◇2023年度関西大学連盟秋季リーグ戦第5日◇対大体大◇9月24日◇於・近畿大学記念会館◇
[第1セット]関大21―25大体大
[第2セット]関大25―16大体大
[第3セット]関大21―25大体大
[第4セット]関大23―25大体大
[セットカウント]●関大1―3大体大
1部リーグ第5日、対峙(たいじ)したのは関大と同じく2勝2敗の大体大だ。最大のライバルであり、越えるべき壁である。試合は、関大が有利な展開が多かったもののセットカウント1ー3で敗北を喫した。
第1セット、金子玄(人4)が強烈なスパイクを決め、先制し関大に勢いをつける。そのままリードし、7ー3で相手がタイムアウトをとる。4点ほど差をつけて試合は進んだが、後半につれて、サーブミスで相手に点を奪われるなど、チャンスを今一つつかめない状態が続いた。18点目で相手に勝ち越され、タイムアウトを迎える。その後は、相手ペースの試合が展開される。矢倉龍人(人2)が途中から出場するも、相手の勢いは止められず、21ー25で第1セットを落としてしまう。
第2セット、相手の勢いを止めるためにも勝っておきたい場面。1点目を大体大に取られリードされるも、7点目で逆転する。中島康介(文2)がスパイクをブロックし追加点を決めるなど、相手のサーブミスもあり、順調に点数を稼いでいく。終始、大きく点差が離れた状態で関大が優勢であった。セットは9点差で終え、試合を振り出しに戻す。
勝利に向け勝ち越したい第3セット。第2セットと打って変わり終始相手リードの展開が続く。陰下雄太主将(情4)が積極的にスパイクを打ち、大体大を追いかける。11点目で同点に追いついたものの、再び突き放されてしまう。セット中盤ではスパイクを打つものの相手のミドルにブロックされるシーンが目立った。後半、中村奨(社4)が入り、巻き返しを図ったが、総合的に防御力が高い大体大に軍配が上がった。
窮地に立たされた関大。第4セットは安平瑠也(商3)や隅田嵐(社3)がサービスエースを決め、攻撃の手を緩めない。大体大にリードを許さなかったものの、シーソーゲームとなった。先に20点に到達し、セットポイントに一歩近づいたと思われたが、セット終了間際に中島がイエローカードを出されてしまう。中島は交代し、場の雰囲気は大体大のものとなった。その後、久保田滉平(情4)がスパイクで点を稼いだものの、大体大ムードを払拭することができず無念の敗北となった。
大体大に敗北し、Bブロック4位になった関大。1部リーグ上位の目標は途絶えてしまったが、下位リーグで1位を目指す。次戦は大商大との対戦。陰下主将率いるバレーボール部男子の負けられない戦いリーグ後半戦が始まる。【文/写真:丸山由雅】
▼陰下
「(大体大について)直近で戦った時はフルセットで負けてこちらが7位向こうが6位という結果だった。自分たちに一番近い実力を持つ相手であり、最大のライバルなので勝てたら上位に上がれるという試合だったので受け身にならずしっかり攻めていこうと戦った。敗因は、サーブで攻めてブロックで仕留めるという相手の得意とする戦術にあると思う。相手のミドルを中心にブロックされる展開が多かった。(全5試合を振り返って)上位を目指していこうという中で負けた試合は、サーブミスが多かったかなと思う。サーブミスをすると相手に簡単に1点を与えることになり、続いて効果的に攻撃をすることができなくなる。そういう点が出た時は負けてしまったと思う。勝った時は対照的に、サーブで攻め、勝負に持ち込み、最後に決め切ることができたと思う。(次戦に向けて)1部リーグ5位を目指していたが今日で下位リーグに行くことは決定した。気を取り直して、下位リーグで1位になって1部リーグ7位を目指したいと」
▼監督
「(今試合の総評)今日の負けた原因は、第1セットのように勝負するサーブが入らなかったこと。相手は、サーブレシーブが得意ではないので確実性のあるサーブをしても良かったのではないかと思う。(第4セットを奪われたことについて)バレーボールムードのスポーツ。だから、お互い23点まで我慢していたところが、24、25ととられると心理的に向こうのチームの方が有利になってしまった。(全5試合を振り返って)当初から、2勝2敗でお互いがぶつかることはある程度予想されていたので、うちの場合は大体大に勝つというのが上位グループに上がるために必要なので最大のライバルだった。大体大に僅差で負けるのをどうにかしたいなと思って今シーズン挑んだ。何が足りないというよりかは、攻める気持ちの問題かと思う」
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