◇第76回秩父宮賜杯全日本大学男子選手権大会ミキプルーンスーパーカレッジバレー2023◇トーナメント2回戦◇於・エスフォルタアリーナ八王子◇
[第1セット]関大20ー25日大
[第2セット]関大13ー25日大
[第3セット]関大21ー25日大
[セットカウント]●関大0ー3日大
初日をストレートで勝利し、迎えた2日目。ベスト16を懸け、関東1部リーグの日大と対戦した。会場が東京のこともあり、多くの保護者や部員が駆けつけ、日大の応援席は大盛り上がり。やりづらい雰囲気の中で戦い抜いたが、ストレート負けでインカレは終幕となった。
第1セット、先制点を奪ったのは日大。だが、大きく引き離されることはなく、金子玄(人4)がブロックアウト、陰下雄太主将(情4)のスパイクで得点を重ねていく。相手のサーブミスも冷静に見極め、得点のチャンスを最大限に生かす。中盤、相手のサーブの威力が強く、ボールを弾いてしまう失点が相次いだ。3連続得点を許し、関大はタイムアウトを要求。タイムアウト明けは、相手のサーブミスで得点するが、逆転することはできず。安平瑠也(商3)がバックトスを出すふりをして得点につなげるなど攻めたが、連続得点を奪われる。終盤に差しかかった頃、川内歩人(商1)がリリーフサーバーとして登場。観客席から「ナイスサーブ!」と声が聞こえるほど、強烈なサーブを放つ。1点をもぎ取ったが、最後は相手のサービスエースで20ー25で第1セットを落とした。
第2セットからは、関大の守備力が光る。スパイクがブロックされ、返ってきたボールを中島康介(文2)が走って死守。また、安平もギリギリのボールに食らいつき、陰下主将がスパイクを決める。全員がボールを取りに行く姿勢を崩さず、粘り強さを見せた連携プレーで得点していく。第1セットとは変わって、長いラリーが続くように。久保田滉平(情4)がアタックで得点を挙げたが、6点差をつけられたところでタイムアウト。ここで相手の流れを止めたのは金子だ。力強いスパイクを連発、チームに勢いを与える。終盤に隅田嵐(社3)が交代で出場。登場早々に得点に貢献したが、一度広げられた差を詰めることはできず。運命の第3セットへ。
後がない第3セットは、中島が速攻で積極的に攻めたが2連続でブロックされてしまう。3度目の正直で得点すると、ガッツポーズ。激しい攻防で、なかなかアタックは決められなかったが、相手のサーブミスも続き、競った試合を展開する。久保田のサービスエース、矢倉龍人(人2)のクイックが目立った。陰下主将がコートラインギリギリにスパイクを決めるなどしたが、3点差を埋めることができず。ストレート負けで、試合は終了となった。
負けを喫したものの、格上相手の日大に対抗できるプレーを展開した場面も。試合後、ラストミーティングが行われ、陰下男バレは今大会をもって終幕となった。来春、安平新主将率いるチームが幕を開ける。【文/写真:貴道ふみ】
▼陰下主将
「(今日の試合を振り返って)日大は完全に格上の強豪だったので、負けたら最後の試合になるので、自分たちができるバレーを出し切ろうと臨みました。2セット目は、良くないような不甲斐ないミスなどがあって、点差が生まれてしまったのですが、第1、第3セットは、自分たちがやってきたことを出し切れたのではないかなと思います。(4年間を振り返って)明るくて、先輩も面白い人が多く、今でも試合前にメッセージをくれたり、見に来てくださったりして、いいチームだったなというのが思い出です。個人的には、Aチームに入ってもけがで抜けてしまうことが多くて、バレーを辞めたい時期も多かったです。最後まで続けて、いい仲間のキャプテンとして、最後のバレー人生を締めくくれたことがうれしかったです。(後輩に向けて)僕たちの代でいい結果を残したかったですが、蓋を開けてみれば、去年の代と横ばいのような結果で終わってしまったので。いい選手がたくさんいるので、ここからもっともっと上を目指せると思うので、チーム一丸となって頑張ってほしいというのがみんなへの思いです。(次期主将の)安平は本当にかわいい後輩で。キャプテンをやるという感じではないですが、この半年くらいで自覚が芽生えきたと思っていて、いいキャプテンになってくれるんじゃないかなと思います。キャプテンは色々大変だと思いますが、安平ならしっかりやってくれると期待しているので、1年間キャプテンをやり切って欲しいです。最後にトスを上げてくれてありがとう」
▼安平
「(今日の試合を振り返って)格上相手で、全てにおいて日大の方が上で、それでも僕たちも最後の試合という気持ちがあったから、いい勝負ができた場面もあったと思います。やはり、関東リーグ1部に対して勝ち切る力はまだなかったのかなと思うので、来年から頑張っていきたいです。(主力の4年生が抜けるが)4年生は攻撃力が高くて、難しい球でも決めてくれていて、来年は攻撃力がなくなってしまうと思います。それに代わる守備力、レシーブであったりそういう部分を出せば、今年よりも強いチームを目指せると思います。(新チームへの意気込み)人数が多くなってきて、まとめるのが難しい中で、4年生は声をかけたり、コミュニケーションをとったりしていました。それを僕ができるのかなという不安はあるのですが、バレーに関してはうまい選手が多くて。コミュニケーションに力を入れることを僕が頑張って、後輩たちにはバレーを頑張ってもらう。今年よりもいい成績を見せられるように頑張っていきたいです」
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