◇令和5年度関西学生リーグ第5週◇対立命大◇10月8日◇関西大学弓道場◇
【試合結果】 関大128-137立命大(全160射)
迎えたリーグ最終週。自力での優勝は叶わなかったが、最終週で勝利を収め、他大学の結果次第では優勝の可能性があった。大事な一戦は立命大と対峙(たいじ)。
前立の先発メンバーは、齊藤伊吹(情3)、森本弘大(商2)、佐々木大河(法3)、下川拓実(商2)。先攻の関大は、相手にプレッシャーを与えたいところだ。初立では佐々木が皆中し、12中で後立へ。後立は、吉村匡由(人1)、白石幸斗(化生2)、國米雄太(社4)、大下拓真(シス理4)で構成された。吉村匡、白石、國米の3人が皆中で14中と好的中。しかし、相手はそれを上回る計30中で、4中差をつけられた。
2立目では、森本弘、下川、吉村匡、白石、國米の5人が皆中を達成。計28中を記録し、1中差を縮めた。
このまま差を詰めていきたい3立目。前立は、森本弘が皆中し全員が3中以上を記録した。後立では大下に代わり、リリーフで大江達也(社4)が出場。後立では、吉村匡が3立連続皆中で計26中。しかし、ここまで相手は一度も崩れることなく、高い的中数を記録し続け、またしても差を6中まで広げられてしまった。
雨風が強まってきた4立目。その影響もあってか、相手の前立が10中と的中数を落とし、関大にも差を縮めるチャンスが到来した。しかし、相手の後立が粘りを見せ、9中差で最終立へ。
最終立では、齊藤、佐々木、吉村匡、白石が皆中で計27中。同的中数で差は変わらず9のまま、試合を終えた。
午後に行われた他大学の結果により、関大は3位と確定した。順位決定戦、入れ替え戦なしでリーグは閉幕。吉村匡は東西対抗戦に出場が決まった。4年生にとっては最後の公式戦。髙本真生主将(法4)は、「学生弓道は4年間と一瞬なので、悔いのないようにやってもらえたらなと思います」と後輩にメッセージ。先輩への思いは後輩へと受け継がれた。【文/写真:貴道ふみ】
▼髙本主将
「(今試合を振り返って)ずっとリードされている展開が続いて、相手が崩れた時に、自分たちが踏ん張れない、チームの弱さが出たのかなと思いました。(リーグを振り返って)少しずつリーグが近づくにつれて、チーム、部全体としての視点も上がって、実力も少しずつついてきた中で、新しい戦力も育って、右肩上がりだった場面が多かったです。それでも試合で力を出し切れないこともあって、もう少し頑張らないといけないところもあったと思います。来年はより良い試合を展開してもらうために、今年のリーグ戦を次の幹部は振り返って、来年のリーグに生かしてほしいです。(後輩に向けてメッセージ)高い目標を目指して愚直に突き進む中で、時には辛いこと、落ち込むこともあると思うのですが、何のために何をしたいのかを強く思って、部を引っ張って欲しいと次の4年生には思います。学生弓道は4年間と一瞬なので、悔いのないようにやってもらえたらなと思います」
▼吉村匡
「(今試合を振り返って)結果が出たのは良かったのですが、結構反省点のある試合だったのかなと思います。(リーグを振り返って)好的中が続いていて、的中面から見れば評価してもいいのかなと自分の中では思います。しかし内容を見てみると、あまり良くなかったり、今日の試合でもぎりぎりな矢があったりと、まだまだ上手くなれる余地があるので、来年の試合に向けて、レベルアップしたいです。(東西対抗戦に選抜されて)5位以内に入って、東西対抗に出ることは、僕自身の高校から抱いていた夢が叶います。今以上に恥じない試合、内容までこだわって全部あてられる射を目指していきたいです」
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