁へ。追加点に期待がかかるところだったが、三ゴロで残塁となった。

4回裏は1死満塁のピンチとなるが、代わった谷本忠(同大)が2者連続三振に斬る。流れに乗った西日本選抜は、5回に2点を追加。投げては田尻(関学大)が5、6回を三者凡退に抑える。関西六大学連盟屈指の2投手の投球に、ベンチからは大きな歓声が上がった。
7回には上位打線でチャンスを作り、9-3と着実に点差を広げる。裏には失策から2点を返されたが、リードは譲らない。歓喜の瞬間を待ちわびる9回。1死から1人走者を許したものの、相手のクリーンアップを三ゴロと空三振に抑える。一斉にベンチを飛び出し、甲子園のマウンドで歓喜の輪を作る選手たち。第4回大会にして、西日本選抜初の東西対抗戦優勝に輝いた。

西日本選抜の初優勝に攻守で貢献した佐竹。いつもとは違う仲間、環境でプレーした経験は、何にも代えがたいものとなった。甲子園で得た経験を糧に、次は関大準硬として『日本一』へ。ひたむきに白球を追いかけ、思い描く景色を実現させる。【文:中吉由奈/写真:宮寧彩、中吉由奈】
▼佐竹
「(自身のプレーを振り返って)昨年はエラーをしてしまったので、今年は守備でいいプレーができて良かったです。(今年はスタメン出場を果たした)昨年は甲子園に立つだけで満足したんですけど、今年は甲子園で結果を出そうと思っていました。(実際に甲子園でプレーしてみて)高校時代には立てなかったので、やっと来れたという気持ちがありました。(西日本選抜としても初優勝に輝いた)甲子園のマウンドに立てたので感動しました。(この経験をどう生かしたいか)うまい人とたくさん話せたので、そこで学んだ部分をチームに還元したいです」
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