Loading Now
×

◇2022年度第1回大阪府学生男女優勝大会◇予選グループ戦◇対大阪大谷大Bほか◇11月6日◇大阪経済法科大学花岡キャンパス◇

【1回戦】
[第1セット]関大B25―18大阪大谷大B
[第2セット]関大B20―25大阪大谷大B
[第3セット]関大B19―17大阪大谷大B
[セットカウント]〇関大B2―1大阪大谷大B
→2回戦進出

[第1セット]関大C25―16四天王寺大
[第2セット]関大C25―23四天王寺大
[セットカウント]〇関大C2―0四天王寺大
→決勝トーナメント戦進出確定

【2回戦】
[第1セット]関大B25―27金蘭大B
[第2セット]関大B25―14金蘭大B
[第3セット]関大B16―14金蘭大B
[セットカウント]〇関大B2―1金蘭大B
→決勝トーナメント戦進出確定

サブやサポートのメンバーが出場する今大会。秋季リーグではチームの一員として先発メンバーを支えた部員たちが、コート上で活躍を見せた。関大からはB、Cの2チームが出場。両チームともに手に汗握る接戦を粘りのプレーで勝ち切り、見事来週の決勝トーナメント戦進出を決めた。

1回戦、先に登場したのは関大B。大阪大谷大Bとの一戦に挑んだ。久々の公式戦や初の公式戦となるメンバーということもあり、チームにはわずかに緊張感が漂う。それでもコミュニケーションと笑顔を忘れることなく、試合開始となった。関大の初得点を決めたのは、吉岡和奈(法3)。笹野文乃(文1)、祢宜萌佳(情4)が好レシーブでボールをつなぎ、レフトからのスパイクで1点をもたらした。その後、立ち上がりからペースをつかみたいところだったが、開始早々に4連続得点を許す痛い出だしとなる。ここでタイムアウトを取り、相手の連続得点を阻止した。タイムアウト明けには嶺明華(人2)の軟打、根耒あかね(人2)のレフトからの攻撃が決まり、ブレイクに成功。しかしその後も、中盤にかけて相手のペースで試合は進んだ。だが、黒田寛子(人3)がサーブのターンに入ったことをきっかけに、関大が猛攻を見せる。吉岡のブロックアウトなどが勢い良く決まり、4連続得点に成功。その後1点を返されるが、流れを引き渡すことはない。吉岡・前田凪彩(法2)のブロックや嶺のブロックアウト、前田の後ろから吉岡が飛び出すパイプ攻撃も鮮やかに決まり、驚異の7連続得点を見せた。一気に逆転に成功し、完全に主導権を握った関大。ここで気を抜くことはなく、終盤ではさらに相手を引き離しにかかった。祢宜の得点に導くディグや、根耒の連続で繰り出すスパイクで弾みをつける。そして黒田がシャットアウトで20点目をもたらすと、セット終了にかけて活躍が光った。高さを生かした速攻で隙を狙う。その後も速攻、ブロックが相次いで決まり、7点差でセットポイントを握った。そしてこれを決めたのは前田。勢いあるスパイクを打ち込み、見事セット先取に成功した。

BCD12611-3AD3-4C70-9763-42A343C7ACED-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△吉岡
1FA80956-E7DB-40A6-ABF1-74F37FA20BB4-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△嶺

連取したい第2セット。前セットの勢いそのまま、序盤から得点を量産した。前田のサービスエースや嶺のクロス攻撃、さらに前田が2度目のサービスエースに成功。黒田の速攻も決まり、5連続得点を果たした。しかしその後は相手も食らいつき、ブレイクを奪い返してくる。中盤にかけては接戦を繰り広げる展開となった。吉岡のレフト攻撃や嶺の相手レシーブを吹き飛ばすスパイク、黒田の1枚ブロックで得点していく。しかし後半に突入したタイミングで、相手がスパートをかけた。ストレート攻撃やコート奥を狙ったスパイクが決まり、3連続得点で同点に並ぶ。関大はここでタイムアウトを要求したものの、その後も相手の勢いは止まらない。フェイントや人の間を狙ったスパイクに反応できず、次々と得点を許してしまう。黒田のフェイントや嶺のスパイクで何とか関大も20点に乗せたものの、巻き返すことはできず。第2セットは相手に軍配が上がった。

5AAB346B-E4BF-4E6A-A4E9-36D23C3CBD0A-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△前田

勝負の第3セット。15点マッチのため早めに流れをつかみたいところだ。早々にサービスエースを決められるものの、序盤で勢いに乗ったのは関大だった。嶺の勢いあるスパイクや根耒のフェイント、前田のサービスエースで4連続得点に成功。相手はたまらずタイムアウトを取り、この流れを切った。そして、相手も負けじと3連続得点を取り返してくる。1点差で先に8点を奪われ、コートチェンジとなった。後半の出だしでも、勢いに乗る相手。強打に反応を見せるものの、なかなかつながらない。先に10点台に乗せられてしまい、ここで関大もタイムアウトを要求した。そして、しっかりと切り替える。嶺の力強い攻撃や不意を突いた軟打で1点の逆転に成功。しかし相手もブレイクし、試合はデュースにもつれ込む展開となった。黒田・根耒のブロックポイントに相手のミスが続き、先に関大が王手をかけた。しかし相手もスパイクで得点し、簡単には決まらない。互いに17点となり、振り出しに戻る。どちらが勝ってもおかしくないこの勝負を制したのは関大だった。吉岡のブロックアウトが2連続で決まり、得点は19―17。接戦を戦い抜き、2回戦進出を決めた。

B0B98BBD-D5D7-41DA-9129-B9BEF9C31593-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△黒田

続いて関大Cが登場し、四天王寺大と相まみえた。相手のサーブミスにより、関大が先制。直後には名取真優(人4)の軟打が決まり、開始2連続得点に成功した。その後は折重結生(文1)や鈴鹿帆海(人2)のスパイクなどで得点していき、3連続得点も見せる。序盤から一歩リードする展開となった。相手が乱したボールを折重がダイレクトでたたきつける。また、上平純菜(文3)のブロックが決まるなど、チームを活気づけるプレーも飛び出す。得点するたびに全員が全力で喜び、雰囲気も上場だ。中盤では名取のスパイクや速攻、ブロックが相次いで決まり、さらに勢いづいた。セットは後半に突入し、ここで冨井綾音(人2)がコートイン。サーブで相手を乱し、ミスを誘うプレーでブレイクを奪った。しかし、相手も食い下がる。サービスエースを含む2度のブレイクを許してしまった。それでも、依然として4点のリードを奪う関大。終盤を迎え、一気に相手を突き放しにかかった。鈴鹿のスパイクが連続で決まると、冨井のツーアタック、上村萌恵(人4)のサービスエースが続く。これだけにとどまらず、上平の速攻も決まり6連続得点に成功した。怒涛(どとう)の勢いで得点した関大は、最後まで勢いに乗り切る。最後は上平のブロックアウトで得点し、25点を先取。9点の大差をつけて、第1セット獲得となった。

C3A49F0A-6758-4EC7-9AD2-D1D77E4A34EC-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
18F9F65D-42A5-45E4-A3BF-83DF2C9C0828-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
227D7EB6-8F78-4F9C-BB7C-F080BDB9F41C-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△上村

勢いそのままストレート勝ちを収めたい第2セット。序盤から江城萌那(文1)が確実にボールを捉えるディグを発揮するも、早々に痛恨の5連続得点を許す展開となった。これ以上相手のペースに乗せたくない関大は、ここでタイムアウトを要求。タイムアウト明け直後には、冨井の不意をつくツーアタックが決まり得点に成功した。名取のセンター攻撃や上村のスパイクで点を重ねるが、序盤で大きくつけられた差は簡単には縮まらない。それでも、決して雰囲気を落とすことはないCチーム。4年生の上村と名取を中心に、かけ声を絶やさない。セッターの増田結月(人2)と名取の素早い速攻が完璧にはまった際には、ハイタッチで喜びをあらわにした。しかし簡単に追いつくことはできず、4点差で先に20点台に乗せられる展開となる。しかしここから、関大が執念を見せた。名取が17点目を獲得したことを皮切りに、名取のプッシュ、上平の長いラリーを決め切るスパイクが決まり3連続得点。一気に1点差にまで詰め寄り、焦りを見せた相手はタイムアウトを要求した。それでも、流れをつかんだ関大は止まらない。塩川萌香(人2)のレシーブや上村のスパイクが得点をもたらし、相手のミスも重なる。逆転に成功し、3点差でマッチポイントを握った。しかし相手も食らいつき、24―23と1点差に詰められたところで、関大はタイムアウトを取った。そしてタイムアウトが明け、勝負を制したのは関大。上村のクロス攻撃が勢い良く決まり、25点目をものにした。大逆転でのストレート勝ちに、チームも喜びを爆発させる。Cチームは、この時点で決勝トーナメント戦進出を確実にした。

AE68DD1E-C469-404D-A31E-7996EF541711-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△増田
9FA12FA3-E29B-41B8-8E08-6DC99A0A2976-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△ハイタッチをする増田(左)と名取

1試合を挟み、関大Bの2回戦が幕を開ける。相手は金蘭大B。笹野がいきなりサービスエースを奪い、幸先のいいスタートを切った。直後には前田のスパイクで2点目を奪うも、ここから相手が勢いづく。強打に反応するもつながらず、サービスエースやクロス攻撃も決められる。4連続得点を許してしまった。それでも嶺のプッシュでサイドアウトに成功し、黒田の速攻も効果的に決まる。ここで三谷夏未(人2)を投入し、巻き返しを図った。ブロックアウトやツーアタックでの返球で得点されるものの、徐々に関大も勢いをつけ始める。根耒のエンドラインギリギリを狙ったノータッチエースや吉岡のブロックアウト、相手ブロックをうまく利用したプレーなどが次々と決まり始め、相手にも焦りの色が見え始める。一気に逆転に成功し、相手にタイムアウトを取らせた。4点のリードで迎えた後半。しかし、ここから再び相手がペースをつかみ始めた。ネット際での巧みなプレーやストレート攻撃に対応できず、ブレイクを奪われる。関大も負けじと攻撃をたたみかけ、前田の鋭いスパイクでセットポイントを握った。この時点で4点差。このまま関大が取り切るかと思われたが、ここで相手が予想だにしない得点劇を披露する。相次いで攻撃を打ち込まれ、止めることができない。瞬く間に、相手も24点獲得となった。試合はデュースに持ち込まれ、ここで嶺がストレート攻撃を決める。だがこの流れに乗り切ることはできず、3連続得点を繰り出す相手。セット先取を許してしまった。

B1790AA0-9E05-42D9-A149-FAA43721A282-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△三谷

切り替えて臨んだ第2セット。前田のスパイクで先制に成功すると、相手のミスや吉岡のサービスエース、前田の速攻がリズム良く決まり、相手に1点も取らせることなく6連続得点に成功する。ここで相手はタイムアウトを取ったものの、形勢は変わらない。根耒のブロックや黒田の速攻、吉岡のレフト攻撃も次々と決まり、ついには10点差をつける展開となった。終盤でも勢いを落とすことはなく、笹野のディグからの嶺の隙をついたスパイク、黒田・根耒のブロックも決まる。最後は黒田のライトからの攻撃が決まり、11点差をつけて第2セット奪取に成功した。

D1818071-16EC-4B5C-9462-9C95EB139AF2-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△祢宜
FBBF1E60-E108-4285-8156-A99CFFB2083A-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△笹野

運命の第3セット。開始3連続得点を許すものの、関大もブレイクで取り返す。嶺のライト攻撃や根耒の切り込むスパイクで得点を重ね、前半はシーソーゲームを展開した。7-8と、1点のリードを許しコートチェンジとなる。後半の出だしは、前田の力強い攻撃が相次いで決まった。しかし相手はブレイクを奪い、先に10点台に乗せる。ここで関大はタイムアウトを取り、逆転を狙い再スタートを切った。その後は、根耒の活躍が光る。 繰り返しスパイクをたたき込み、長いラリーを決め切る価値ある1点をもぎ取る。しかし相手も着実に点を重ね、1点差で先にマッチポイントを握られる展開となってしまった。もう後がない関大。タイムアウトを取り、緊張のラストに挑んだ。タイムアウト明け直後、根耒がレフトからの強打で得点すると、得点は14―14。セットはデュースに持ち込まれた。直後には、根耒が勝負強さを発揮するノータッチエースを繰り出す。土壇場で逆転に成功し、勝利へ王手をかけた。そして、ついに勝敗が決定する。吉岡がフェイントで相手の不意を突き、ボールは相手コートに落ちる。緊迫の接戦を制し、見事に決勝トーナメント戦進出をつかみ取った。

0CE5AE91-69CA-46A9-A1A7-028003345D3C-300x200 多くの選手が躍動し、B、Cチームともに決勝進出!
△根耒

慣れない公式戦にも関わらず、3試合全てで白星を飾った関大。2チームともが、決勝へと駒を進めた。「堅い守備力」は、スタメンのみの強みではない。B、Cチームともに粘りを見せ、接戦を勝ち抜いた。普段の練習から「チーム力の良さ」を意識している関大女バレだからこそ、試合でも雰囲気良く強みを発揮できたに違いない。しかし、本当の勝負は今週末に控える。初戦で、関大B対関大Cの同校対決が待っている。どちらも勝ち進むだけの実力を備えるチームだ。最後まで持ち味を発揮し、必ず関大が優勝をつかみ取る。【文/写真:横関あかり】

▼名取
「Cは、今までサポートをしてくれていたメンバーがほとんどでした。Cは雰囲気が強みだと思っていたので、そこは絶対に頑張ろうと思っていました。それがマックス出せたわけではないけど、いい感じにできたかなと思います。相手がゆっくりなテンポだったので、そこに対してもう少し自分たちが絡んだ攻撃だったり、もう少し積極的に攻撃できたら良かったのかなという反省は出ました。(どんな気持ちで臨んだか)私と上村は特に4年で、これで負けたら選手としては引退になるので、上村は特に意気込んでやってくれていました。他の下級生の子たちも、試合に出るのは本当に数えるぐらいだから、その中でも練習でやってきたことをここで1つでも多く発揮できたらいいなと思う試合で。一人一人が今までやってきたことを出せる試合にしたいなと思っていました。(コート内で心がけたこと)私はチーム内でキャプテンをやらせてもらっていて、雰囲気は自分が中心になってやりたいなというのはもちろんなんですけど、ポジション的にミドルが私しかいない状況でした。もう1枚がいつもは違うポジションをやってくれている子だったので、プレーの中では、自分がブロックの要になれたらいいなと思ってやっていました。(来週に向けて)次は関大Bと当たって関大どうしの戦いになります。BはBでしっかり自分たちに対応してくると思うし、CはCなりに絶対に勝ちたいと思っているので、Bのいいところを見つつ、それをまねしながら、自分たちのバレーを思い切りやれたらいいなと思います」

▼根耒
「自分的にはあまり調子良くはなかったんですけど、コートの中に入っている人が声をかけてくれたのと、みんなの力で勝てたのが大きかったかなと思います。(自身のプレーで良かったところ)ブロックは徹底しようと思っていたので、そこはしっかりはまって良かったと思います。でも攻撃面は1試合目とかはあまり決まらなくて、やっと最後のほうに調子が上がってきたという感じだったので、来週は最初から全力で全部決めるぐらいの勢いでやっていきたいと思います。(どのような気持ちで試合に臨んだか)絶対に勝って、絶対に来週全員で優勝したい。でもその前に、1戦1戦やっていこうという気持ちで常に頑張っていました。(来週へ向けて)来週の初戦は関大対関大というところなので、そこはしっかりと勝ち切って、その後もう1回勝って、全員で優勝を取れるように頑張っていきたいと思います」

コメントを送信