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清瀬杯第3代表2回戦◇対花園大◇6月24日◇伊丹スポーツセンター野球場

関 大 000 000 030=3
花園大 000 000 013x=4

(関)山下、山本倖-福永、三浦
(花)西井、佐竹-神田

1(二)藤澤
2(三)日高
3(中)加藤
4(遊)福留
5(右)木下
6(一)今村
7(指)山本遼
8(捕)福永
9(左)林
先発 山下

清瀬杯出場は、さらりとすり抜けていった。勝てば清瀬杯出場、負ければ4年生が引退というこの試合。投手戦で終盤まで1点を取れない展開が続いた中で8回にようやく先制するも、その後まさかのサヨナラ負けを喫し、4年生最後の舞台となってしまった。

絶対に負けられない試合の先発を任されたのはエース・山下皓司(化生4)。途中2回得点圏に走者を背負うも、要所を締める投球を見せ6回まで4安打無失点の好投を続ける。

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△山下

山下を援護したい打線だったが、相手投手の前に6回まで1安打に抑え込まれチャンスを作れずにいた。7回表の攻撃、1死から加藤陽也主将(人4)が左前への安打で出塁する。すると、続く福留涼平(商3)も左前への安打、木下立清(りゅうせい=人2)も四球を選び1死満塁のチャンスを作る。だが、後続は走者を帰すことができず、この回点を奪うことができなかった。

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△加藤主将

チャンスをモノにできず、打たれれば流れを失いかねない7回裏の守備。ここでも山下は疲労を感じさせない投球を見せ、3者連続三振を奪いチームの勢いを衰えさせなかった。

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△山下をリードする福永翔太(社3)

その直後、8回表の攻撃。先頭の福永が左前への安打で出塁すると、1点が欲しいチームは代走に川北収史(政策4)を送る。さらに、代打・濱田凌平(経4)も堅実に犠打を決め、1死二塁と着実にチャンスを作る。ここで打席に立つのは1番・藤澤駿平(政策3)。藤澤は2球目をライン際に運び、適時二塁打となり川北が生還。8回にしてついに均衡を破った。さらに、続く2番・日高涼汰(経3)も二遊間を破る適時打を放ち2点目を追加。4番・福留にも左前への適時打が生まれ、この回一気に3点を奪った。

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△福永
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△藤澤
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△日高
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△福留

援護点をもらった山下だったが、直後の守備で先頭打者に安打を浴びる。さらに四球も与え無死一、二塁のピンチを招くが、ここから落ち着いて2死を奪う。途中からマスクを被った三浦太我(法4)は何度もボール球を受け止め続けたが、とうとう受け止めきれず、走者それぞれに進塁を許し2死二、三塁とされた。ここで相手打者に適時打を浴び1点を返されるも、なんとか最少失点に食い止め2点リードで9回へ進めた。

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△ボール球を受け止める三浦

2点のリードを守り切れば清瀬杯出場となる9回裏の守備。マウンドには引き続き先発の山下が上がった。先頭打者を3球三振に抑え1死を奪うも、突如制球を乱し次の打者に四球を与える。さらに、続く打者に内野安打を浴びると、再び四球を与え1死満塁のピンチを招いた。山下の制球が戻ることはなく、次の打者にはストレートの四球を与え1点差に詰め寄られる。なおも1死満塁と一打逆転のピンチで山下は無念の降板。マウンドは山本倖輝(安全4)に託された。だが、山本倖も相手打線の勢いを止められず、適時打を浴びとうとう同点とされる。なおも1死満塁のサヨナラのピンチが続き、山本倖は慎重になりすぎたか押し出しの四球を与えサヨナラ負け。あと2人抑えれば勝ちというところで清瀬杯出場は叶わず、4年生は無念の引退となった。

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△山本倖
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加藤主将の悔し涙の中で加藤準硬は閉幕した。全日本大学選手権大会(全日本)や清瀬杯といった全国の舞台には惜しくも届かなかったものの、リーグ4位決定戦、1次トーナメント、そして先週の清瀬杯予選1回戦を勝ち上がりここまでやって来た。これで世代交代となるが、野手を中心にリーグ戦に出場している下級生は大勢居る。彼らがきっと、加藤準硬の無念を晴らすはずだ。【文/写真:𠮷村虎太郎】

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△4年生

▼加藤主将
「(今日の試合を振り返って)対戦相手の花園大は所属しているリーグで優勝している相手なので、底力みたいなのはあるチームだと思っていました。なので、終盤勝負になるという読みはしており、その中で相手の攻撃を食い止めることができなかったというのが僕たちの弱さかと思います。(攻撃について)相手はストライクをどんどん入れてきて、コースに投げ分けてくる投手でした。なので、対策としては考えていましたが、その対策を上回る投球だったと思いますし、こちらの技術不足もありますが、何よりも相手の投球が良かったと思います。(7回のチャンスを生かせなかったことは)僕の出塁から安打と四球で満塁のチャンスを作ったというところで、最低でも犠飛などで1点は取らないといけないという場面でした。しかし、点を取り切れないというのはリーグ戦から続いていた僕たちの課題だと思いますし、僕たちの重荷になってしまったかと思います。(先発・山下について)これまでリーグ戦で下級生の頃から投げてくれて、リーグ戦4位から関西トーナメントまで勝ち進んだのは山下のおかげと思います。8回もピンチを作りながら、球数が増えて疲労もある中で、完投はできませんでしたが投げきってくれた山下には感謝しかないです。(8回の攻撃について)あそこで雰囲気は良くなったと思います。あそこでチームとして行けるんじゃないかという隙が生まれてしまったかと思いますし、そういったところで気を抜かないというのは次の代の課題かと思います。(9回裏の継投について)正直山下の疲労は感じていたのですが、ここまで投げてきた山下に完投させたいという気持ちがあり、疲労も鑑みて山本倖に代えた方が良いのかという葛藤はありましたが、最後まで山下を信じて行かせました。満塁になっても2点差はあったので、山下と相手打者の力量を比べたときに、ストライクを投げ切れれば抑えられると思っていたので山下を続投させましたが、点差も縮まってしまったので山本倖に代えました。(山本倖の投球について)相手の大学が一枚上手だったと思うしかありませんが、正直やりきれない思いというのはあります。山本倖も調子が良かったですし、途中からマスクを被った三浦もワンバウンドの球をしっかり受けてくれていたので良いプレーが続き、みんながベストを尽くせていたのは良かったかと思います。(3年間を振り返って)準硬式野球部というのは選手主体で練習メニューを考えるなど、今までの野球人生とは違う日々を味わえました。これまで3年間準硬式野球部で過ごせて良かったです。(後輩に向けて)野手を中心に経験豊富なチームだと思うので、そこは強さだと思います。終盤で逆転負けをしたという悔しさを持って、これから1年間できることをすれば僕らの代より強くなれるはずなので、自分たちを信じて全日本や清瀬杯につながる野球をしてもらえればと思います」

▼山下
「(今日の試合を振り返って)今日勝てば清瀬杯第3代表ということでしたが、最後の最後で負けてしまったという感じです。(プレッシャーは)序盤から相手投手も良くて、なんとか0で抑えないといけないというプレッシャーは感じていましたが、楽しんで投げていました。(どういう気持ちで投げていたか)とにかく先頭打者を出さないということを徹底していました。先取点をやると試合が傾くので、絶対に先取点はやらないぞという気持ちで投げていました。(変化球の調子は)序盤カーブが浮いたりと調子はよくありませんでしたが、相手が直球にタイミングが合っていなかったので、まっすぐ主体で投げました。(9回の投球について)あそこはいっぱい打たれたと思います。三振取りに行った訳ではありませんが、気持ちで行ったところで打たれてしまっていたので悔しいです。(全体の出来は)出来自体は良かったのですが、8回9回に球が浮き始めて、気持ちで負けていた訳ではありませんが、身体が付いて来なかったという節はあります。(投げていて疲れは感じていたか)自分自身では疲れは感じていませんでしたが、点を取り勝ちが見えてきたところで疲れが出たのかと思います。(9回、交代はよぎったか)先週の立命大戦でも6回で116球投げて、7回にピンチを招いて降板だったので、今度こそは投げきるぞと意気込んでいました。ただ、身体が付いてこなくてチームを勝たせられなかったので、情けないというか申し訳ないです。(加藤主将は任せてくれた)みんな信じてくれてはいたのですが、そこに応えるのこそが背番号18を背負うエースだと思うので、そこで2回連続で応えられなかったのは申し訳ないですし、来年18番を背負う人にはこういった場面を乗り越えられるような投手になって欲しいと思います。(3年間を振り返って)2個上の代の時から投げさせてもらっていてたくさん迷惑をかけたのですが、準硬式野球部に入らないとできない経験をさせてもらったと思うので、入部して良かったと思います。今まではやらされる練習というのが多かったのですが、自主的に体重を増やした結果大学入学当初120㌔代後半だった球速もどんどん上がっていったので、準硬式野球部の練習は自分に合っていたのかと思います。(後輩に向けて)僕らは2次トーナメント初戦で負けてしまい、全日本への道が途絶えてしまい、清瀬杯もあと一歩で届きませんでした。なので、後輩たちには全国に行って欲しいと思います。清瀬杯ではなく、優勝して全日本に行って欲しいです」

▼山本遼太郎(文4)
「(3年間を振り返って)今年から副将として責任も重かったですが、なんとかやりきれて良かったです。(3年間で一番の思い出は)先週の立命大戦で、春リーグ2連敗していた中で勝ち切れたのは良かったと思います。(後輩に向けて)今の3年生の代は、野手を中心に試合にも出ているし中も良い代なので期待しているので頑張ってください」

▼川北
「(3年間を振り返って)僕は1年生の頃からずっと朝の練習を続けてきて、最近までやっていましたがその日常がなくなると考えると少しさみしいです。(3年間で一番の思い出は)3年生の時のリーグ戦で2塁に代走で出て、暴投で一気に本塁に生還したことが一番の思い出で、先輩たちも優しく出迎えてくれて、自分が代走という役割を全うできたと感じ一番幸せでした。(後輩に向けて)後輩たちはやればできる子が多いので、しっかり練習して頑張って欲しいと思いますし、もし全国に出たらいつでも応援に行こうと思います」

▼田治健太郎(経4)
「(3年間を振り返って)最初の2年間はなかなか結果が出ませんでしたが、最後の1年間は思い切って自分の力を出せたと思いますし、リーグ戦でも投げることができたので充実した1年間だったと思います。(3年間で一番の思い出は)昨年の秋リーグで、2死満塁の場面で出てきて、前日にサヨナラ適時打を打たれた打者から空振り三振を奪えたというのは今でも一番いい思い出だと思います。(後輩に向けて)なかなか結果が出ない時期があるとは思いますが、いつか結果が出ることを信じてやり続けることが大事かと思いますし、悔いなくやって欲しいと思います」

▼所知樹(安全4)
「(3年間を振り返って)振り返ってみて思うのは、いい仲間に出会えたのが一番かと思います。(3年間で一番の思い出は)肘の靱帯を損傷し、現役復帰は無理だと言われた中で、チームの渾身的な支えがありリハビリからしっかり頑張り、またマウンドに立ちチームに貢献できたことは一番の思い出です。(後輩に向けて)野球はメンタルスポーツだし、自分との戦いが大事になってくるので、まずは相手どうこうよりも自分との戦いにツ勝てるように日々頑張って欲しいと思います」

▼松尾尚矢(経4)
「(3年間を振り返って)特に最後は悔しい思いしかしていないので、悔しかったです。(3年間で一番の思い出は)2年生くらいの時に神大戦で3者連続三振を奪って、次の回に3者連続四死球を出したことです。(後輩に向けて)自分たちの代から出ていた選手が多いので、投手陣は不安ですが真面目な子が多いので頑張って欲しいと思います」

▼山本倖
「(3年間を振り返って)色々と成長できた3年間だったと振り返ります。(3年間で一番の思い出は)先週の立命大戦で最後抑えられた時かと思います。(後輩に向けて)筋トレがすべてなので頑張ってください」

▼三浦
「(3年間を振り返って)試合に出られる機会というのは少なかったですが、最後しっかりと試合に出られたというのはうれしかったです。(3年間で一番の思い出は)1年生の時からベンチに入っている投手陣と練習や試合を乗り越えたことです。(後輩に向けて)自分たちにあと2個アウトが取れなかったので、後輩たちにはしっかり勝って全国に行って欲しいと思います」

▼長澤孝弥(政策4)
「(3年間を振り返って)たくさん自主練などもみんなと頑張り、その結果ちゃんとベンチ入りできたので頑張ってよかったと思います。(3年間で一番の思い出は)合宿初日に友達と一緒に遅刻して怒られたことが一番印象に残っています。(後輩に向けて)本当に明るくていい子が多いので、これからも頑張って欲しいです」

▼濱田
「(3年間を振り返って)高校の時は全然レギュラーになれず試合にもあまり出られず、大学こそはという思いで準硬式野球部に入り、最後いい仲間に囲まれ、春リーグも10試合出られてみんなに支えられた3年間だったと思います。(3年間で一番の思い出は)最高学年になり、秋リーグは全くやる気がなかった時期がありました。しかし、2月から春リーグに向けて始動した中で加藤主将が自分の思いをチームのみんなに伝えてくれて、その思いに応えたいと思い2月から4ヶ月間全力で取り組めました。今までで一番頑張った4ヶ月間だと思いますし、バイトも1度も行かずに野球に懸けた日々こそ幸せだったと思います。(後輩に向けて)俺自身が打撃なら木下や、守備走塁なら藤澤に支えられて野球をしてきたので、野球が上手い子たちがそろっていると思うので、変なことを考えずに日々できることを重ねていけばいいと思います」

▼伊藤智泰(法4)
「(関大準硬を振り返って)自分自身編入で1年間しか在籍できませんでしたが、チームの同期と一緒にやってこられたことを誇りに思います。(関大準硬で一番の思い出は)日大戦が一番印象に残っています。自分自身2打点をあげることができたので一番印象に残っています。(後輩に向けて)自分たちの代は全日本に出場できませんでしたが、来年は是非全日本出場を目指して頑張って欲しいと思います」

▼谷田竜生(社4)
「(3年間を振り返って)あまり試合に出る機会は多くありませんでしたが、ステップリーグに出られたのは嬉しかったです。(3年間で一番の思い出は)ステップリーグの試合で何本か安打を打てたことです。(後輩に向けて)全員が試合に出るということを意識して練習に取り組んで欲しいと思います」

▼林風太(商4)
「(3年間を振り返って)高校時代は全く試合に出られず、悔しい思いがあったから準硬式野球部に入りました。色々な試合に出られたりといい経験ができた中で調子悪くて試合に出られないという経験もしたので、非常に濃い3年間だったかと思います。(3年間で一番の思い出は)秋リーグに全試合スタメンで出られたことが、準硬式野球部に入った目標でもあったので良かったです。(後輩に向けて)かわいい後輩がいっぱいいて、これからも応援しているので、まずは秋リーグ優勝し、春に自分たちが果たせなかった全日本に出場して欲しいです」

▼廣隆太(社4)
「(3年間を振り返って)今試合終わってみて、率直に悔しいという感情が一番大きいです。(3年間で一番の思い出は)去年の秋のステップリーグで試合出させてもらい、安打を放つことができたことです。(後輩に向けて)僕の準硬生活は入部した頃から今日の試合までやらせてもらい、自分の野球生活には何一つ悔いはありませんが、自分の野球で結果を残せなかったことは凄く悔しいので、後輩たちはまずは自分の野球をやってもらい、その上で結果を残すということを意識してもらい、どの部員にとってもこの関大準硬が野球をできる最後の舞台だと思うので悔いなくやって欲しいと思います」

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