◇令和7年度関西学生春季リーグ戦第3節◇対同大3回戦◇4月30日◇GOSANDO南港野球場
関 大 000 100 200=3
同 大 401 000 11X=7
(関)荒谷、曽我部、山下陣、服部、羽藤-大橋、笠井
(同)橋本裕-坂
1(中)渡邊
2(三)金森
3(二)下井田
4(一)鹿熊
5(左)中村莞
6(遊)山田
7(右)久保
8(捕)大橋
9(投)荒谷
前日にサヨナラ勝ちで勝ち点獲得へ望みをつないだ3回戦。しかし、2回戦で6投手が登板した影響もあってか、失点がかさむ。今季最多の7失点、さらに打線も5安打に封じ込められ敗戦。開幕節に続いて勝ち点を落としてしまった。
「絶対に負けられない1戦。勝ち切ろう」と応援団を中心にスタンドから声が飛ぶ。関大の先発は、今節3連投となる荒谷紘匡(法4)。その疲労もあり、初回から4連打を浴びて3点を献上する。2死までこぎつけたものの、さらに適時打を浴び、まさかの初回4失点。反撃したい打線は2回、1死から中村莞爾(安全3)が内野安打で出塁する。さらに盗塁を決め、得点圏へ。久保慶太郎(商2)の放った鋭い打球は惜しくも相手野手の正面を突き、得点とはならず。3回は荒谷の打順で早くも代打・山路朝大(人1)を起用。しかし、反撃の糸口は見つからない。

3回からは前日に先発した曽我部僚太郎(政策4)がマウンドへ。下井田悠人(はると=経4)の好守にも助けられ2死を奪う。しかし、ここから3連打を浴び、追加点を与えてしまった。4回は1死から下井田が痛烈な右安打を放つ。進塁打で2死ながら二塁へ進むと、打席には好調の中村莞。「早めに点を取り返したい」。その思いで振り抜いた打球はバックスクリーン方向に向けて伸びる。中越適時三塁打となり、1点を返した。

5回からは2回戦で好投を見せた山下陣平(人4)がマウンドへ。先頭に安打こそ許したものの、無失点に抑える。続く6回もテンポの良い投球で三者凡退に斬って取り、追加点は許さない。相手打線を落ち着かせると、今度は関大打線が意地を見せる。7回に1死から中村莞が死球で出塁。続く山田悠平(商4)が二塁打で1死二、三塁に。久保の内野ゴロで1点を返すと、笠井康生(法3)が死球でつなぐ。2死一、三塁となり、代打・森内大奈(情3)を起用。スタンドの期待を背負って打席に立つが、ワンバウンドしたボールにバットが空を斬る。しかし、相手捕手が後逸し、振り逃げに。この間に三塁走者・山田が生還し、2点差に迫る。さらに渡邊貫太(経3)が内野安打でつなぎ、2死満塁に。ここで迎えるは、2回戦で代打出場し、安打を放った金森洸喜(法2)。スタメン抜てきに応えたい場面だったが二ゴロに倒れて三者残塁となった。


2点差に迫り、1発逆転も見えてきた7回裏のマウンドに上がるのは、服部尊(化生4)。4年生の意地を見せ、無失点でつなぎたいところ。しかし、相手4番に特大の本塁打を浴び、3点差に。それでも8回には先頭の下井田が鋭い打球を放ち、敵失で出塁する。俊足の下井田が出塁し、スタンドは大きな盛り上がりを見せるが、続く4番・鹿熊大誠(情4)が投併殺打に倒れてしまった。これ以上引き離されるわけにはいかない8回裏。5番手でマウンドに立った羽藤翼(商2)は先頭に四球を与えてしまう。次打者の犠打に対し、三塁手・金森が猛チャージを仕掛け、二塁刺殺を狙うも野選に。さらに安打で満塁とされ、押し出し四球で1点を失う。その後は無死満塁のピンチをしのいだものの、試合を決定づける7点目がスコアボードに刻まれた。最終回の攻撃はあえなく3人で終え、無念の敗北。同大に対して勝ち点をつかみ取ることはできなかった。

5投手による細かな継投も実らず、7失点と自慢の投手陣が踏ん張り切れなかった今試合。打線も依然として苦しみ、投打共に課題が残る。2戦連続で勝ち点を落とし、優勝戦線からは外れてしまったものの、次戦は関関戦。伝統の一戦は笑顔で終えられるように。野球部だけでなく応援団も一体となり、関大一丸で勝利を目指す。【文/写真:櫻田真宙】
▼小谷太誠主将(社4)
「(どんな心境で3回戦に臨んだか)勝ち点を取らないと優勝戦線から落ちてしまうことになるし、1戦目で完璧にやられたピッチャーが相手で、対策を練っていました。荒谷も3戦連続投げてくれているし、なんとか楽な形で進めたいと話をして試合に入りました。(試合を振り返って)荒谷も疲労があって、初回に点を取られて苦しい展開だったけれど、点の取り方は1戦目よりは改善できたと思います。でもうまくかみ合わなかった部分もあって。初回に4点を取られて、焦らないようにと言っていたけれど、焦ってしまったなと思います。(対同大3試合を振り返って)立命戦に続いて、打線の援護が課題に出てしまいました。でも、その中でいいところも少しは見えてきました。たくさんの人が応援してくれているから、次の関関戦に向けてまた前を向いて頑張りたいと思います」
▼山下陣
「(どんな思いでマウンドに上がったか)負けている状況だったので、どんどんストライクを投げて、3人で終わるように。テンポ良く投げて0で帰ってこようと思っていました。(2イニング無失点の投球を振り返って)ストライクゾーンにどんどん投げて、打たせて取るように意識をしました。ボール先行にならないようにと思っていて、1イニング目の先頭打者の時だけカウントを悪くして左安打を打たれたので、そこは修正したいです。(次戦に向けて)次の関関戦に向けて、また同じように準備をしたいです。自分が任されたところを投げるだけなので、それに向けて頑張りたいと思います」
▼中村莞
「(中越適時三塁打を放った打席を振り返って)早めに点を返さないといけないと思っていたので、ここで自分がしっかり後ろにつないでいきたいという気持ちで打ちました。(三塁に到達した時の気持ちは)打てて良かったといううれしい気持ちと、ほっとした気持ちがありました。(対同大3戦を振り返って)やっぱりチャンスで1本出さないと勝てないことが分かったので、しっかりと次の関関戦に向けて練習をして、挑んでいきたいと思います」
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