◇第101回関西学生リーグ後期第1節◇対立命大◇8月12日◇関西大学・中央グラウンド◇
【前半】関大1ー0立命大
【後半】関大2ー0立命大
【試合終了】関大3ー0立命大
GK 山田和
DF 桑原、髙橋直、谷岡、吉村瑠
MF 堤、吉永、三木仁、真田
FW 百田、前田龍
前期最終節から3週間の中断期間を経て、後期開幕戦に挑んだ。相手は今季すでに2敗を喫している立命大。リベンジを果たすべく、相手をホーム・千里山に迎えた。関大は、FW百田真登(経4)のリーグ3試合連続ゴールで1点をリードして折り返す。後半序盤は、攻め立てられる時間帯もあったが、約2カ月ぶりの出場となったDF髙橋直也(商4)を中心に堅い守りで失点を許さない。守備からリズムを作ると2点を追加し、3-0で快勝。今シーズン初のリーグ3連勝で2位浮上となった。
関大はけがや体調不良の影響もあり、スタメンを7枚変更。それでも、DF芝山和輝主将(政策4)は「出場した選手が与えられた場所で活躍すれば問題ないと思っていた」と冷静にゲームに臨んだ。
その言葉通り、前半開始早々から相手ゴールに迫る場面を多く作る。試合が動いたのは前半15分。抜け出したMF堤奏一郎(社4)の折り返しにFW百田が合わせ、関大が先制に成功する。
その後もスタメンに抜てきされたFW前田龍大(人3)やMF真田蓮司(法1)が前線から相手にプレッシャーをかける。1点のリードを保ったまま試合を折り返した。
後半に入ると早々にFW西村真祈(法4)を投入。積極的に相手ゴールに迫る。だが、後半に入り自陣深くまで攻め込まれる展開も増加。それでも、GK山田和季(社2)やDF髙橋直、DF谷岡昌(社4)の大学屈指の2CBコンビが体を張ってゴールを死守する。
ここで、DF吉村瑠晟(経2)にアクシデントが発生。一時はプレーに戻ったが、DF芝山と交代となった。さらに、MF鶴内夢士(情3)も同時投入。直近の対戦では2点差を逆転された苦い思い出があるだけに突き放したいところだ。
追加点を狙う関大はDF桑原航太(社1)のクロスにFW百田が合わせるが、これは枠外に逸れる。だが、試合を決める2点目を決めたのは途中出場のFW西村真。MF堤、FW百田とのパスワークから得意の左足を振り抜き、終盤に待望の2点目をもたらした。
アディショナルタイムには、DF谷岡、MF堤に代えてMF上原壮(文2)、MF和田健士朗(人1)を投入。交代枠をフル活用し、時計の針を進める。
このまま終了かと思われた96分にはFW百田が3点目を獲得し、勝負あり。これでFW百田は3試合連発、トータルで今季11ゴール目。「今年こそはという思いもある」と意欲を見せる得点王の座に向け、首位のFW古山(大体大)まで4差に迫った。
今季初のリーグ3連勝で2位浮上となった関大。対戦成績の悪い立命大を相手に幸先のいいスタートを切った。総理大臣杯までは残り2試合。連勝で下位との勝ち点差を離し、総理大臣杯にいい流れを呼び込みたい。【文/写真:大森一毅・写真:森奈津子】
▼DF芝山
「GPSで走行距離を測ると試合が始まるところが一番下でそこから右肩上がりになっていくというデータが出ていた。これは他のチームとは逆のグラフで入りから100%出せるようにすることを中断期間で意識していた。(メンバー変更もあったが)サッカーにけがや体調不良は付き物だし、そこに対して焦りはなかった。出場した選手が与えられた場所で活躍すれば問題ないと思っていた。(左サイドでの出場となったが)練習の中でも左SBをしていた。どこで出てもやるべきことをやろうと思っていたので、勝利に貢献できて良かった。(次節に向けて)自分たちは全勝すれば自力優勝できる。まずはあと2つ勝ちを積んで、いい形で総理大臣杯に臨めるように目の前の試合にしっかり勝ち点を取りたい」
▼FW百田
「中断期間には大臣杯を想定して中1日で練習試合を組んだ。自分たちの中で課題や収穫がたくさん見つかった。(メンバー変更もあったが)けが人や体調不良者が出てしまったのは仕方がないことだったので、いるメンバーで勝つことを目標にコミュニケーションもしっかり取ることができた。立命には今年2戦2敗していたので、ホームで負けるわけにはいかないと思っていた中で勝てたのは良かった。(先制シーンを振り返って)序盤は、攻めていた中で決め切ることができなかったところが多かった。その中で奏一郎(=MF堤)がいいボールを上げてくれたので、責任を持って決め切ることができて良かった。(追加点は)うまく3人のコンビネーションがはまって、真祈(=FW西村真)がしっかり準備してくれていた。チームとして大きいゴールだったし、自分としても落ち着いてアシストという判断ができた。(得点ランキングトップまで4ゴール差に迫ったが)自分だけの力じゃなくて味方がしっかりつないでくれたからこそここまでこれたと思う。あとは、自分がしっかり責任を持ってゴールを決め切れるようにいい準備をしていきたい。今年こそはという思いもあるので、あと10試合頑張っていきたい。(今後に向けて)あと10試合勝ち続けたら自力での優勝もできる。目の前の1試合ずつをしっかり勝っていきたい。大学のグラウンドというところで難しい戦いが続くが、チーム一丸となって次も勝てるようにしたい」
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