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『あっという間に終わってしまうよ』
『10代なんて 20代だって』

『あっという間に終わってしまうよ』
『10年なんて 20年だって』

『今やりたいと思うことは 今しかできないことなんだ』
『今は今にしかないんだよ』

これは、私が好きなバンドの曲の一節だ。受験期はひたすらこの曲を聴いていた。そして大学生になって、あっという間に1年目が終わって、ぼーっと生きていたわけではないが、気づいたら本当に10代が終わっていた。

最後のティーンエイジャーをどのように過ごしたのかと聞かれれば、間違いなく「関大スポーツ編集局(カンスポ)に捧げました」と答える。今年から班長を持たせてもらい、よりその責任を感じると同時に、『楽しさ』をめきめき体感する1年だった。

特に増したと感じるのは、担当競技への『愛』だ。去年までは、先輩について自分の仕事をするので精一杯。人の顔と名前を覚えることが得意ではない性分がゆえ、数回取材に行っただけでは、選手の名前を覚え切ることができなかった。しかし、今年は違う。担当競技の試合日程が決まる度に、沸き起こるわくわくする気持ち。早く取材行きたいな。どんな試合になるかな。勝ってくれるかな。「行くと言ったからには行かなければならない」という、なんとなく自分の中にうっすら漂っていた義務感から脱却した、もはやもうやりがいしかない、そんな心持ちに変わった。

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△三重で行われたテニスのインカレ時

今年の活動で特に思い入れがある競技は、なでしこだ。春季リーグで2部自動降格。ホイッスルの音と同時にしゃがみ込み、涙を流す選手たちの姿を見た。それでもチーム一丸となり、秋リーグでは強さを発揮。1つ1つのゴールが、選手の弾ける笑顔が見られるのが、本当にうれしくて、うれしくて、毎試合号外を作った。(後輩の力も借りました。ありがとう)

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△作成した号外

そして迎えた1部2部入れ替え戦。11月上旬にもかかわらず、真冬のような寒さが肌を刺激する、ナイター試合だった。結果は惜しくも黒星。ゴール側でメモを取っていた私は、思わず涙してしまった。それは、決して寒さのせいではない。

カンスポはあくまでも、「学生記者」という立場であり、マネージャーでもなければ、常に練習をともにしているわけでもない。さらに言えば、実際に選手たちに会うのも試合の日だけ。しかし、それでも、「応援したい」と心から思わせてくれる存在に出会えた。試合に負けたら悔しくて、勝ったらうれしい気持ちになる。それほど自分を熱くさせてくれるものに出会えたことに、感謝してもし切れない。

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△なでしこの関関定期戦で、池田恵美(人1)にインタビューをする
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△なでしこの春季リーグ時(撮影:サッカー部(なでしこ)・徳弘海羽(人2))

もう1つ、自分にとって大切なのは、やはり同期の存在だ。部活動時間以外にも、同期と過ごす時間が増えたこの1年。今年から、新たに2人の大事な仲間も増えた。大学の中で、間違いなくここが自分の居場所だと言い切れる。これからもっと、みんなでいろんな思い出を増やしていこうね。来年のカンスポ旅行どこ行くか、また計画立てていきましょう。

いよいよカンスポの活動も残り1年。号外も、試合告知も、企画も、もっともっと気合を入れていきたい。頼もしい後輩たちと、大好きな同期たちとともに、充実した1年にしたい。ぼーーっとしてたら、あっという間に終わってしまうぞ。10年なんて、20代なんてあっという間に終わってしまう。

後悔のないように。やり残すことがないように。何事も感謝の気持ちは、忘れないで。自分自身に言い聞かせながら。ラストシーズン、光のように輝く1年にしたい。【合田七虹】

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△フェンシングの関関戦で、撮影した写真を確認する

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