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◇第69回関西学生リーグ戦プレーオフ◇対同大◇11月13日◇於・たかつきアイスアリーナ◇

[第1P]関大0-1同大        
[第2P]関大1-0同大       
[第3P]関大2-1同大        
[試合終了]関大3-2同大

無敗優勝がかかったリーグ最終戦。相手は同大と簡単な相手ではない。今回も最後の最後まで関大らしいプレーをさせてもらえず苦しむ。しかし、FW泉大我(人4)の同点ゴール、FWの山根早加(社2)の勝ち越しゴールに加え、先発・GK佐藤希(経4)の意地のセーブもあり関大に軍配が上がった。無事、リーグ全勝で関西Vとなり、15連覇も成し遂げた。

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フェースオフ直後から関大がパックを支配する。早速40秒にはDF熊谷天祐希(情4)が力強いワンタイムシュートを打ち、相手に威嚇した。2分が過ぎるとディフェンディングゾーンでのプレー時間も増えるが、DF米津優風(人3)のバックチェックからこぼれたルーズパックをDF佐藤翼(法3)が回収。FW黒須誠眞(情2)とFW髙秀陵(社2)で敵陣に上げシュートをするなど、依然関大の流れは変わらない。さらに、5分にはパワープレー(数的有利な状態)となる。ここで先制ゴールを決めておきたいところだが、最初のフェースオフで相手のパックとなりシュートを打たれる。そこはしっかりGK佐藤希がキャッチ。その後は関大パックに戻しFW陣がゴールを試みるが得点とはならず。ノーゴールでパワープレーを終えた。

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△DF佐藤
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△FW髙秀

第1ピリオド(P)を折り返す直前にはキルプレー(数的不利な状態)となってしまう。左右両方でフェースオフが行われた中でも、GK佐藤希の2度とも防具に当てる好セーブが光り、キルプレーは無失点で切り抜けた。だが14分、小さく空いた隙間に押し込まれ先制を許してしまう。これ以上失点はできない関大。1分後のキルプレーもDF米津の粘り強いシュートブロックでなんとか阻止した。一方で得点機は訪れず、0得点で第1Pを終える。

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△DF米津

迎えた第2Pは1点を追う展開。パワープレーから試合が始まるとすぐ、FW嶋野瑛心(文3)がゴールを狙うもこのパックはGKに止められてしまう。2分が経過しようとしたところで、相手が得点のチャンスを得るもGK佐藤がナイスセーブ。その後も相手がシュートを狙うが、ここはDF鈴木郁也(情3)がシュートブロック。相手に得点を許さない。 試合の流れは関大にあるものの、相手のディフェンスに阻まれ、決め切ることのできない時間が続く。関大はそろそろ1点目が欲しいところ。7分には、FW根本慎太郎(情3)がゴール後ろからゴール前のFW泉にパスをするも惜しくもつながらず。2分後、FW髙秀が離れた場所からゴールを狙うも止められてしまい得点には繋がらない。 ここで、10分が経過し、試合は折り返す。

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△GK佐藤
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△DF鈴木
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△FW根本

試合を折り返すとすぐにアイシングとなり、 ディフェンディングゾーンでのフェースオフになるも、パックを取り、試合の流れを相手に渡さない。再びディフェンディングゾーンでのフェースオフとなると、FW神山太一(人2)がはじいたパックをDF鈴木が運び、FW嶋野へ。そのまま勢いあるシュートを放つもパックは防具に当たり、跳ね返される。リバウンドをFW神山が押し込むもGKに止められしまう。アタッキングゾーンでのフェースオフから試合再開。(アタッキングゾーンを)広く使ったプレーで得点のチャンスを狙うもパスが乱れたタイミングでディフェンディングゾーンまでパックを戻されてしまった。しかし、FW神山が奪い返し、FW山根、FW嶋野が一気に攻め込むとFW山根が角度のない部分からシュート。これは相手のナイスセーブによりネットを揺らすことはできなかった。残り3分を切ったところでパワープレーに。必ず1点を手にしたい関大は得点力の強いメンバーで挑む。DF鈴木、FW嶋野のパスからFW山根がゴール右下にパックを打ち込み、得点。1点を返し、会場は歓声に溢れた。直後、4対1でゴールを狙われるがここはGK佐藤がナイスセーブ。残り1分を切ったところでディフェンディングゾーンでフェースオフとなるも、FW泉のナイスブロックで好機を渡さなかった。同点で第2Pは終了。全勝でこのリーグを終えたい関大は最終Pで巻き返しを狙った。

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△FW神山
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△FW嶋野
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△FW山根
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△ゴール後喜びをあらわにする

関大は第3Pで実力を発揮する。この秋で何度も証明してきた。選手に焦りの表情はなくリンクに乗り込む。ただその思いのは裏腹に、2分に得点を許す。1度は左からのパックは止めたが、そのパックを相手が回収するとゴール裏を使って逆サイドに移動しGK佐藤の真横から入れる。パックはネットを揺らし、再び同大のリードとなった。このゴールを機に関大のさらなる猛攻が開始。5分には自陣にいたDF熊谷天祐希が逆サイドのFW川島広暉(人4)にパスしニュートラルゾーンにいたFW根本に託す。単独でゴール前まで駆け上がるが枠外に逸れる。得点には至らないものの相手にプレッシャーをかけた。

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△FW川島

猛攻を続けているとついにゴールが生まれた。12分、まずはFW泉が同点弾を決める。FW根本が一気にアタッキングゾーンに持ち上げるとリンクを広く使い1セット目がパスを回し合う。FW泉がゴール前に着いたタイミングでFW根本がパスを送りそれをFW泉が押し込む。会場全体が歓喜に沸いた。さらにその15秒後、今度はFW山根がゴールしチームは勝ち越しに成功。ここからは守りに徹していきたいところだ。ただ、相手が攻撃陣6人に体制を変え得点を狙ってくる。一方関大はペナルティにより4人に。この日最大のピンチとなったが、ゴール前に全員で固まりパックの入る余地を作らない。貴重な1点を守り切り勝利を手にした。

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△ゴール後のFW泉

今リーグ一番の山場を乗り切った選手からは安堵の様子と15連覇を成し遂げた喜びがうかがえた。さらに、この15連覇は全勝の末でつかんだもの。チームにとっては自信につながる優勝となった。来る12月には全日本、インカレに挑む。対峙(たいじ)するチームは関西以上の熾烈(しれつ)な戦いが待ち受けるが、王者の自信を携えて本気で戦いにいく。【文・写真:木原綺音・村中望乃】

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▼GK佐藤
「(先発だったがどんな気持ちで臨んだか)最終戦で、優勝は確定しているとはいえ、無敗で終われるかというところで秋で2回目の先発に選んでもらって、4年目の意地をみせて、15連覇を、今年無敗っていうのは大きいので、そこを心がけてやってきたので、落とすことなく勝ちで終われてまずは良かったです。(試合を振り返って)スタートはやっぱキルプレーとか5対3とか不利な状況から続いて第1Pは失点してしまったんですけど、最少失点では抑えれた。その後は結構良い流れでやっていけたんですけど、3Pに自分のミスで失点してしまって、いつもは第3Pになったら、先制点を取って勝ち越すのがいつもの流れだったんですけど、第3Pをいつもはスタートよく行けるところを失点から始めたしまったのでどうなるかなと思ったんですけど、プレイヤーに助けられて。勝ちで終われて良かったです。(今日良かった点)第1Pがピンチから始まったとこを、最少失点で抑えられたのは良かったかなと思います。(全日本、インカレに向けて改善したいことは)60分出ると、後半に集中力が切れるタイミングとか、最後相手がエンプティしかけてきたりとか、一発勝負になってくると、そういう展開が増えてくると思うので、勝負の時に強くなれるようなゴーリーになれればもっといいかなって思います」

▼GK加藤陸主将(社4)
「(秋を通してどんなリーグだったか)まずは15連覇がかかってる中でキャプテンとしてもここで15連覇を閉ざすわけにはいかないので、そこはチームを引き締めて、最後の試合まで全勝で終わろうという話をしていたのと、三年ぶりに全試合勝利で終われたのでそこは本当に良い点かなと思います。(今日の試合を振り返って)同大も2位をかけた戦いで手を引かないなということは分かっていたので、結構最初のほうもPKとか多くてピンチとかもあったんですけど、まずは我慢して守ろうと言っていたのでそこは第1P良かったかなと思います。第2、3Pも我慢して、第3Pでいつも勝ち越せているので、そこを目指して頑張ろうということでうまく勝ち越せたので結果オーライかなと思います。(次は全日本、インカレだが、そこに向けて)まずPKでの失点がリーグ通して多かったので、そこは修正点をもっと出して改善していきたいと思います。また、得点を決めれる力も試合によって点を決めることができたり、できなかったりするので、得点力を持てるようにしたいです。(ベスト6に選ばれたが)まずは評価してもらえることがありがたいので、嬉しいです。でもそこを目標にしているわけではないので、最優秀が取れなくてちょっと悔しいです。(今後に向けての意気込み)次は12月中旬に全日本があるので、そこを目標にチームを作り直して、インカレに向けたまた頑張っていきます」

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