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最高の瞬間を

最高の瞬間を

「甲子園」。野球経験者なら興味を持つ言葉だろう。その言葉は関大スポーツ編集局(カンスポ)の新歓ブースから聞こえてきた。話を聞くと、野球の体験取材で甲子園に行けるらしい。大学入学前から関大野球部の試合は2、3度観たことがあり、なおさら体験取材が魅力的に感じた。体験は、大学ならではのハイレベルなプレーを間近で感じたり、カメラの楽しさに魅了された。そして何より応援の熱気に感動し大学スポーツに携わりたいと感じたことを覚えている。しかし、即決した訳ではなく他の部活・サークルと迷いながら、みんなより少し遅れて入部した。入部の決め手はいくつかある。まず第一に私自身、スポーツが好きということ。高校3年間、体育委員を務め、大学生になった今も体育の授業を履修している程だ。そしてカンスポでは、取材を通して自分があまり知らなかったスポーツを知ることがある。新たなスポーツとの出会いはとても楽しそうだと感じた。2つ目は、小中学生の時に図書館に通いつめたぐらい文章を読むことが好きということ。記事のチェックがカンスポの活動の一環としてあるが、読むことが好きな私は決して苦にならない。そして3つ目は、私がアウトドア派であることだ。カンスポは取材のために様々な会場を訪れる。この活動をしていなかったら行くことなんてなかったような大学、スタジアムに行くことができるところに魅力を感じた。時には公共交通機関が近くに全くない会場に行くこともあった。その会場からの帰り道を一人で歩いていると、見ず知らずの人が声をかけて下さり、車で駅まで送ってくれたこともある。カンスポに入っていなかったら、この恩人と出会うことはなかっただろう。この人だけでなく、カンスポを通じてKAISERSの仲間をはじめ多くの人と出会うことができた。

△取材中の自分

9月、10月は担当班も決まり、毎週のように取材に行く日々を過ごした。初めは不安でいっぱいだった一人取材にも少し慣れ、編集も順序がわかるようになってくる。そして、カンスポとは学生記者とは何なのか自分なりの解釈も生まれた。私たちの役目は選手の積み重ねた努力の先にある結果を書き、最高の瞬間をとらえ、その背景を聞き、魅力を伝えることだ。努力が必ず実を結ぶとも限らないこと、本気で取り組むほど辛さに直面することもあるだろう。私自身、小中高と野球を続けてきたからこそスポーツの魅力としんどさが分かる。連勝が伸びる度に重圧がのしかかる中、14個の金メダルを獲得し、近畿大会も経験した少年野球。キャプテンとなり、悩み、もがきながらも地区で2連覇を達成した中学。どの部活よりも早く朝練が始まり、そして遅くまで放課後練習を行って、夏の大会で思い通りの守備ができた高校。どれも一生の思い出であるとともに、楽なことばかりではなかった。しかし最高の瞬間が確かにあって、その瞬間のために頑張ってこられたのだと思う。結果であったり、経験であったり、かけがえのない仲間や財産など様々な形で努力の結晶は生まれる。だからこそ、その美しい瞬間や場面を伝えていけるような活動にしたい。また、間近でスポーツの美しさやはかなさに触れられることをかみしめたい。

△来年から班長競技となる陸上ホッケ

昔から周りの人に恵まれてきたが、大学生になっても同じことが言える。尊敬しているからこそ励みになる同期という特別な存在。常に一歩先を行く先輩という頼もしい存在。そしてKAISERSという私に活力をくれる存在。他にも応援してくれる家族や友人などたくさんの人がいる。そんな人たちに読んで良かったと思えるような文章を書くことができるようになりたい。もちろん今このコラムを開いて、ここまで読んでくれた読者である、あなたにも。【櫻田真宙】

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