◇2024年度全関西大学女子リーグ戦第1戦◇対桃教大◇9月7日◇大阪大谷大学
[第1Q]関大32-15桃教大
[第2Q]関大18-20桃教大
[第3Q]関大16-15桃教大
[第4Q]関大25-14桃教大
[試合終了]○関大91-64桃教大
ついにリーグ戦が開幕。昨年2部に降格し、最短の1部復帰を目指す関大は桃教大と対峙(たいじ)した。序盤は関大ペースで試合が進み、第1クオーター(Q)を終えた時点で17点のリードを手にする。その後も攻撃の手を緩めず相手を圧倒。終始リードを保ち、リーグ開幕戦を白星で飾った。
第1Q最初の得点は関大。福井響(政策4)が落ち着いてシュートを沈める。続いて川崎真子(人2)がレイアップ、石井花那(文2)がスリーポイントシュートを決め、一気に7ー0に。その後もリバウンドを制して攻撃につなげ、日高さくら(人3)や新島怜侑(りょう=社3)を中心に得点を重ねる。終盤にはやや攻め込まれる時間帯もあったが全員で守り抜き、ダブルスコアで最初のQを終えた。
メンバーを入れ替えて挑んだ第2Qも関大優位の流れは変わらない。開始直後に西梨花(政策1)がレイアップを決めると日高と石井もシュートを沈め、3連続得点。点差を20に広げた。しかし、その後は相手の攻める時間が増えてしまう。スリーポイントシュートを何度も決められ、差を縮められる展開に。東紗希(政策2)のレイアップや西のフリースローで関大も得点を重ねて持ちこたえ、試合を折り返した。
第3Qも最初の得点は関大。福井のミドルシュート、日高のゴール下シュートで試合の流れを引き寄せる。ところが、直後のリバウンドを取られると、そこから立て続けに失点。両チームが果敢に攻撃を仕掛ける時間が続いた。この一進一退の攻防に終止符を打ったのは日高。レイアップを決めると、そこから関大が4連続で得点を挙げる。粘り強いディフェンスも見せ、リードを保ったまま試合は最終Qへ。
第4Qは相手ボールでスタート。最初に2回シュートを決められたものの、その後は関大が相手を圧倒する。新島から松木へとパスを出してレイアップを沈めると、西や川崎も連続でシュートを決め、4連続得点。石井を中心にディフェンスもしっかりとこなし、残り5分になってからはわずか4点しか得点を許さず。第3Qからさらにリードを広げ、リーグ初戦で勝利を収めた。
開幕戦を大差で勝利し、1部復帰へ幸先の良いスタートを切った関大。まずは直近の目標である2部優勝へ向け、一戦一戦を全力で。選手それぞれが自分の役割を全うし、あすも勝利をつかんでみせる。【文/写真:中吉由奈】
▼塩澤小夏主将(文4)
「(試合前の心境)自分たちがラストのリーグということもありますし、このリーグ戦が後輩たちの来年にもつながるということで、ちょっと緊張していた部分もありました。でも出だしからすごくいい展開でバスケットができたので良かったです。(試合を振り返って)入りがよかったことでディフェンスから速攻という展開を作ろうというふうに思っていたんですけど、やっぱり途中途中でディフェンスができなくなってきたときに、失点が増えていってオフェンスも流れが悪くなってしまったかなと思ったので、これは今後の試合でも反省として生かしていきたいなと思います。(夏で強化したいと話していたチーム力の面は)このリーグ戦は特に下級生のコウ(=石井)だったりとか、ヒマ(=東)がディフェンスを頑張ってくれたこともありますし、体を張ってくれたセンターのカイ(=日高)だったり、ソウ(=西)だったり、レン(=松木)が自分たちの役割をすごく全うしてくれていたかなと思うので、その部分をチームのためにやっていたところが勝利につながったかなと思います。(全勝優勝へのこだわりは)昨年1部から落ちてしまったんですけど、自分たちがちゃんと1部で戦ってきたことを糧に、2部では絶対優勝できる力を持っていると思うので、全勝を目指していきたいです。(明日への意気込み)絶対勝ちます」
▼西
「(試合前の心境)自分が1年生でリーグ戦というのが初めてでイメージが湧いていなくてすごく不安だったんですけど、やっぱり先輩方が盛り上げてくれて。最初スタートじゃなかったんですけど、 どんどん点差を離して背中で見せてくれたので、付いていくだけという感じでした。(自身のプレーを振り返って)今日はシュートタッチがあんまり良くなかったので、ゴール下に絞ろうと思って、ゴール下のシュートを多めに打っていました。(これからどんなふうにリーグを戦っていきたいか)人数も少ない中で、1年生ですごく試合にたくさん出る機会をいただいているので、大好きな4年生とも最後のリーグ戦になりますし、自分のやることをしっかりやって1部昇格に貢献できるようにこれからも頑張りたいです。(リーグでの個人の目標)今までやってきたことをしっかりやるということと、 身長が高いのでゴール下のプレーとかリバウンドに期待して学生コーチの方も出してくれていると思うので、自分が任された役割というのをしっかり全うすることを意識したいと思います。(明日への意気込み)明日の試合も一点一点大切に取っていって、リバウンドもゴール下もしっかり決めて勝ち切りたいと思います」
▼北野ひらり学生コーチ(政策2)
「(この夏重点的に取り組んできたこと)やっぱり2部相手だとディフェンスを相当コンスタントにできないと勝てないなと思ったので、まずディフェンスを鍛えました。あと関大はフロアバランスがすごく悪くて。せっかくいいドライブとかいいポストプレーをしている中でも、バランス悪かったりするとそれが生きてこないので、それを良くするために理論的に教えたり、実践だけじゃなくて理論的にちょっと頭を使ってというところを特に教えました。(今日の試合を通して新たな収穫は)下級生が声を出したり意識してチームを引っ張っていこうというところが今まであんまりなかったんですけど、代替わりも近づいてきてるので、積極的に声を出したり、プレーで見せたり、4年生に頼らなくてもできるところはできていたかなと思います。(リーグを通してどういうふうにチームを支えたいか)やっぱり2部から1部に昇格させるというのが今年の目標なので、そこを達成するためにみんなで楽しみながら、でも勝てるチームというその塩梅、チームの雰囲気だったりを4年生と一緒に作って、いい形で優勝して入れ替え戦に行って、1部に上がれるようにするというのが私の役割かなと思います」
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