◇ 第66回関西学生賞典総合馬術大会・第48回関西学生複合馬術大会 ◇7月1・2日◇三木ホースランドパーク◇
【第66回関西学生賞典総合馬術大会】
[馬場馬術競技]
仁部・千翔組 最終得点率61.12%
中沢・千龍組 最終得点率58.17%
島村・千功組 最終得点率59.71%
清水・千渓組 最終得点率56.66%
漆原・千優組 最終得点率57.66%
金折・千明組 最終得点率59.10%
[障害馬術競技]
仁部・千翔組 減点8 タイム64.21秒
中沢・千龍組 減点0 タイム67.54秒
島村・千功組 減点8 タイム62.99秒
清水・千渓組 失権
漆原・千優組 減点4 タイム65.48秒
金折・千明組 失権
[クロスカントリー競技]
仁部・千翔組 減点0 タイム 4:39
中沢・千龍組 失権
島村・千功組 失権
清水・千渓組 失権
漆原・千優組 減点0 タイム4:49
【個人結果】
4位 漆原・千優組 総減点46.3
5位 仁部・千翔組 総減点47.0
【団体結果】
3位 関大
【第48回関西学生複合馬術大会】
[馬場馬術競技B]
大石・千歌組 失権
佐柄・千騅組 最終得点率48.718%
[馬場馬術競技A]
光森・千令組 最終得点率60.625%
[障害飛越競技B]
田村・千歌組 失権
阪口・千騅組 減点0 タイム53.41
山本・千秀組 総減点45 タイム99.70
平田・千歌組 失権
マクレーン・千騅組 減点0 タイム53.96
[ 障害飛越競技A]
向井・千秀 総減点8 タイム57.17
硯・千騅組 失権
2日間で2つの大会が開催された。1日目は雨の降る中人馬が馬場、障害を披露。障害が得意な関大はなかなか馬場で思うような結果を残すことはできず。しかし、そこは障害でカバーした。2日目は、初日と打って変わって太陽の光が降り注ぐ、快晴の中試合開始。多くの新人が堂々とした姿を見せた。
1日目は、 馬場馬術競技からスタート。関大からは5組が出場した。トップバッターを務めたのは、仁部泰夢主将(情4)・千翔組。冷静な入りから、落ち着いたステップを見せる。大きなミスなく終えたが、少し首が上下したのが減点となり、得点率は61.12%となった。次に出場したのは、中沢壮(情3)・千龍組。途中首を大きく降ってしまい、大きく減点に。41.8の減点で、得点率は58.17%と少し遅れをとった。馬場整備を挟んで、島村空音(情3)・千功組が登場。時間をかけ、ゆっくりと入場する。しかし入場時に大きく首をふってしまい、これが減点に。その後は落ち着きを取り戻すが、M地点での左回り時に息が荒くなってしまった。細かい減点が重なり、最終得点率は59.71%となった。
清水奨真(文2)・千渓組は、終始安定した演技を見せる。前半はミスなく終えるが、後半に入り馬の挙動の変化が多く見られた。その減点が響き、得点率は56.66%となった。最後の馬場整備が終わったあと、漆原竜吉(情2)・千優組 が登場。序盤のH地点での回転で頭が上がってしまった。すぐ落ち着きを取り戻すが、細かいミスが重なる。後半は順調に進めるものの、立ち止まって頭を大きく振る場面が見られ、大幅な減点に。得点率は57.66%となった。最後に出場したのは、金折真杜(情2)・千明組。前半少し馬の息が荒くなるが、後半は乱れることなく軽快なステップで演技を進める。得点率は59.10%となり、上位に食い込んだ。
馬場馬術競技と同時間に行われた、第48回関西学生複合馬術[馬場馬術競技B。関大からは2組が出場。まず、大石茉帆(外4)・千歌組。4回生として堂々とした演技を見せる。しかし終盤、反抗を2回してしまい、惜しくも失権となってしまった。続いて登場した、佐柄森広(文2)・千騅組。序盤はステップのミスはなく進めるが、途中から首を激しく上下に振ってしまう。これが大きく減点となり、最終得点率は48.718%となった。
馬場馬術競技Aでは、光森美絢(人3)・千令組が唯一出場した。大きなミスなく演技を進める。しかし右回転を止まる際に指示が通らず、静止するまで少し時間がかかってしまった。馬の舌が出ていたなど小さな減点があったものの、一貫して安定した演技を見せる。最終得点率は60.625%で、4位となった。
1日目の最後に行われた、障害馬術競技。3番目に仁部・千翔組が登場した。最初の障害を難なく飛び越えると、スムーズに進めていく。合計で2本のバーを落とし、減点は4。タイムは64.21秒と好タイムでフィニッシュした。続いて登場した、中沢・千龍組。バーを1つも落とさない完璧な走りで終えた。タイムは67.54秒と少し遅れをとったものの、障害での減点0が後押しし、上位で1日目を終えた。島村・千功組は、失速することなくスムーズに進行していく。しかし終盤の障害でバーを2本落としてしまい、減点は8。しかし62.99秒と好タイムで終えた。
少し時間をおいて登場した、清水・千渓組。最初の障害で後ろ足がかかり1本落とすが、その後立て直す。しかし中盤のバーで2回反抗してしまい、惜しくも失権となった。障害で巻き返したい漆原・千優組は最初の障害をスムーズに飛び越え、良いスタートを切る。しかし、4つ目の障害で1本のバーを落としてしまった。だが落としたバーはそれのみ。減点を最小限に抑え、タイムは65.48秒。上位を狙える良い位置で1日目を終え、2日目へつなげた。関大勢最後に登場したのは、金折・千明組だ。5つ目、6つ目のバーをやや詰まりながらも飛び越えることに成功する。しかしその直後のバーで反抗してしまい、もう一度試みるも失敗。失権となり、記録無しとなった。
2日目は、1日目に行われた馬場と障害2つの成績が良かった人馬が出場できるクラスカントリーから始まる。コースは長くなり、様々な障害が設置される難易度の上がる種目。タイム、障害の通過力そして、人馬一体、全ての力が試された。
関大からは5人がクロスカントリーに進む。最初に登場したのは仁部主将・千翔組。馬の足音を響かせながら森に入り、障害、水濠ともに走り抜けた。馬の反抗もなく、減点0。そして、タイムは全体3番目の早さとなった。しかし、1日目の減点が響き個人では5位となった。次は中沢・千龍組。第3障害でムチ使用が4回となり、失権となった。
3番目に登場したのは島村・千功組。森の中まで人馬は進んだが、ここで落馬し失権となる。続いて出場したのは、清水・千渓組。3障害目で馬の3反抗。失権となってしまった。
最後は漆原・千優組。初めてのクロスカントリーに完走を目標に挑んだ。馬の反抗もなく森の中まで進むと見事完走し、減点は0。「頑張ってくれた馬に感謝しています」と試合を振り返った。
クロスカントリーが終わると、太陽の光が眩しいなか、新人の多く出場する第48回関西学生複合馬術大会の2日目がスタート。各競技に目安のタイムが設定され、そのタイムを目指すことに加え、障害をミスなく飛び越えていくことが求められる。
まず行われたのは障害飛越競技B。関大からは5人が出場した。最初に登場したのは田村昌工(文2)・千歌組。1つ目の障害で馬が大きく反抗し、落馬。失権となった。次は阪口瑛太(情2)・千騅組。すべての障害をミスなく飛び越えていく。減点は0に抑えた。タイム差で5位となった。3人目は山本ちひろ(社2)・千秀組。6つ目の障害で落馬しそうになるがここは持ちこたえる。しかし、タイムロスとはなってしまった。その後、最終障害でバーを落としてしまい減点が大きくついてしまった。
そして、平田舶翔(政策2)・千歌組。一つ目の障害で騎手が落馬しそうになるも堪える。しかし、第3障害でも馬が反抗し、失権となった。最後に登場したのはマクレーン・美咲・ヘザー(商2)・千騅組。すべての障害で目立つミスなく飛び越えた。
今大会最後に行われたのは障害飛越競技A。向井朔生(シス理3)・千秀組、硯大樹(社3)・千騅 の2組が登場した。向井・千秀組は終盤にバーを落としてしまい減点を受ける。硯・千騅組は2つ目の障害でバーを落としてしまった。次の障害で馬が飛ばずに、騎手は落馬し、失権に。悔しさをにじませた。
新人も、多く出場した今大会。満足のいく結果ではなかったかもしれないが、2週間後には夏学が控えている。今回得た結果を糧に練習に励む。【文:合田七虹、村中望乃/写真:村中望乃、岩口奎心、藤井海】
▼漆原
「(1日目はどうだったか)馬場で馬が乱れてうまく走行できず、低いパーセンテージの中で障害に挑んだ。自分の担当馬は障害は得意なので信じて競技しました。(クロスカントリーはどうだったか)クロスカントリーは初めてだったので、完走することが目標でした。(良くなかった点)馬場がもう少しできたかなとは思います」
▼向井
「(試合を振り返って)先輩方から言われたことは気を付けてできたんですけど、馬に助けられた試合でした。(次戦への意気込み)今回悪かった部分を改善して、次の試合までにさらに上達したいです」
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