◇2024年全日本学生選手権大会3日目◇11月15日◇大山崎町体育館
【男子エペ個人戦】
[1回戦]
○遠藤15-13大矢(京産大)
●澁谷14-15水野(関学大)
[2回戦]
●遠藤11-15田中(専修大)
【女子サーブル個人戦】
[2回戦]
●眞正6-15高橋(日大)
【男子フルーレ団体戦】
[1回戦]
●関大21-45立教大
①伊藤1(1)-(5)5峰岸
②保知3(2)-(5)10増田
③上村4(1)-(5)15橋本
④保知6(2)-(5)20峰岸
⑤伊藤12(6)-(5)25橋本
⑥上村14(2)-(5)30増田
⑦保知18(4)-(5)35橋本
⑧上村20(2)-(5)40峰岸
⑨伊藤21(1)-(5)45増田
R有働
男子エペ個人戦1回戦に出場したのは、澁谷和典(シス理4)と遠藤駿斗(安全2)の2人。遠藤は大矢(京産大)と対戦した。序盤から互いに主導権を譲らず、最初の3分間終了時点でスコアは8-8。ここから遠藤が動いた。フレッシュが決まり得点すると、その後2連続ポイントを獲得。11-8と差を広げた。このまま勝負を決めるかと思われたが、相手も負けじと食らいついてくる。点の取り合いとなり、スコアは13-13となった。どちらが勝ってもおかしくない戦況の中、勝機を手繰り寄せたのは遠藤。2連取で勝負を決め、15-13で白星を挙げた。
自身の試合が始まる直前まで、遠藤の応援に駆けつけていた澁谷。大学フェンシング最後の個人戦トーナメント1回戦は、水野(関学大)と対戦した。序盤に点を重ねたい場面だったが、連続失点。スコアは1-6と、大きく差を開かれてしまった。しかし直後に3連続で点を返し、4-6となったところで最初の3分間が終了。その後も2、3点差を追いかける展開となるが、9-11となってから一気に連続ポイントを獲得する。12-12と同点に追いついた。その後互いに2点を分け合い、スコアはいよいよ14-14に。最後の1点が勝敗を決める場面で、15点目を先取したのは相手。惜しくもあと1歩及ばず、1回戦敗退となる。大学フェンシング最後の個人戦。握手の際には、激闘を繰り広げたお互いを笑顔で称えあった。
女子サーブル個人戦2回戦には、昨日のプール戦を突破した眞正樹理(人1)が出場。4年生の高橋(日大)と対戦した。序盤にいきなり4連続で得点を献上し、追い込まれる。なんとか食らいつくも、思うように得点を重ねることができない。試合の主導権を終始握られ、6-15で敗北。試合後には悔しい表情を見せたが、1年生ながら初の大舞台で健闘を見せた。
男子フルーレ団体戦1回戦は、強敵・立教大と対戦。1番手を務めたのは、伊藤真吾主将(人4)だ。相手を奥まで追い込むなど積極的な攻めを見せるが、カウンターを食らい失点が重なる。なんとか1点を返すも、1-5で番手を終えた。続いて登場したのは、保知純乃介(文2)。相手のペースを断ち切りたい場面だったが、勢いに圧倒される。3-10とさらに差を開かれてしまった。3番手を務めたのは、上村明武(社2)。フルーレを得意とする上村も、相手の流れを止めることができない。6-15で1巡目を終えた。2巡目に入っても、相手が主導権を握り続ける。5番手の伊藤主将が6得点の活躍を見せるが、大きく開いた点差を縮めることはできず。21-45で敗北を喫し、悔しい1回戦敗退となった。
全国から強豪が集うインカレは、はやくも終盤に差し掛かった。残る2日間でも、努力の集大成を見せつける。【文:合田七虹/写真:吉野日菜多】
▼遠藤
「(ベスト32という結果を受けて)年下の子に負けたので、めっちゃ悔しい。自分らしいプレーもできましたが、それでも相手が1個をいかれて、最後に逆転もできませんでした。もっといいプレーができたんじゃないかなとか、もっと上に上がれたんじゃないかという気持ちもあるんですけど、負けてしまった相手が強かったと納得しています。(1回戦を振り返って)1回戦は(相手が)関西で、結構やり慣れていて気持ち的には楽にできたんですけど、前はもっと差をつけて勝てた相手でした。練習しないと今まで勝った人にも負けてしまうなと思いました。(2回戦を振り返って)2回戦の相手は、関東でいつもやってないような相手。しっかり自分のフェンシングをしたいと最初から思っていて、最初はめっちゃいいプレーができましたが、だんだん相手に離されていって。離されたところから逆転するのが僕の苦手なところ。いまだにここは克服できていなくて悔しいです。(昨日のプール戦含め、関東の選手と試合をして得られた収穫は)プール戦のときから調子が良くなくて。昨日のプール戦は関東の相手が3人いて、その全員に負けて関西の選手にしか勝ってないので、やり慣れていない相手にも勝てるくらい日頃から練習しておけばよかったと感じます。練習不足が表に出た今回の大会でした。(明日のエペ団体戦への意気込み)エペ団体はインカレ2位にもなって、みんな自信を持って挑めるメンバーだと思います。自分も後に続くのではなく、しっかり引っ張っていっぱい点を取って、後に続く仲間が楽に試合運びをできるように。自分がしっかり点を取る役として頑張ります」
▼眞正
「(ベスト32という結果について)すごく悔しい気持ち。初めてのインカレという大きな試合だったけど、やるべきことだったり、対応する技などは分かっていました。けど、それが自分の技や強い部分とマッチすることができなくて、自分の強みを相手にぶつけることができませんでした。(今日の試合を振り返って)最初から自分の強みをぶつけることができませんでした。だけど、考えてプレイすることはできていて、課題もしっかり意識して試合をすることができました。だけど、ポイントにつなげることができなく、勢いのある自分の強みを予選からぶつけることができませんでした。(今大会で得られた課題)スピードと速さが全く違って、基礎的な部分もちゃんとできていない部分だと思いました。しっかり今回出た課題を今後どういうふうにしていくべきかを考えて、1月にあるJOCに向けて修正して、順位と結果を出していきます」
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