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◇第96回日本学生氷上競技選手権大会◇準々決勝◇12月27日◇対中大◇於・テクノルアイスパーク八戸◇

[第1P]関大0―0中大
[第2P]関大0―1中大
[第3P]関大4―0中大
[試合終了]〇関大4―1中大

2回戦の専大戦に勝利し、ベスト8入りを果たした関大。念願の4強の座を懸けて、昨年大会3位・中大との大一番に臨んだ。

FW神山太一(人3)のフェースオフで試合開始。序盤から自陣でのフェースオフを迎えるなど、攻め込まれる時間が続く。その中、隙を見てパックを奪い、FW岸上樂(情2)やFW高橋柊伍(人1)がゴールを狙うが、相手選手の分厚い壁に阻まれてしまった。8分にはこの日始めてパワープレー(数的有利な状況)となり、アタッキングゾーンでパスをつなぐと何度もシュートを放つ。FW根本慎太郎(情4)、FW山根早加(社3)らのシュートは得点とはならなかったものの、相手を大きく翻弄(ほんろう)させた。12分にもFW黒須誠眞(情3)、FW嶋野瑛心主将(文4)が立て続けにシュートするも、ゴールポストから逸れ、ゴールとはならず。第1ピリオド(P)のシュート数は関大が9に対し、相手が19。思うようなプレーができず、両者無得点のまま第1Pが終了した。

第2P開始1分で、キルプレー(数的不利な状況)となった関大。自陣でのプレーが増え、緊迫した展開となったがGK常川渉稀(しょうま=人2)を始めとした鉄壁の守りを見せる。このピンチをを無失点で凌いだ。守備からリズムを作り、自分たちの攻撃に持ち込みたいところ。DF鈴木郁也(情3)、DF佐藤翼(法4)らディフェンス陣もゴールを狙う。中盤には6人での攻撃を仕掛けるも、決定打が出ない。このP残り16秒、至近距離からゴールを決められ失点し、先制点を献上した。

勝負の第3P。関大の得点力がここで爆発した。6分、パワープレーの間にFW山根がゴール前までパックを運ぶと、FW根本がうまくタイミングを合わせ押し込む。FW山根をマークしていた相手GKは反応できず、1点を返した。8分にはDF鈴木からのパスを受けたゴール左前のFW嶋野主将がシュートを放つ。この試合で何度かワンタイムシュートを打っていたFW嶋野主将。ワンタイムシュートを打つフェイントを見せてから、少しゴールに近づき冷静にシュートを沈め、逆転に成功した。

IMG_3170-300x200 中大下し6年ぶりの4強入り!
△FW根本に駆け寄る
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△FW嶋野主将のゴール後

11分には、ブルーライン付近で相手のパスをカットしたFW高橋柊がそのままゴール。18分にも、相手が6人で攻撃をしていた間に、FW根本のロングシュートでエンプティゴールが生まれた。関大の合計シュート数は34。相手は47でシュート数では劣ったものの、少ないチャンスをものにし、念願のベスト4入りをかなえた。

IMG_3263-300x200 中大下し6年ぶりの4強入り!
△FW高橋柊
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△FW根本のゴール後

17年以来のベスト4入りを果たし、チームの盛り上がりは最高潮に。泣いても笑ってもこのメンバーで戦うのはあと2試合。まずは翌日、準決勝で東洋大との一戦を迎える。昨年準優勝チームであり、手強い相手であるのは間違いない。しかし今の関大の勢いなら、全国の表彰台も狙えるはずだ。【文/写真:島田采奈】

▽FW嶋野主将
「(ここまでの戦いを振り返って)1・2回戦は毎年勝っているところなので、絶対に落とせないという不安や緊張はあった。夏に1回戦目で悔しい負け方をしたので、尚更だった。(準々決勝に向けての準備や中大対策)中大とは今年3回練習試合をしている。どの選手が鍵となるのか、どんなプレーをしてくるのかというのをビデオで確認した。(自身のゴールを振り返って)パワープレーで一度ワンタイムシュートを見せているので、鈴木が持った時に勢いをつけて入った。ワンタイムシュートを打つという雰囲気を出し逆手を取れたかなと思う。今年は大事な場面での得点が多かったので、冷静に判断できていたのではないか。(ベスト4入りを果たして)今年は最低でもベスト4はクリアするという目標を立て活動してきたので、素直にうれしい。6年ぶりにベスト4という結果を残せて、このチームを誇りに思う。(残る2戦への意気込み)チームメイトを信じて、自分のプレーは変えず挑戦していく。ここまで支えてくれた家族や友人、支えてくれている人のためにチーム一丸となって戦う」

▽FW根本
「(今日の試合を振り返って)失点を最小限に抑えて少ないチャンスで勝ちにいくというゲームプラン。第2P終了まで1点ビハインドで運べたことが大きかった。みんな体を張って守り、パワープレーで2点取れたことも今年のチームの良いところが出たと思う。先制こそ許してしまったが、キーパーも一生懸命守ってくれていて、それが間違いなく今日の勝利につながった。(自身のゴールを振り返って)いつになっても得点することは気持ちがいい。ただ最後に触っただけなので、パスを大事につないでくれる仲間のおかげでしかない。チームの勝利に直接関われたことは素直にうれしい。(ベスト4入りを果たして)やっとここに立てたかと。近年破れなかったベスト8の壁を、自分たちの代で破れたことは光栄に思う。ただここからもまだ戦いは続くわけで、目標は優勝すること。気を引き締めて戦いたい。(残る2戦への意気込み)もちろん目指すのは連勝して優勝。この先の景色をまだ見たことのない僕たちだからこそ、先入観を持たずに自信を持って戦うつもり。ここまで応援してくれた家族や友達、関係者に感謝しながら最後まで全力で戦いたい」

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