◇令和7年度関西学生春季リーグ戦第6節◇対京大1回戦◇5月19日◇マイネットスタジアム皇子山
関 大 201 000 1134=21
京 大 000 012 010=4
(関)足立、曽我部、髙岡、百合澤-小村、笠井
(京)米倉、中野、松尾、櫛田、宮島、松岡、田澤-南
1(中)渡邊
2(右)余河
3(三)金森
4(二)下井田
5(左)中村莞
6(一)小谷
7(遊)山田
8(捕)小村
9(投)足立
雨天順延で2回戦の翌日に行われた1回戦。今季初の勝ち点獲得へ王手を懸けた中、幸先良く先制に成功する。3回にも追加点を奪い、3点差に。しかし6回に追いつかれてしまう。それでも7回に再びリードを手にすると、8回は打者一巡半の猛攻で13点を追加。9回にも4点を追加し、終わってみれば25安打21得点の快勝で今季初の勝ち点を獲得した。
先攻の関大はリードオフマン・渡邊貫太(経3)が右安打で出塁。その後、けん制悪送球の間に三塁を狙うも、憤死してしまう。それでも2番・余河航太(法3)が左翼線二塁打で出塁。2死となったものの、下井田悠人(はると=経4)の左適時打で先制する。さらに中村莞爾(安全3)が右安打で再び好機を演出。「1点じゃ足りない」と小谷太誠主将(社4)が左方向へはじき返し、主将のバットで2点目を獲得した。関大の先発マウンドを託されたのは、足立幸(ゆきと=人4)。持ち前のテンポの良い投球で三者凡退に斬って取る。2回は好調の小村和大(文4)が二塁打を放ち、足立の犠打で1死三塁に。好機で渡邊が放った痛烈な打球は遊ゴロとなり、追加点は得られなかった。

3回は、下井田と中村莞の連打で無死一、二塁に。小谷主将がきっちりと犠打を決め、形を作る。この場面は、山田悠平(商4)の犠飛で3点目を追加した。4回は1死から渡邊が四球で出塁し、余河が左安打で好機を演出。しかし、3番・金森洸喜(法2)が併殺打に倒れてしまった。5回は、足立が先頭に安打を浴び、犠打と安打で1死一、三塁のピンチを背負う。踏ん張りたいところだったが、中前にはじき返され2点差に。なおもピンチが続いたものの、下井田の好守が光り、併殺打で難を逃れた。6回は先発・足立の打席で、代打・井上大志(人2)を起用。四球で出塁するも、得点には結びつかない。

6回からは2番手・曽我部僚太郎(政策4)が登板。先頭に左二塁打を浴び、安打と死球で満塁とされ、2点右適時打で同点に追いつかれてしまう。振り出しに戻ったラッキーセブン。前日に完投したエース・荒谷紘匡(法4)もブルペンに向かい、次の1点が勝負を決めかねない展開に。先頭の金森がたたきつけた打球で内野安打をもぎ取る。さらに中村莞が一塁線を破る二塁打でつなぎ、小谷主将の死球で満塁に。山田は三邪飛に倒れたものの、小村の死球で勝ち越しに成功し、再びリードを奪った。その裏、1点差の緊迫した場面で髙岡太征(社4)がマウンドへ上がる。「絶対に1点差を守ってやろうという気持ちだけを持ってマウンドへ向かった」と、三者凡退で流れは渡さない。


8回は1死から余河がバントヒットで出塁。四球と右飛で2死一、二塁となり、ここまで4安打を放っている中村莞に打席が回る。この場面でも痛烈な打球をはじき返し、2点適時二塁打を放った。さらに小谷主将も適時打で続き、3点を奪う。勢い止まらず、死球と内野安打で満塁の好機を作ると、髙岡、渡邊、余河、金森の4連続適時打で、この回9点目。安打と四球で再び満塁とし、小谷主将に打席が巡る。2球目を捉えた打球は「完璧だった」と、放物線を描き右翼方向へ。そのまま悠々とフェンスを越え、ライトスタンドに突き刺さる満塁本塁打となった。「うれしかったけれど、相手もいる」。喜びを爆発させることなく、仁者として静かにダイヤモンドを1周した。

9回には代打攻勢を仕掛け、満塁の好機を作る。金森がこの日3本目の安打を放ち2点を追加。さらに下井田も適時三塁打で続き、21点目を獲得した。最後は4番手・百合澤飛(たか=人2)がピンチを背負いながらも無失点で抑え、今季初の勝ち点を獲得した。

平日開催で、関大スタンドに応援団がいない中行われた今試合。それでも4年生を中心に声援を送り、25安打21得点の猛攻を見せた。2年生の金森が3安打を放ち、3年生の余河と中村莞は2人で9安打、4年生の下井田は4安打の活躍。そしてここまで苦しい状態が続いた小谷主将が3安打6打点と意地を見せた。2試合連続2桁安打と、チームの状態は確実に上がっている。秋に向けて、既にチームはスタートを切っているはずだ。次節も勝利し、『秋の関大』として、快進撃の序章としたい。【文/写真:櫻田真宙】
▼小谷主将
「(初回はどのような心境で打席に立ったか)1点じゃ足りないなと。もう1点取りにいく気持ちでした。(見事適時打を放った)その前に低めの空振りとか一塁側のファールとかを打っていたので、しっかりと自分のポイントの中に引き込めるように打席の中でうまく修正できたことがタイムリーヒットにつながったかなと思います。(8回に放った満塁本塁打の感触は)完璧でした。100点です。(ダイヤモンドを1周している時の気持ちは)やっぱりうれしかったし、喜びを前面に出したかったけれど、やっぱり相手もあることやし、今年のスローガンが『仁者必勝』ということもあり、そこは喜びを少し抑えながら周っていました。(3安打6打点を振り返って)これまで大事なところで打てていなかったのもあるから、勝ち点につながる試合で結果を残せたのは良かったかなと思います。(応援団がいない中でも、4年生中心に活気あるスタンドだった)グラウンドから聞いていても、いつもと変わりのない大きい声が聞こえて。そういった4年生の頑張りが今年のチームの特徴を表しているのかなと思いました。(最終節に向けて)近大が優勝争いをしている中で、自分たちは優勝はないですが、秋につなげたいです。チームの状態も上がってきているので、優勝争いをしているチームに一泡吹かせられるように頑張っていきたいなと思います」
▼髙岡
「(リーグ初登板を1点差の緊迫した場面で迎えた)まさか自分があの場面で行くと思っていなくて。でも、絶対に1点差を守ってやろうという気持ちだけを持ってマウンドへ行きました。(最初の1イニングを振り返って)とにかくストライク中心でいこうということだけを考えていました。あとは、何とかなるかなという強い気持ちを持って投げました。(登板を振り返って)ずっとリーグ戦のマウンドを目指して練習を頑張ってきたので、こういう場面で投げられて少しはチームに貢献できて良かったかなと思います」
▼ 中村莞
「(試合前から調子は良かったか)試合前はそんなに調子は良くなかったんですけど、昨日の映像を見て、しっかりといいイメージで試合に入ることを意識して打つことができました。(5安打の活躍を振り返って)毎打席いい集中力で打席に入れていたので、それが結果につながったのかなと思います。(最終節に向けて)きょう以上の野球をして、勝ち点を取りたいと思います」
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